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仮面ライダーフォーゼ 自分の手で

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第十七章

「一緒に戦うぞ」
「何か半端じゃない戦いですけれどね」
「ゾディアーツ全部を相手にしますから」
「何時かそうした時が来ると思っていた」 
 仮面ライダーの仲間として共に戦っていてだ、このこともわかってきたというのだ。
 それでだ、歌星は早速二人にもそれぞれベルトを渡した。
 しかしベルトはまだ二つある、その二つは。
 今度は大文字と美羽がいた、大文字は右手を敬礼の様にさせてそのうえで爽やかな笑顔で言って来た。
「じゃあ行くか」
「私達も素手じゃないわよね」
「ええ、どうぞ」
 歌星は二人にもベルトを渡した、これで全員に行き渡った。 
 そのベルトを見てだ、大文字は複雑な笑みを浮かべてこうも言った。
「思えば不思議な話だな、まさか俺が仮面ライダー部に入ってな」
「そうね、最初は何だと思ってたけれど」
 そうだったとだ、美羽も大文字の横で大人の笑みを浮かべていた。
「入ってみればね」
「いい場所だな」
「色々と無茶苦茶な相手と戦ってるけれどね」
「それでもだな」
「いい場所にるわ、多分スサノオとの戦いはこれからも続くけれど」
 美羽は自分が手にしているそのベルトを見ながら言う、そして大文字も。
 そのベルトを手にだ、こう言うのだった。
「俺もな、仮面ライダーになるなんてな」
「まさかと思ったわね」
「しかし、なるからにはな」
「思う存分戦いましょう」
 二人もこう言ってだった、そのうえで。
 仮面ライダー部の面々は揃ったかと思われた、だがだった。
 もう二人いた、朔田と美咲だった。二人には如月が声をかけた。
「よし、来てくれたな」
「当然だ、だからな」
「行きましょう、戦いに」
 二人に笑顔で言う、そうしてだった。
 二人もライダー達の中に入った、仮面ライダー部の中にだ。朔田は如月の右に来てそのうえで彼に言った。
「思うがな」
「ああ、何だ」
「スサノオとの戦いはまだ続く」
 このことは否定出来ない事実だというのだ。
「しかし俺達は何があってもな」
「仮面ライダー部はか」
「もっと言うと仮面ライダーと周りの人間全員がだ」
 つまり如月達だけではなく他のライダーとその関係者達もだというのだ。
「戦い続けることになる」
「そうか」
「もうわかっている、いや覚悟しているか」
「覚悟と言われると違うか」
 そうではないのではないかとだ、如月は笑って朔田に述べた。
「俺はありのままだな」
「つまり受け入れているんだな」
「そうなるか」
 如月は笑顔のまま朔田に返す。
「俺はな」
「成程な、大きいな」
「大きい?何がだ?」
「器だ」 
 それが大きいというのだ、如月は。
「それが大きいな」
「そうか、それではな」
 朔田も如月の言葉を受けて述べた。
「俺もその御前と共にだ」
「戦うんだな」
「そうする、覚悟を決めるのではなく」
 微笑みだ、彼は言った。
「受け入れるか、仮面ライダーとしてな」
「そうするんだな」
「ああ、そうする」
 こう言ってそしてだった。
 彼もまた合流し先に進む。最後に火野と伊達、後藤、そして湊がいた。 
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