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ロザリオとバンパイア〜Another story〜

作者:じーくw
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第11話 晴天霹靂































間違いなく……声が聞えた!

動ける状態じゃない筈の彼から…。


「ジャック!!」


声がした事にアカーシャは驚いた!

全ての力を使い、暫くは口もきけないのだろうと思っていたから。

だが、それと同時に…心から安堵もしていた。

それは殆ど、仮死状態に近い彼がこんなに早く意識を取り戻したからだ。


「おお!意識を取り戻しおったかジャック。」

「やはり……、貴様は大した男だな。感服する。」


2人も駆け寄りそれぞれ労いの言葉をかけた。

この戦いにおいて、最大の功労者が目覚めたのだ。

それは喜ばしい事なのだから。




だが… ジャックの言葉を聞き…状況が一変する。



「みん……な……まだ……だ………。」


息も絶え絶え ジャックは答えた。

その言葉を聞いたその時




“ドゴオオオオォ!!”




背後の地面が抉れた。

そして衝撃で、辺りに巨大な砂埃が舞い上がる。

それが晴れたその時、悪夢の光景が見えた。

そう……アルカード本体が出てきたのだ。

異形のその姿が。




「「「な!!」」」




3者3様に驚きを隠せなかった。

あれほどの大爆発で跡形も無く消えたと誰もが確信していたのだ。

その希望が打ち砕かれるように

アルカードはその姿を現した。



「……もうやるしか…ないわね」



アカーシャは強く拳を握り締める。

それにもうこれ以上は ジャックに負担をかけれない。

何より 今彼は瀕死の状態。

今度は 私が護る!

アカーシャは覚悟を決めた


「ああ… 無論だ。…ジャック。貴様の分もやってやる。」


その気持ちは、御子神も同じ。

「これ以上無い活躍の場じゃ。…ジャックに全て持っていかれてはかなわんしな。あとは、任せておれ…」

そして東方不敗も同じ思いだった


御子神は、退魔の陣を。

東方不敗は、再び次元刀を構える。



3人が完全に臨戦態勢に入ったその時


……アルカードの異変に気づいた。








 
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