| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一部
誓う言葉
  再会。2

九蛇海賊船の無事帰還を祝っての宴が行われている最中、


リノ「…はあ・・・」


満月の光に照らされてさっきからもずっと重い溜息をついていた


あたしさっきから何回溜息をついてんだろ・・・


そこまで深く考えたくないけど考えちゃうんだよね・・・


エースの公開処刑は後六日後・・・


レオンやマール、メリーサは後を追えって言うけど本当・・・どんな顔してあえばいいの?


もう考えるだけ・・・頭が・・・


ルフィ「リノ!リノ!!」


・・・出たよこういう時に、ドアを叩かずに部屋に入って来る不法侵入者←


もっと考えろアホォォォ!!!


そして何でそこでハンコックも来るんだよ?!


ハンコック「リノ、起きとるか?」


リノ「今から死のうと思ってるとこです←」


ニョン婆「ふざけは無しじゃよ」


・・・ウゼェなこのクソババア←


死んで一回地獄に行って、また生き返れって言いたい←


ルフィ「リノ!!頼みがあるんだ!!」


リノ「・・・近づくな、蛆虫」


ルフィ「あ、ごめん」


蛆虫があたしのベッドに近付こうとした所で、電撃の盾で蛆虫の前にわずかな電撃を落とすと


キキキッーという音を立てて数歩下がった


リノ「あのさぁ?今度は何をしに来たわけ?」


ハンコック「リノ。わらわからの頼みでもあるんじゃ」


リノ「・・・ハンコックの?」


眉間に皺が寄ってくるのが分かる。


なかなか大きな頼みごとをしないハンコックが・・・頼むなんて・・・


ハンコック「海軍の強制召集、対白髭海賊団との戦争に応じて欲しいんじゃ」


レオン『・・・・・・』


この部屋が暗かったのは本当に良かったと思う。


・・・じゃなきゃ、きっと勘の鋭いハンコックに表情を読み取られてたと思うと・・・


本当に暗い部屋にいて良かったって思う


リノ「・・・ハンコック、悪いけど・・・あたしは、絶対に・・・戦争には参加しない」


ルフィ「何でだよ・・・!!お前・・・エースと一緒にいたんじゃないのかよ!?

エースが捕まったんだぞ!?なのに助けねーのかよ!?」


リノ「っ・・・」


レオン『リノ・・・!!』


・・・何で、何でもかんでも・・・


皆はあたしの気持ちを考えないで言うの・・・?


ハンコック「・・・リノ・・・まさか・・・」


何で・・・?


何で皆、嫌な事を思い出させようとするの・・・?


あれだけ泣いたのに・・・


ハンコック「・・・最愛の男・・・というのは・・・火拳のエースなのか・・・?」


ミィル『リノ・・・泣かないで・・・!!』


この部屋にいないはずのミィルの声が聞こえたかと思うと、


誰よりも耳が良いレオンがハンコックたちの横を通って泣いているあたしの元へと来ると


あたしの目から溢れる涙を拭って、ミィルが前に立って威嚇した


ミィル『リノを傷つけないで!!』


ハンコック「ミィル!これは違うんじゃ!」


ミィル『ハンコックもハンコックだよ!!

・・・リノはずっと、泣いてた・・・ずっとずっと一人で・・・泣いてたんだよ!?』


ハンコック「!?」


ミィル『お願いだからリノに無理強いさせないであげてよ・・・!!』


・・・そっか、ミィルには気付かれてたんだ・・・


あたしが泣いていた時、廊下には誰かがいるんじゃないかな?って思った時もあったけど


・・・そうだったんだ、ミィルだったんだ・・・


ルフィ「・・・お互いが好きなら尚更だろ!?」


リノ「うるさいッ!!・・・誰が何と言おうと・・・あたしは絶対に、戦争には参加しない。

・・・誰が何・・・言おうと・・・七武海の称号を剥奪されようと殺されようと・・・この命有る限り・・・

・・・白髭海賊団二番隊隊長、ポートガス・D・エースには絶対・・・会わない」


二人「!!」


・・・エースが死ぬのは嫌・・・


でもあたしにはどうする事も出来ない


七武海っていう称号があっただけでもあたしには何も出来ない・・・


リノ「分かったら出てって」


ルフィ「・・・ッおい!!なんだよそれ?!」


ハンコック「ルフィ・・・!!」


ルフィ「お前とエースの間に何があったのかは知らねーけどただ逃げてるだけじゃねーかよ!!

