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転生者が歩む新たな人生

作者:冬夏春秋
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第22話 2人の修行模様

 
前書き
よくある説明回 

 
 さて、結局1週間どころか次の日には、長谷川と近衛は裏に関わることを選択し、オレとリニスの弟子入りすることになった。

 一応4人での相談の結果、木乃香と千雨に魔法がバレたことと、オレの弟子となり修行していることは、関東と関西はもちろん友達にも教えないことにした。

 で、今現在オレ達が教えることができるのは、精神エネルギー系で符術、地球(テラ)式魔法、ミッド式魔法、生命エネルギー系で、気功、念、神鳴流、の6つだ。
 まぁ、神鳴流については、基礎の基礎を教えるぐらいしかできないが。

 で、2人が望んだのは、ミッド式魔法と念だった。

 木乃香がミッド式魔法を選んだのは、関西呪術協会でも関東魔法協会でも認識されていない魔法というのが、将来はともかく、今現在は都合が良いというのがあった。
 千雨がミッド式魔法を選んだのは、ミッド式魔法のプログラム的性質が呪文を唱える魔法よりも肌に合う気がするという判断だ。

 幸い2人ともリンカーコアは存在していたので、リンカーコアを活性化し、魔導師の卵となった。

 なお、念の取得を望んだのは、2人とも「(テン)」の効果である「常人より若さを保つことができる」というのに魅かれたようだ。

 中学2年生でもやはり女だということだ。

 なお、「精孔(ショウコウ)」を無理矢理こじ開けるのは危険なので、今は「(テン)」、つまり心を1つに集中し、自己を見つめ目標を定める修行をしてもらい、あわよくば自然に開かないかなぁ、と待っている。

 なお、2人の修行は、エヴァからもらった10倍速の魔法球の中で、エヴァから24倍速のダイオラマ魔法球、通称「別荘」をわざわざ借りて来て使い、240倍速の時間の中で始めた。

 これは、「分身符(わけみのふ)」が使えるようになるまではとにかく急ごうということで、わざわざエヴァに借りたのだ。緊急事態への対処のため、オレの分身体を部屋に残し、うっかりがないよう万全の態勢でかかる。

 なお、レンタルの対価として、本来分けてもらえる魔道具(マジックアイテム)が減らされてしまったが、それだけの価値はあるはず………、多分。

 もちろん2人には年齢加速のリスクは説明し、承諾の上だ。
 魔法球内の修行は他人にばれにくい、マナが濃密なので効果が出やすいというメリットと、「分身符(わけみのふ)」が使えるようになれば、魔法球の中は分身体だけが入るようにするという説明のせいか、意外とあっさり承諾をもらえた。まぁまだ若くてリスクの実感が湧かないのもあるんだろうが。

 想定外だったのが、魔法球内という好条件でも、2人とも魔力のコントロールが上手くいかないのだ。

 千雨の方は魔力量がC~Bと、無茶苦茶あるわけでもなく、リンカーコアの活性化のおかげで魔力の認識はできてるんだが、それを上手く制御できない。どうも今までの常識が邪魔をしているようだ。

 木乃香の方はリンカーコアの活性化でSランクの魔力量へと跳ね上がったことと、魔力をもともと垂れ流ししていた弊害で垂れ流しが自然な状態となっているからか、これまた上手く制御できない。

 あまりに感覚的な理由すぎて、オレやリニスも上手くアドバイスができない。
 師匠の面目丸つぶれである………。





 なので、いったんミッド式の魔法から離れ、念の修行に重点を移すことにした。

 幸いはやてちゃんのリンカーコア封印の儀式と色々な封印符から、精孔の封印符を作成できたので、万が一精孔が空けっぱなしになっても対処はできる。

 なので、2人の精孔を少々強引にこじ開けた。

 こちらは何とか封印符も使わずに「纏」が使えるようになった。
 もっとも使えるようにならないと死んでしまうワケだが。

 念が使えるようになり、オーラで「分身符」が使えるようになり、修行の効率化が進んだが、2人の希望で魔力が制御できるようになるまでは、別荘内に分身体と本体が入り修行することになった。

 これは後にエヴァに聞いてがっくりきたんだが、元来気と魔力は反発するものだから、普通は片方しか修行しないんだそうだ。そうするとオーラと魔力の修行も同じなんだろうが、オレもリニスも両方使えるので全然気付かなかった。

 で、色々考えたあげく、リニスが見つけてきたのが「仮契約(パクティオー)」の儀式だった。
 魔力のパスを繋げ、供給することにより、主が強制的に魔力をコントロールし、その感覚を強引に覚えさせるという方法だ。

 最初はそんな方法があるなら、と2人とも賛成だっが、儀式の方法がキスだと説明したらきっと反対すると思っていた。





「ま、まぁ(あきら)君やったらえぇか」

「このままだと進展しそうにないしな」

 とまったく気にない。



 あれ? 男と意識されてない?
 そこ、リニス、くすくす笑ってんじゃない。

「アーティファクトにも興味あるしなぁ。何が出るんか楽しみや」

「ま、修行のためだ、ノーカン、ノーカン」



 意外とたくましいですな。

「「パクティオー!」」

 うん、よく見ると2人とも耳まで真っ赤だ。
 あれか、お姉さんっぽい態度をとって気にしない振りをしてたのか?

 オーラを高めた上で魔力に変換し、儀式をしたので、こちらの魔力が足りずスカカードが出るなんてことはないと思いたい。





 木乃香は『癒しなす姫君』のパクティオーカードで、アーティファクトは「東風ノ檜扇(コチノヒオウギ)」「南風ノ末廣(ハエノスエヒロ」、千雨は『バーチャル・アイドル』のパクティオーカードで、アーティファクトは「力の王笏」となり、2人とも原作と同じだった。
 木乃香の巫女?陰陽師のコスチュームはともかく、千雨のフリフリのコスチュームは当人はかなり嫌がってた。

 なお、この際ということで、リニスとも仮契約したら、『勤勉な従者』のパクティオーカードで、アーティファクトは「無口な助成者」といったもので、ちっちゃな猫型?のアシストロイドを召喚し、主にハードウェア的な作業を手伝ってもらえることになった。

 少々強引だったが、魔力のコントロールもできるようになり、千雨がオーラと魔力で2体、木乃香が魔力だけで6体の分身体を作れるようになったので、本体での魔法球内の修行は完了した。

 千雨が魔力やオーラを視ることができるようになったら、かなり器用に制御できるようになったのは思いもよらない収穫だった。普通は、オーラと魔力の両方で分身符を使うことなんてできないので、かなり制御に関して才能があるように思える。

 なお、本体の残りの修行は体力作りと瞑想による魔力・オーラの増加と言ったら、2人とも心なしか顔が引きつってた。あと、間に合わせになってしまうが、ストレージデバイスを渡し、緊急時にはバリアジャケットを展開できるようにし、とりわけ木乃香のためだが、魔力制御が上手くなっているのが他者からわからないように、外に出ている魔力へジャミングをかけ、以前と変わらない風になるようにした。





 そして、2月になり、遂にネギ・スプリングフィールドが来日する………。   
 

 
後書き
アシストロイドは「あそびにいくヨ!」のアシストロイドが出てくる感じです。

さて、次回やっとネギの登場です。 
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