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ソードアート・オンライン ~時を越えたデスゲーム~

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第七話

 
前書き
φφφ
ボス攻略が終わった。 周りのプレイヤーたちは、歓喜の声を上げている。
でもその中で一人、男が恐る恐る、言葉を発した。
カズネとアキトは、思いかけないミスを犯していたのだ。

「アイツ等、なんで…あんな上位スキル、知ってたんだ…?」

と。
「確かに…」
「それってつまり、そう言うことなんだよな…?」
男の言葉に、周りがザワつき始める。
「βテスターだ!」
「何だよ… 最後の攻撃が刀って知ってたなら会議で言えよ!」
「その“せい”で、危険に晒された奴が何人も居るんだぞ!?」
「LAが取りたかっただけだろ!」
「ビーターだ!」
「そうだ、ビーターだ!」


周りのプレイヤーは、僅か14歳の子供を、 ビーター と罵る。
我慢ならなくなったクラインとエギルが怒鳴り散らそうと一歩前に出る。
でもそれは、カズネとアキトによって止められた。
「手前等良いのかよ!あんな罵られて!?」
クラインが叫んだ。
アキトはゆっくり頷き、静かに前に歩み出た。
 

 
「黙れよ」
アキトの口から発せられた言葉は、鋭い響きが隠っていて、罵り声を一瞬にして黙らせる。
「自白すりゃ良かっただって?…ふざけたこと抜かすなよ」
「β出身なんて…こんな状況になったデスゲームで、誰が自白すると思うの?」
「居るはずだぜ?この部屋に、ほかにもβが。もっとも、言わねえだろうが」
二人から交互に放たれる言葉に、プレイヤーたちは気恐されていく。
難しい言葉など一つも使っていない。
ただその声音が、鋭くて。聴いただけで体が凍り付いたように動けない。その間にも二人の言葉は続く。
「ビーター…言いネーミングだよ」
「そうだ、俺たちはビーターだ。これからは、元βテスター如きと一緒にしないでくれ」
そう言った二人の顔は、苦しさも悲しさも何も隠っていなくて、ただ「予想していた」と言うかのような冷静さが宿っているだけだった。
「二層の転移門は私たちがアクティべートしておいて上げる…付いてくるなら、初見のmobに殺される覚悟しときなよ」
プレイヤーたちは一斉に黙り込む。
エギルとクラインだけが、いたわるような、見通したような瞳を二人に向けていた。
カズネとアキトは二人に軽く微笑みかけた。 
 

 
後書き
φφφ
二人は第二層、ウルバスへと辿り付いていた。
フィールドに出る前、エギルとクラインから受け取った、伝言を胸に仕舞い込んで。
「明人…これでいいんだよね…?」
「父さんがやった筈のことを、俺と和音がやっただけさ」
二人はゆがんだ笑顔を見せあい、独り(ソロ)のビーターと言う、まるで和人(キリト)から受け取ったような称号を、胸に刻みつけた。 
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