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ソードアート・オンライン 我流の剣士

作者:ノウズ
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第1話 ログインと出会い

「リンクスタート」
俺はこの言葉を自らの口で発しソードアート・オンラインにログインした。現実の空間から段々と切り離されていき、ついに俺はプレイヤーとしてソートアート・オンライン、第一層始まりの町の地に立つことができたのだ。俺は喜びが大きすぎて空に手を掲げて万歳のポーズで固まってしまっていた。
・・・これ恥ずかしいね。うん恥ずかしい
周りのプレイヤー達から俺に向けられる視線が痛い。いや、もはや怖い!!
俺はもうその場には以内ほうがいいんじゃないかと思い行き先も決めずに走り出した。町の風景が俺の後ろにどんどん流れていく。その時、俺の視界にダッシュして迷うことなく町角へと入っていくプレイヤーがうつったのだ。今の段階で走っていて、迷いが無いと言うことは恐らくそのプレイヤーはベータテスターだと考えられるだろう。俺はそのプレイヤーを追いかけていった。
「すみません・・・ハァハァ」
俺は急に全力で走ったため結構息切れしている。
「どうしたのよ。そんなに息切れなんかして。」
俺が疲れてうつむいていた顔を上に上げると俺の目はそのプレイヤーに引き付けられた。そのプレイヤーは女性プレイヤーで髪はきれいな蒼色だったのだ。俺はそのプレイヤーに俺の目的を思い切って話してみた。
「もしよかったら俺にソードアートオンラインのレクチャーをしてくれないか?あんたベータ経験者だろ?」
俺がそういうとその女性プレイヤー少し不思議な顔をしてからこう言った。
「なんで?なんで私をベータテスト経験者だと思ったの?もしかしてストーカー?ベータテストのときからつけられてた?もしそうだったら私はあなたをぶち殺す!!」
いやいやひどい被害妄想だなと思いながら俺がどうしようかと考えているともう目の前の女性プレイヤーはもう初期装備の剣を抜いて今にも切りかかってきそうな形相で俺をにらんでいた。
「いやいやいやちょっと待って!本当に本当に!ストップストップ!俺はストーカーでもないしお前をつけていたんでもない」
「んじゃぁ何であなたは私をベータテストに参加していたプレイヤーだと分かったの?教えなさいよ?私が理由が変だと思ったら容赦なく切り捨てるわ!」
何という自己中心的な人物だろう。ここがリアルだったら琴美と同等かそれ以上の自己中でいい勝負になるだろう。
「すんごい理不尽・・・・・」
あ、つい本音が
「理不尽?この私が理由を聞いてあげるというのよ?これが理不尽というの?なに?それとも今すぐにでも切り捨てられたいの?圏内だからダメージはないけど斬られたいの?まさかドM?キモッ」
俺はドMではない。断じてない!!そして何という話の進む速さ全然ついていけない。
「ハァ理由はな、サービス開始初日ですごく何もわからないプレイヤーが多い中であんなに迷いがなくどこかに向かっていたらなんとなくベータテスト経験者だっていうことは大体わかるよ。」
「そうだったの。なんだストーカーじゃなかったのね。ストーカーだったら本当に切り捨ててたわよ?」
どうやら信じてもらえたようだ。まぁ俺の中では優しい人ではなく恐ろしく怖い人という印象が濃くついたが・・・
「ところでレクチャーの件だけどいいわよ引き受けてあげるわよ。」
「本当か!ありがとう、でまずはどこに行くんだ?」
すると彼女はあきれてしまったような顔をして言った。
「武器屋に決まってるでしょう?なんで私がこんな初期武器使って戦わなきゃいけないのよ。」
まったく理不尽な奴だなぁと思ったが心にとどめておく。何故なら言葉に出した瞬間的に目の前にいる女性プレイヤーに切り殺されるから・・・
「そういえばお前名前はなんていうんだ?名前がわからないと話すときに困るから教えてくれないか?」
「しょうがないわね。教えてあげるわ。あたしの名前はミコトよ。あなたは?私だけに名乗らせておいて自分が名乗らないなんてあるはずがないわよね?」
「あぁ俺の名前はガリュウだ。これからよろしくな!」
俺が名前を教えてあげると目の前のミコトは驚いたような疑っているような顔をしていた。
「さぁ行きましょうか?武器買いに行くんでしょ?」
「あぁ!」
______________________________________________