何で自分の気持ちに素直にならねェーんだよ!?」


リノ「追い出せ」


ミィル『分かった』


ルフィ「それって可笑しいじゃねーかよ!!オイ!!」


ミィルに閉め出されたとしてもドアの外で聞こえるのは、


あの蛆虫の怒号だけ。


そうだよこれで良かった・・・これで良かったの・・・


リノ「っ・・・」


これで良かったんだよあたし・・・?


なのにどうして・・・泣いてるの?


ミィル『・・・リノ・・・』


レオン『・・・』


この戦争に出ない事でエースと会わずに済むし、公開処刑も見なくて済む・・・


・・・なのにどうして、泣いてるの?


『プルプルプル~プルプルプル~』


シーンと静まり返った部屋にでんでん虫の音だけが鳴り響く


ミィル『電話だけど・・・どうする・・・?』


リノ「・・・出るよ、大丈夫」


涙を拭いて二人の頭を撫でると電話がある場所に向かって歩き出すと、


相手が誰だかも気にせずに受話器を取った


リノ『誰ですか?』


・・・・・けどその相手はあたしでさえも分かる程の意外人物だった


『おお・・・君がリノ・スターフィリアかね?』


リノ『・・・・冥王レイリー・・・・』


レイリー『ほう・・・君みたいな凄腕な子に私の名前が知られてるなんてね

・・・やはり血は色濃く受け継がれる物なのだな・・・』


リノ『・・・・あたしに何の用で電話を掛けて来たのかは知りませんが、

あたしの家系がどれだけ落ちぶれているのかも知らずに変な事言うのは止めてくれませんか』


レイリー『落ちぶれている?君は一体何を言うんだか・・・

・・・君に電話を掛けたのは、二つ言いたい事があったからなんだよ』


リノ『ふーん・・・説教ならすぐに切るからね』


レイリー『説教?君は悪いことでもしたのかね?

私が思いつく限りでは何もしとらんと思うけどなあ』


リノ『で?本題は?』


何だコイツ←


地味にムカつくぞ


レイリー『まずはそうだな・・・お礼からだな・・・この数日でシャボンディー諸島にて大事件があったのだが・・・ニュースで見たかね?』


リノ『麦わらが天竜人を殴り飛ばして大事件になったアレでしょ?』


レイリー『おお!見ていたんだな』


リノ『そしてそこに老いぼれた珍獣がいた』←


・・・・・なんだ、何で黙るんだ?←


そこまで酷い事を言っちゃったの?あたし←


レイリー『そうか・・・それはやはり私の事なんだな・・・』


オイ、真面目に心配したじゃねーかよ・・・((


もういいよもう((


レイリー『・・・そしてまあ・・・その大乱闘の時に、一緒にその場にいた友達のハチという魚人のタコが腹を撃たれて弱っていたところに一匹の獣が私たちの前に現れたんだよ』


それはミィルだね、あたしが行けっつったミィルの事ですね((


肝心のミィルは何か寝てるし・・・


レイリー『チョッパー君に言葉を通じて話してもらった所、

その獣はリノ・スターフィリアという女の子の仲間だという事を聞いてね、君を思い出しこうして電話をかけたんだ。

友達の一命を助けてくれた君とその獣に感謝するよ』


リノ『・・・いや、お礼ならミィルに言って。

あたしはただ、行けって命令しただけだから

んで、あたしを思い出したってどういう事?あたしは冥王レイリー、貴方とこうして話すのは初めてで一度も会った事無いけど』


レイリー『一度も?それは可笑しい』


・・・何だよ、生まれて今日まで頭をフル回転させてお前の存在を感知しようと頑張ったのに


そこで変な事を言うわけ?←


レイリー『私は君がこの世に誕生した時から君を知っているんだぞ?

何せ君が出産した時に私もその場にいた』


リノ『んで?偽善者風情ぶったあの三人の顔を見たんでしょ?』


レイリー『どういう事だ?』


リノ『あたしが殺した親!見たの?って聞いてるの!』


レイリー『親?君の親ならまだ生きとるぞ?』


リノ『え?』


・・・あたしの親が生きてる?


