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エネミーワールド

作者:そうん
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1章 平穏な生活に終止符
  第一話「終わる平穏な生活」

 
前書き
どうも、筆者のそうんです。
今回第一話を迎えるにあたって注意事項です。
色々なネタが取り込まれている可能性があります。超展開が多いですね。
ほかにも色々問題はありますが、問題のない、または気にしない という方は読んでくださってもかまいません。 

 
第一話「終わる平穏な生活」

この世は冷酷だ。こうして僕は今、危機に瀕している。もう嫌だ。逃げたいと何度思ったことだろうか。まさに僕の人生が狂わされそうという時だ。僕は平穏な生活を夢見て生活してきたっていうのに…飛んだ失態だ。

シャイン
「嘘…だよね?そんなことするはず…。」

メル
「嘘じゃないわ。」

なんでこうなったんだ。そもそも何故僕がこんな失態を引き起こすことすら信じられない。
振り返ってみよう。僕は何故こうなっているのか__________


世界は変わった。どのようにって?世界が変わったんだよ。電脳世界(エネミーワールド)に。
この世界は環境問題を引き起こすことはない。そのように世界が進化したんだ。もちろん地球だけが進化したんじゃない。僕たち人類も進化した。まぁ…少数なのは確かだけど。でも人類はその進化を批判している。能力者という偏見を持たれ差別を受けている。残念ながら僕もその一人。だけど今までなんとか隠し通して平穏に暮らしている。ぁあ…ホントに面倒だよね…。うん。

