| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン ~時を越えたデスゲーム~

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六話

 
前書き
カズネとアキトがβのとこに走ったトコからですね。。 

 
「「はああああ!!!」」
二人は同時にボスの前に身をさらす。
「ぐるるるるる・・・・」
ボスは低く唸り声を上げ、ターゲットをカズネとアキトに切り替える。
「そこの二人!今すぐ逃げろ!」
アキトが鋭く叫ぶと、呆然として座り込んでいたβテスター二人ははっと我にかえる。
「た・・・助かった!」
「悪い!!」
二人は慌ててボスから離れる。
それを確認し、カズネとアキトは、同時に深く息を吐いた。
カズネが、ソードスキルでは無いが、ソードスキル独特の構えを見せる。
アキトもそれに習い、構えを見せた。
プレイヤーたちが息を飲んだのが解る。
「せあああああっ!!」
カズネが、ボスに向かって高速の突進をしていく。
ソードスキルではない。
あの妖精郷で身に染み付いた動作。
細剣スキル、【デルタ・アタック】。
三連撃のスキルだ。
でもこれは、相当な熟練度がないと習得できない。
そう、今カズネがやっているのは、ただの真似事。
身体ひとつで、デルタ・アタックを再現し、攻撃しているのだ。
それはアキトも同じ。
【ホリゾンタル・スクエア】
四連撃の水平斬りだ。
その二つの、ソードスキル”もどき”がボスに打ち込まれる。
ライトエフェクトも効果音もなにもない。剣を振るう二人の息遣いと、剣が風を切る音だけがボスの部屋に響いている。
やはり先に攻撃が終わるのは、三連撃のカズネ。
すぐさま、一撃単発の【アヴォーヴ】を発動。
これは本当のソードスキルである。
ボスのHPが、ガクン、と減る。
それを見たカズネは、【リニアー】を一発、ボスに叩き込む。
それで最後の1本のHPバーが半分を切った。
「最後行くぞ!」
「ok!!!」
カズネは【ストリーク】単発、
アキトは【ホリゾンタル】単発を発動。

同時に放たれた二つのソードスキルを浴びたボス、イルファング・ザ・コボルトロードは。

派手な音を立てて、真っ青なポリゴンと化した。


ボス部屋が静寂に包まれる。
瞬間、大きな歓声に包まれた。
皆、カズネとアキトの、踊るような乱舞に目を奪われ、魅せられていた。

「カズネ、アキト!」
「すげえじゃねーかっ!!なんなんだよ、アレは!!」
エギルもクラインも、カズネとアキトの無事を自分のことのように嬉しがってくれる。
「あはは・・・」
「・・・・・・」
『アルヴヘイム・オンラインで使ってました!』・・・なんて、口が裂けてもいえない。
二人はごまかすように、モンスターからドロップしたアイテムに目を向ける。
「「あ!」」
フラウアー・オブ・ライトはカズネのストレージに
シー・オブ・ジェイドはアキトのストレージに。
二人のアイテム欄には、それぞれ細剣と、片手剣が追加されていた。
「フラウアー・オブ・ライト・・・・」
「シー・オブ・ジェイド・・・?」
二人は剣をオブジェクト化し、手にとって見る。
カズネの剣は、まるで眩い光を放つような白銀の剣。
アキトの剣は、まるでエメラルドグリーンの海を連想させる剣。
「へぇ、ボスドロップか!」
「すっごい!きれー!!」
二人は剣を見ると目を輝かせ、先ほどまで見せていた年不相応な雰囲気を一瞬のうちに年相応な笑顔に変えた。

 
 

 
後書き
剣の名前が長いって・・・すんません
だって・・・これしかなかったんだもん← 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