いや、そんなわけない・・・


あの時、ちゃんと殺したし・・・そのせいであたしに多額の賞金がかけられた


本物の・・・本当の親がいるっていう事・・・?


リノ『・・・誰が生きてるって言うの?』


レイリー『君の父親・・・白髭海賊団船長、エドワード・ニューゲートだ』


リノ『・・・・・プッ・・・アハハハハハ』


レイリー『? 何が可笑しいんだ?』


リノ『アハハハハ!! それは幾ら何でもないって!!

だって白髭は今、72だよ?あたしは18だよ?幾ら何でも無いってそんな話!』


白髭は完全にオヤジなのにあたしの父親のはずがない


レイリー『年差結婚、という言葉を知ってるかね?』


リノ『知ってるけど』


レイリー『白髭と、君の実の母親は年差結婚をしたんだ。』


・・・・・夢なのかこれは。


夢だよなきっと((


夢だという事を信じたい((


アイツがあたしの実の父親・・・?


有り得ない・・・だとしたら何で?


リノ『・・・アイツがあたしの実の父親のはずがない・・・

だって六年間もあたしを他の奴らに育てさせ、あたしはそいつらを殺したんだよ?

父親らしい男だって言えるの?』


レイリー『君を自らの手で育てる事は出来なかったんだよ。

君が生まれる数年前、海賊王ゴールDロジャーが処刑された年に

海軍の奴らは海賊王に赤子いると知って、大きな大捜査をしたんじゃよ』


・・・あたしだってその話、知ってる。


全部あのジジイから聞いたから・・・嫌という程、覚えてる


レイリー『そして奴らは四皇にも目を付けたんだ。

可能性は低いかもしれぬが悪魔の血を引き継がせないように、と・・・

白髭自身も娘の命が掛かっていると判断し、お前さんの出産が無事に済むと奴は遠い親戚にお前さんを預けたんだよ』


・・・信じたくはないけど、


何となく受け入れちゃうんだよね・・・


あたしとジジイが初めて出会ったのはノースブルーでジンベエと死闘を繰り広げていた時で


アイツはあたしを初めて見たとたんすっごく驚いてたから


嘘だと思いたくでも思えない・・・


・・・それにこの人の話、嘘っぽいとは思いたくても何の根拠も無い・・・


リノ『じゃあ・・・アイツは・・・ずっと、一年間あたしを白髭海賊船に乗せる事で人間不信を無くそうとして、電話も寄越してきて、エースの話ばっかして・・・

・・・父親らしい事をしてるって思い込んでたの・・・?』


レイリー『・・・・それは分からん・・・白髭本人に、直接会って話すのが最善ではないか?

・・・六日後に火拳のエースの公開処刑の場に白髭海賊団が現れると政府は考え込んでいるようだ

・・・・君の声からして公開処刑の場に行きたくないのかもしれんが・・・よく考えてみなさい。

白髭は火拳のエースを助け出そうとしているが、海軍は総力戦で迎え撃つだろう

・・・となるとセンゴク元帥、ガープ中将、三大将、七武海・・・かなりの大物が白髭の首を取ろうと張り切るはずだ。

もしもマリンフォードで白髭が亡くなるとなると・・・君はいつ、白髭に会うんだ?』


・・・・・・・・・・コイツ、ただたんにあたしに戦争へ出ろって言いたいだけなんじゃないの?


だったら・・・


裏で誰がコイツに、あたしを戦場へと出させろとか訳の分からない命令をしてるのかは分かんないけど・・・


リノ『・・・やってやろうじゃないの!!

アイツに本当の事を聞き出してエースにも一言、言ってやる・・・!!』


あの時のあたしは、言いたい事を正々堂々と言えなかった


だったら今度こそ・・・言ってやる!!


レイリー『そうか。君も戦場へ出るとなると話の展開は面白くなりそうだな』


待ってろよエース、アホジジイ・・・!!


リノ「レオン!ミィル!!他の皆も呼んですぐにハンコックの後を追うよ!!」


二人『え・・・!?』


リノ「早くして!!」


二人『分かった!!』


慌ただしく二人が部屋を出て行くと、


あたしはすぐにハンコックに電話を入れた 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