シャイン
「はぁ…。」

僕、シャインは今授業を受けている。国語だ。僕が最も毛嫌いしている科目だ。正直、この時間が苦痛だ。だからこうして窓の外を眺めている。

先生
「おぃ、シャイン。授業中だぞ。」

シャイン
「ぁ、はい。すいません。」

仕方ないじゃない。授業が退屈なんだから…。
この時間が数学や化学とかだったら喜んで取り組んでるのに…ぁぁ…本当に文系科目は嫌いだ。

ハヤト
「いつまで窓眺めてるんだ?いくら嫌いだからってそれは…」

シャイン
「うん。悪かったね。でも嫌いなものは嫌いなんだ。お前だってそうだろ?人間誰だってそうなんだよ。」

ハヤト
「まったく…困った人だ。本当に君という奴は…。」

俺の隣にいるのはハヤト。唯一僕の理解者というべきかな?まぁいい奴だ。だけどすごいよな。理系だってのに文系科目に対しても取り組むなんて…僕には絶対できない。

先生
「こら、そこ!!喋るんじゃない!!」

シャイン
「すみま…」

ハヤト
「喋るなと言われてもそれは無理ですね。あなたが今私たちに話しかけている時点で話さざる負えないからです。」

…。確かに…確かにね…あってるけどね…あながち間違ってないけどね…。でもこれじゃ__________

バタンッと僕らは教室から出されてしまった。

シャイン
「これは…。どういうことだい?ハヤトくん?」

ハヤト
「あの先生が悪いんですよ。矛盾している。私はそんな筋の通っていない事が嫌いだってこと…君だって知っているだろう?」

シャイン
「まぁ…そりゃそうだけど…。やっぱお前も国語嫌いなんだな。」

ハヤト
「…。ここで言うのもなんだけど…まぁそういうこと。」

大いに笑った。もしかしたら、こういう奴だからこそ僕は好きになったのかもしれない。しかし…いいのか?ここは廊下…しかも教室の目の前…。

先生
「帰るか?ん?」

シャイン
「ぁ…はい。帰らせてください。」

ということで僕らは5時限目にて早退させられた。

ハヤト
「はぁ…。しかしムカつきますね。本当に。」

シャイン
「うん…。僕もアレ嫌い。ところでさ、この後ゲーセン?とかどうよ?」

ハヤト
「すまないね。私は行けないよ。放棄してしまった科目の遅れを取り戻さなくちゃならないからね。」

シャイン
「うん。わかったよ。それにしてもやるなぁー。今日の残りの科目って言ったら、国語と英語だよね。よく勉強…」

ハヤトは「英語」という単語を耳にした途端、眉がピクリと動いた。

ハヤト
「それは…本当なのかい?」

シャイン
「ん、ぁぁ。確かそうだったと思うけど…。」

ハヤト
「…。」

ハヤトは血相を変えて黙り込んでしまった。家に帰宅するまで黙り込んでしまっていた。

シャイン
「ここ、お前ん家だよな?んじゃあな。」

ハヤト
「…。ちょっと待ってくれ…。」

シャイン
「ん?」

呼びかけられて振り向くとハヤトから負のオーラ的な何かを感じ取れた。こ、これは…いつものあれか…。

ハヤト
「…英語ってどう思う?」

シャイン
「死んでほしい。」

単刀直入にそのまま言った後、僕とハヤトはいつの間にかハイタッチを交わしていた。そのあと、無事に別れを告げ、僕は一人帰宅していった。

シャイン
「なんだかんだ言ってやっぱりハヤトはいい奴だよなぁ。気の合う仲間がいるって最高だよなぁ〜。」

独り言をしているとふと頭によぎる。
気の合う仲間に秘密は合っていいものか…と。
僕はものすごい秘密を抱えている。異能者であることだ。話していいものなのか。いや、ここで打ち明けたら僕はどんな風に見られるんだろう…。いやいやいや…そんなことはない。親友なら受けいれてくれるはず…ありのままの自分を受けていれて…受け入れて…

シャイン
「ぁー!!もう‼︎」

悩んだ末に叫んでしまった僕は浮いてしまっていた。周りの人たちは僕を変な風に見て僕を避けて見ている。

シャイン
「やっちまった。」

僕は顔を見られたくがないために光速で走り抜けた。その時まで僕は変な風に見られていたんだろうな。と思うとゾッとする。忘れよう。うん。忘れてしまえ。

シャイン
「人目を避けなくちゃならないなんて…ぁー。ホントに僕…なにしてんだか。ん?」

メル
「じっー。」

う、嘘だ。み、見られた!?そ、そんなはずは…ない…よね?

シャイン
「えっと君は?」

メル
「メル…。」

うわっ…絶対見られてるよ。見られたよ!!で、でもなんとかなるはず…

シャイン
「僕はシャイン。今の見なかったことにして…くれないかな?」

メル
「無理。やっと会えたんだから。」

シャイン
「会えたって…そんなこと僕は知らないよ。とにかく…黙っててくれないかな?」

メル
「それはできないわ。今から私、あなたの友達になることになるから…。」

ぇ、な、何言ってるの!?何々!?本当に…ぇー!?わけわからない。

シャイン
「えっーと。友達になるのはいいとして…言わないで!!お願いします!!この通りです!!」

メル
「無理よ。あなたは私の友達なるんだから…周りにも言わないと…ね?」

シャイン
「いやいやいやいやいや!!そんな事したら僕…どうなるのさ!!」

メル
「そういうことよ。」

シャイン
「いやいやいやいやいや!!そういうことよ。ってなんだよ!!僕…死んじゃうじゃないか!!」

派手なツッコミをしたせいか彼女はクスクスと笑い出した。さっきまで無表情だったと思うと不気味さが増す。

メル
「面白いわ。いいわ。決定よ。」

シャイン
「決定って…何が!?」

メル
「友・達・確・定」

ガ・チ・で・?ちょちょちょッ!!待ってくれ!!理解できない!!おかしいって!!

シャイン
「む?」

メル
「理解できてないようね。ま、これ見て。」

メルはアスファルトの地面に触れた。すると信じがたい事だが柔らかくなって歪んでしまっていた。

シャイン
「も、もしかして…異能者?ってこと?」

メル
「そうよ。あなたと同じようにね。」

ぇ、わけわかんない…なんで僕にそれを打ち明けるのかが、理解できない。そんな事したら…軽蔑されるだろうに…。どうして僕に…?

メル
「友達だからよ。」

シャイン
「ぇ?」

わけがわからない。いつ友達になった?へ?それにどうして友達なんかに…。…!?
ぁぁ…そうか。こういうことだったんだ。僕がしようといた事は…。

メル
「友達でしょう?」

シャイン
「あぁ…友達だ。」

そうか…。僕がしたかったのはこれ…。

メル
「よろしくね。」

シャイン
「うん。よろしく。」

軽く握手を交わし、僕は帰宅した。友達ができた。とても奇妙な出会いだった。でも少し嬉しかったような。

シャイン
「はぁ…疲れたぁ〜。」

ベッドにダイブした僕は思い出す。彼女の顔を…。握手をかわした時、あの無表情だった顔が確かに笑った。

シャイン
「メル…。かぁ〜。」

この妙な気持ちはなんだろう。なんだか、違った。違ったんだ。僕にはない何かが…。

シャイン
「メル…誰だったんだろう。」

翌日…僕の生活に乱れが出る。生活がこの日と一変してしまう。ということはまだ僕は知らない。 
 

 
後書き
どうだったでしょうか。1話はこんな感じに仕上がりましたが、まぁなんとも無理やりな感じがしますがこの調子で次回とかも書いていく気がしなくもない・・・正直この先心配ですが、応援してくださるとこちらとしてもいい気分が保てるかもしれないので今後ともよろしくお願いします。 
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