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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  再会。3

冥王レイリーとの電話も終え、


いつもみたいに黒いコートを着て・フードは被らずに


あたし達はハンコックや蛆虫よりも後から城を出たはずだったけど


ミファルの時渡りで先に船の中にある暗い部屋にいた


ギガル『にしてもよ~リノが行き成り、戦争に行くって言い出すとはな~』


リノ「・・・・・」


ラフュー『気が変わる事は誰にでもある』


ミィル『・・・リノ・・・』


リノ「はぁ・・・」


ベガルス『溜息ばかりつくとはなぁ…


そんなので本当に戦場へ出れるのか?お前らしくないぞ、リノ』


リノ「……分かってる」


「「コンコン」」


リノ「はーい」


「リノ様、間もなくご到着の事です」


リノ「了解~」


この船に乗っている誰がノックをしたのかは分からないけど


椅子から立ち上がって部屋を出て


ハンコックがいる場所へと向かった


ソニア「姉様、リノ様がお見えになられました」


ハンコック「リノ・・・!!」


ニョン婆の秘策という訳の分からない作戦で、


蛆虫船長の姿が無い事だけ分かると


蛇の頭に乗って遠くに見える海軍船を見下ろした途端に腕を組んで目を瞑った


ハンコック「・・・無理言ってすまぬな、


だがリノが招集に応じてくれるとはな・・・」


リノ「あたしは戦争には一切参加しないよ、ただの観戦」


ハンコック「・・・そうか・・・本当に無理言ってすまぬな」


リノ「ハンコックが謝る事無いって。・・・蛆虫を監獄に連れてくんでしょ?」


ハンコック「・・・ああ、その気じゃ」


リノ「ならあたしも行くよ」


巨大な海王類の上であぐらをかいた海軍の蛆虫男の前で船が止まると、


蛆虫の視線があたしとハンコック、甲板で大人しく座っているレオンたちに目が向けられる


モモンガ「待ちくたびれたぞボアハンコック、海姫

・・・お前たちの要件、インペルダウンに立ち寄りたいとの条件は何とか上から下りた。

船に乗るのはボアハンコック、その蛇、海姫、獣たち・・・か・・・九匹はさすがに多いんじゃないか?」


リノ「あたしやこの子たちは暇じゃないの


戦争に出るんだから仲間が何匹いようが関係ないでしょ」


モモンガ「・・・・よかろう。」


蛇の頭に乗ったままレオンたちを見下ろすと、


ミファルが頷いて九蛇海賊船の甲板から海軍の甲板へと時渡りで場所を移動すると


蛇があたしとハンコックを海軍船の甲板に頭を近づかせ、あたしたちは下りた


ソニア「姉様方!お気をつけて」


マリー「生きて帰ってきてください」


・・・・よし、死んでくる←


ハンコック「行って参る」


蛆虫がうじゃうじゃいる場で・・・敵とか味方関係なしに落雷を落として、


んでさっさとあたしも自分で落とした落雷で死ぬか←


それが最善だな、うん。←


その前にもエースに一言、二言、三言ギャフンと言ってから


白髭にも文句言ってから死ぬか。そうしよう←


メリーサ『リノの歪んだ心が現わになっているぞ・・・』


ギガル『何!?(笑)』


リノ「おいそこの獣、なんで笑っている」


ギガル『リノの考えは子供っぽいから丸分かりだぜ(笑)』


リノ「バカにしやがって・・・」


「「ギュルギュル~」」


ほとんどの視線が蛆虫と話をしていたハンコックの方へと向けられると


あたしが風呂で覗き見する時にしか見せてくれない恥ずかしがる顔に


腹黒いラフューはケラケラと笑っていた


ハンコック「ら、ラフュー!!//そなたは何を笑っているんじゃ・・・!!」


モモンガ「?」


ラフュー『べっつに~?』


ハンコック「おのれぇぇ!!//」


「「ヘックション!!」」


ハンコック「/////」


ラフュー『ぶあっははははは!!!!』


・・・・ラフュー、それだけ面白い事は分かったからさ


床でゴロゴロ転がって笑うの止めろや←


