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ソードアート・オンライン~黒の妖精~

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25

 
前書き
***
「はぁっ!」
「せあぁっ!」
兄とスグの竹刀がぶつかり合う。
私は其れを横目で見ながら、鍔迫り合いをしているスグの背後に回った。
ワザとらしく殺気を放ってみると、本能のままにこちらを向いたスグが目を見開いた。
「てぇぇぇい!!」
「らああああっ!」
さすがベストエイト、即座に思考を切り替え、私の攻撃に応じてくる。
「二人ともっ 挟み撃ちは狡いでしょ!!」
「「二人で来て良いっていったのは…」」
良いながら私たちはスグの視界から消えて見せた。
「「スグだ!!」」
私が面、兄が胴を打つ。
一本。


防具を外し、私たちは顔を洗う。
「それにしても二人とも、一体何時練習してたの?」
「いや…特に練習してない…かな」
「俺も」
「でも、やっぱり楽しいよね、お兄ちゃん」
「ああ。また始めてみようかな、剣道…」
「ホント!?二人とも!」
スグが嬉しそうに笑った。 

 
スグとの試合を終え、部屋に戻る。
シャワーを浴びた後なので、髪が濡れていた。
ベットに腰掛け、ふー、と息をつく。
そのとき。
「咲亜!咲亜!」
ドアがノックされる。
「なに、お兄ちゃん?」
「ちょっと来て」
兄は言うが早いか私の腕をつかみ、自分の部屋へ入る。
「これ、見てくれ」
兄がパソコンの画面を指さす。
「え…?これ…これって!!」
画面に映っていたのは、妖精姿のーーアスナさん。
かなりドットが粗いが、間違いないだろう。
「どうしたの?」
「エギルから送られてきた」
兄は言いながら、電話を手にし、どこかへかけ始める。
名乗りもせずに、相手に質問をぶつけた兄は、電話を切ったかと思うと、ばたばたと部屋をでていく。
出て行きざまに、
「出かける準備しておいてくれ!エギルの店行くぞ!」
何が何だか訳が解らないけれど、未だ眠っているアスナさんやレオに関係するのだろう。
「わかった」
私は急いで髪を乾かし、一階へ降りた。
 
 

 
後書き
えー…短かったですかねー 
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