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黒子のバスケ 無名の守護神

作者:stk
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第四話 本入部届け

「おはようございます。」
クロちゃんいたんだ。
ビックリするな~。
「クロちゃん。おはよう。」
「ところで水野くんは本入部届けを取りに行きましたか?」
本入部届けか~。
取り入ってないや。
でも時間はまだあるし、まだいいよね。
「取り入ってないけど。どうして?」
「ボクは今日もらいにいく予定なので一緒に行きませんか?」
「一人で取りに行くのも寂しいから一緒に行くよ。」
だってクロちゃんと一緒にいれば面白いものが見れそうだもん。
「それではお昼に迎えに来ます。」
「あっ。うん。」
本入部か。僕
自信は仮入部さえしていないのだけども。
今思えば半分ぐらいはクロちゃんのハッタリに騙された気もする。
だってシュートを外すことは帝光時代でもあったもん。
「本入部か~。」
本入部届を出すと後戻りが出来ないんだよね。
なんか嫌だな
まあやるって決めたんだしちゃんとやりますか。

キーコン、カーコン。
「終わった~。昼飯~。」
「水野くん。ちょっとまだ食べないでください。」
えっ。
クロちゃん。
いたの。
「本入部届けを取りに行きましょう。」
「あっ。うん。」
ヤバい。
すっかり忘れていましたよ。
クロちゃんに忘れていたことがバレなかったことだけが救いですね。
「クロちゃん。職員室だよね?こっちは二年生の教室だよ。」
「水野くん。職員室には行きませんよ。」
へっ。
なんだって。
ならどこに行くの?
「行くは監督のいる教室です。」
「へ~。先生が教室で昼食を取ってるんだ。珍しいね。」
「水野くん。監督は先生では無いですよ。」
へっ。
「監督は水野くんが多分マネージャーと間違えた人です。」
へっ。
嘘。
「ちなみにボクも最初は間違えました。」
「だよね。」
良かった。
僕は正常のようだ。
「ここです。」
「本当に二年生の教室に来たよ。」
「それでは行きましょう。」
ここで僕も一緒に行くと面白いものが見れそうにない気がする。
「クロちゃん。心の準備をしたいから先に取りに行ってきて。」
「わかりました。それでは貰ってきます。」
あの人はどんな顔をするのかな。
ちょっと楽しみかも。
「本入部届け下さい。」
「ブッー。」
えっ。
どうしたの?
なにか吹き出した?
「アンバ、ビスノバビ。」
えっ?
何語?
聞いたことのない言語なんですけど。
「今来たところです。」
あ~。
アンタ、いつの間に。
か~。
「まあいいわ。はい、本入部届け。」
「ありがとうございます。」
「ちょい待ち。」
クロちゃんが引き留められた。
これはなにかあるのかな?
「受け付けるのは月曜朝8:40の屋上ね!」
あれ?
月曜の朝は確か朝礼があったはず。
なのに月曜朝8:40なんだ。
なにか企んでるよね。
まあ僕はおかしなことだったら行かないけどね。
「水野くん。取りに行かなくていいのですか?」
「お帰りクロちゃん。」
「ただいまです。それより早く貰ってきてください。昼食の時間が無くなります。」
ヤバッ。
急がないと。
「失礼します。」
「今度は水野くんか。」
クロちゃんが来ましたもんね。
見てました。
「本入部届けを下さい。今出しますから。」
「待って。出すのは「月曜朝8:40なんでしょ。」・・・そうよ。」
「前に言いましたけど変な行事には参加しないと。」
「そうだったわね。」
これでいいかな。
一通り書いたことだし。
「何をするかは知りませんけど見る側として楽しみにしてますね。」
これでよしっ。
何をするのかな。
楽しみだ。
「お待たせクロちゃん。」
「長かったですね。」
「色々と話していたからね。」
「本入部届けを取りに行く約束を忘れていたのに話すことなんて有ったんですか?」
「クロちゃん。気付いてたの?」
「当たり前です。」
バレていないと思っていたのに。
「話すことはたくさんあったよ。そうそう、クロちゃん。月曜日楽しみにしてるね。」
何かするんだろうから今のうちに緊張させとかないと。
「なんのことだかわかりません。」
「だよね。」
何をするのかはまだ分かっていないもんね。
「そうだ。クロちゃん。見せたいものがあるから昼食食べたら図書室前に来て。」
「わかりました。それでは。」
ちなみにぼくはA組。
クロちゃんのとなりの教室。
「今日のご飯はサンドイッチなんだよね~。」
自慢では無いけど料理はそこそこ出来ます。
今日は時間がなかったからサンドイッチなだけです。

「水野くんが見せたいものとは一体何なんでしょうか?」
でも水野くんはなんにでも興味を持ちますからね。
くだらないものだったどうしましょう。
「クロちゃん。お待たせしました。それでは行きましょうか。」
「はい。それで一体何を見せたいのですか?」
「学生新聞。」
「水野くんが新聞を読むなんて以外です。」
「それがさ、なんにでもいいからプレッシャーを与えたくて。」
水野くんが図書室前で止まるとボードを指差して
「あそこに貼られてるんだ。僕は他の資料を探してくるね。」
「はい。」
新設校だからあまり学生新聞などはないと思いますけど。
でも水野くんは言っても止まりませんから言わなくても良いのですけどね。
「へー、ここのバスケ部って結構すげぇ・・・のかな?」
火神くんが図書館に?
以外です。
本を読みそうにないのに。
でもここは
「すごいですよ。」
「・・・・・・・・・!!!」
なんで驚いているのでしょうか?
「テメェは!フツーに出ろ!!イヒョーをつくな!!!」
ここが図書室前だと分かっていないようです。
仕方がありません。
「シーー。」
「おちょくってんのか?おちょくってんだよな?オイコラ!」
「・・・違います。」
頭掴まれていたいです。
大体・・、水野くんが出てきました。
「クロちゃん。行こ。良い資料が無かったよ。」
「そうみたいですえ。」
あっ。
火神くんに挨拶をしないと。
でも考え事をしている用ですからそのままにしておきましょう。


さ~て。
一体何をやるのかな?
期待してんだからつまらないものはやらないでよ。
「1-B5番!火神大我!!キセキの世代を倒して日本一になる!」
へぇ~。
今年の抱負か~。
やるじゃん。
「ビックリした。」
「ナニアレ?」
「よくやるー。」
結構周りも驚いているみたいだね。
二年生で驚いている人は少ないみたいだけど。
「水野くんもバスケ部なんでしょ。ここにいていいの?」
「あっ。うん。」
今話しかけてきたのは帝光中の時からずっと同じクラスの相原さん。
「コラー!!またかバスケ部!!」
先生方のご到着か~。
クロちゃんの聞けなくてつまんない~。


「ヤバッ。もうすぐ予鈴じゃん。」
寝坊のため急いで学校に来た僕は教室に入り異様な光景を目にした。
何時もなら全員が座っているのに今日は窓から外を眺めるように全員が立っていた。
「どうしたの?」
「水野くん。おはよう。」
「おはよう。でどうしたの?」
「あれ。」
僕も窓から外を見るとグランドに石灰を使って
日本一にします。
と書かれていた。
僕はすぐに気づいた。
これはクロちゃんかやったものだと。 
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