俺とミコトは宣言通りに武器屋に来ていた。この店はミコトに聞くと初期の武器屋にしては最上級の武器が売っていてしかもとても安い店らしい。周りを見ると棚に大量の武器が並んでいて片手剣、短剣、等々様々な武器があった。そこで俺とミコトは武器を選んでいる。
「さぁどんな武器を使おうかな?」
俺が独り言を呟いていると隣から声が響いてきた。
「ガリュウ!早くしてくれない?私武器が、もう決まったんだけど」
そう言っているミコトの手には何か強そうな片手剣が握られていた。どうやら俺も早く武器を決めた法がよさそうだ。早くしないとミコトに切りかかられそうな気がする。うん剣に手をかけてますね。切りかかる気ですね。早くしよーっと
「なぁミコト?俺には何の武器が合うと思う?」
「私は何でもいいから早くしてほしいのだけど?武器なんて使ってればなれるわよ」
あぁはいイライラがたまってますね。話題を変えないと斬られる気が・・・なんかいい話題、いい話題そういいながら俺は必死に周りを確認する。あった!なんか禍々しい剣www
「ミコトこの武器は何だ?」
俺の近くにミコトが無言で近づいてくる。
「剣の銘は魔剣クダラとなっているわね。剣の分類は片手剣・・・ん?魔剣?魔剣になっているわね。ベータテストのときにはこんな武器なんてなかったんだけど・・・」
「んじゃ俺は武器をこの武器にすることにするよ。」
俺がこう言うとミコトの口から意見が飛んできた。
「あなたまだ何も情報が無い武器を自分の武器なんかにしちゃっていいの?何があるのか分からないのよ?」
こう言われたがもう俺の意見は決まっていた。
「あぁ俺の武器はこれにするよ」
「わかったわ。あなたは馬鹿なのね・・・同情するわ・・・じゃぁ早くこれを買ってモンスターを倒しに行きましょう」
「同情しないで!?」
まぁ言い合いはこの辺にしてそろそろ買うとするか。よくよく見るとこの剣は装飾などが意外とこっており高そうに見える。お金足りるかな?まぁ支払いに行ってみますか。
「これ買まーーす!」
そしてこの店の店主が反応する。
「あぁそれ買ってくれるのかい?いいよ、いいよ無料でもらっていってくれ。今までも買おうとした人はいたんだけどねぇ持つことすらできなかったんだよ。」
「なんで装備できないの!?なんで?なんで?」
俺がふと気が付くとミコトが俺のほうを呆れた表情で眺めていた。
「一回装備できるか試してみればいいじゃない。馬鹿なの?」
はいはいミコト様今やりますよーーこの発言は心の中に留めておくことにします。いったらまずいことになる。
「よし。んじゃぁやってみるよ。」
アイコンを操作し今、手に持っている魔剣クダラを装備してみるその瞬間俺に変化が訪れる・・・訳ではなく普通に装備できた。
「おぉその剣を装備できるのか。あなたは凄腕の剣士か何かなのでしょうか?その剣は差し上げます。どうぞ使ってください」
おい店主急にしゃべるなっ誰かと思ってビビっただろうが・・・
「あら普通に装備できたじゃない。実は誰でも装備できるんじゃないの?」
・・・そういわれると俺凄いんじゃねぇ?と思ってしまった俺が恥ずかしいじゃないか・・・
「まぁそんなことはどうでもいいじゃないか?モンスター倒しに行くんだろ?早く行こうぜ。」
「まぁそれもそうね行きましょうか。」
こうしてソードアート・オンラインのサービス開始から初めての出会いそして俺の物語が始まった・・・ 
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