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仮面ライダーフォーゼ 自分の手で

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第十八章

 彼等もまた一行に加わる、その中で。 
 火野は微笑みこうしたことも言った。
「じゃあ行こうか」
「ああ、派手にやるか」
 その火野に如月が応える。
「今からな」
「それでだけれどな」
「それで?どうしたんだ?」
「いや、この戦いの後だけれど」
「あの会長さんがケーキを用意してくれているんだな」
「うん、凄いデコレーションをね」
 彼が自ら作ってだというのだ。
「仮面ライダー部に差し入れしてくれるよ」
「そうか、それはいいな」
「ケーキ嫌いな人はいるかな」
 火野のこの問いには仮面ライダー部の誰もが首を横に振った。無論伊達や後藤達もだ。やはりケーキの魔力は凄まじい。
 流石に今は鴻上はいない、だがそれでもだった。
 その彼の存在感を意識せずにはいられなかった、それで如月も言うのだった。
「有り難いがその場にいなくてもな」
「あの人のことを感じるね」
「ああ、どうしてもな」
「存在感が凄いからね」
 鴻上の場合はそうなのだ、とにかく彼は存在感が半端ではない。今この場におらずとも存在感を意識させるのだ。
 それでケーキの話もしtえだ、それからだった。
 彼等は城南大学の中庭の入口に来た、するとその前には。
 もうホロスコープスの面々がいた、そしてその後ろにはゾディアーツの面々も。
 その彼等がいてそのうえで、声がしてきた。
 その声はスサノオの声だった、スサノオは如月達が中庭の前に来たのを見たのか楽しげな感じでこう言ってきた。
「よく来てくれた」
「これがあんたのやり方なんだな」
「その通りだよ」
 まさにだとだ、スサノオは声のする方を指差す如月に楽しげに応える。
「こうして舞台を整えてだ」
「戦うんだな」
「如何にも」
 そうだというのだ。
「そうさせてもらう」
「じゃあはじめるか」
 如月も受けて立つ、その言葉からだった。 
 仲間達に顔を向けてそのうえで言った。
「はじめるか」
「よし、変身だな」
「今からな」
 こう話してそしてだった。
 歌星達はそれぞれのベルトを装着し構える、火野達もまた。
 当然そこには如月達もいる、如月は楽しげな笑みで仲間達に言った。
「はじまるな、いよいよ」
「そうだな、それではだ」
「変身するか」
 朔田に応えながらの言葉だ。
「いよいよな」
「よし」
 今度は歌星が応えた、そうして。
 まずは如月だった、その左手にベルトを出して身体を斜めにさせてから前にかざし腰にそのベルトを装着した。
 それから左手でベルトのスイッチを素早く押していき右手もそれに倣う、次に左手を拳にして己の顔の横でガードをする様にしてかざす、右手はベルトに置いたままで叫んだ。
「変身!」
 この叫びと共に左手を宙に突き出す、すると如月の全身が光に包まれ仮面ライダーフォーゼとなった。彼はそこから身体を思いきり屈め。
「宇宙・・・・・・」
 この言葉から身体、特に両手を伸ばし大の字になり飛び上がる様になって叫んだ。
「キターーーーーー!」
 朔田は右手に丸いベルトを出しそれを腰にセットした。
 そこから右手で操作しその両手を中国拳法の様に大きな円を描いてそして。
「メテオ、レディー」
 機械音に乗る様にしてその両手を動かしながらだった、彼もまた叫んだ。
「変身!」
 この言葉と共に彼も仮面ライダーになった、仮面ライダーメテオに。 
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