リノ「・・・さっきまでずっと外にいたから風邪引いたんじゃないの?」


ハンコック「!!・・・そ、そうじゃのう・・・」


リノ「氷河村での遠征から帰ったばっかだからって気、抜きすぎ」


ハンコック「・・・そうかもしれぬな、夜風は身体に危ない」


真昼にハンコックが石化させた海兵の蛆虫兵の前を通り、


恥ずかしさのあまりに赤面しているハンコックの横に立つと


蛆虫中将は前にいるあたしとハンコック、後ろにいるレオンたちを見下ろした


モモンガ「お前ら・・・やはり、何かを企んでいるな・・・

昼に会った時とは比べ物にならないぐらい・・・雰囲気が変わっていると思うが」


ハンコック「・・・・・」


リノ「変わってる?・・・そうかもね。

どっかのアホがわざわざここまで来なければ今頃はもっと楽しい宴が出来ていたのにさ」


皆『『「「・・・・・・((汗」」』』


モモンガ「それだけだとしてもお前たち・・・怪しいな。

幾ら七武海とて・・・二人も揃うと何を仕出かすのかは分かった物じゃない」


・・・コイツ、案外アホだな。


あたしがテメェーの脳みそに雷でぶち抜いてやる


リノ「くだらない。勝手に変な妄想でもしとけば?」


ハンコック「そんなに疑うならば貴様の手でわらわたちの身体をすみずみまで調べるが良い」


・・・・え、いや、ちょっと待てよ。


あたしに触れるの?蛆虫が?落雷、落としてやる


モモンガ「・・・いや・・・そこまで言うなら信じるしかない」


エルノ「それが懸命だ。落雷で麻痺させられ、石化されるよりは良い考えだ」


モモンガ「お前は・・・喋れるようだな・・・」


エルノ「フンッ・・・人間はどいつもクソだ。特にお前みたいな男は」


モモンガ「獣が・・・・言っておくがオスも男も一緒だ」


リノ「エルノ行くよ。」


エルノ「・・・ああ」


石化された海兵たちを前にハンコックが険しい顔をする中で、


あたしたちに用意したらしい部屋へと入るとすぐにハンコック宛の気色の悪い声がここまで聞こえた


ミファル『食事・・・』


ギガル『この机にあるのがオレ達のみてェーだな!リノ食べていいか?』


リノ「どうぞ(笑)」


絶対に夜はたっくさん食べて来たはずなのに、


レオン、ミファル以外の皆が机の上に前足を乗せて肉を頬張り始めた


・・・この光景は、ちょっとだけ可愛いけど・・・


なんかなぁ・・・(汗)


「「バタンッ」」


ハンコック「まったく・・・」


ルフィ「おっほぉ~!!飯だ!飯だぁぁ!!」


リノ「うっせーんだよ。ここまで頑張ってくれたハンコックの頑張りを無駄にすんじゃねーよ」


ルフィ「すんません」


絶対に反省してない顔でレオンたち用に用意された別の大きな机で蛆虫船長が食べ始めると


あたしが座ってる三人用のソファにハンコックが重い溜息をついて座った


ハンコック「・・・騒々しいのも嫌な事じゃ」


リノ「わざわざあんな奴によく頑張るよね」


ハンコック「それ言うならリノもじゃ。

先程は本当に助かった、ありがとな」


リノ「いーえ」


ニコっと微笑んでハンコックと目を合わせると


ハンコックも優しく微笑んだかと思うとすぐに険しい顔をした


ハンコック「ここからは・・・気を抜いてはならぬな。

だがリノ・・・お主は良いのか?これから向かうインペルダウンに最愛の男がいるんじゃろう・・・?」


リノ「ああ・・・その事だけどさ、お願いがあるの」


ハンコック「何じゃ?」


リノ「・・・インペルダウンの中だけでも良いからさ

あたしが・・・記憶喪失になった事に、してくれる?」


ハンコック「!?」


・・・分かってるよ、こんなアホらしい作戦で


あたしの心が持つかは分かんないけど記憶喪失になる事で少しでも


エースの顔が見れるならそれでいいってようやく思えたんだよね。


あたしは本当に逃げてた、初めて愛する事が出来た人を・・・


ちゃんと見なくちゃ。自分の目でしっかり・・・ 
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