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RPG WORLD ―ろーぷれ・わーるど―  ~復讐の少年~

作者:一騎
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序章
  僕の非日常

 
前書き
まだ序章。
チートすぎるうちの主人公がちょっとだけ見えます。 

 
「...ここ...どこ...?」
目が覚めたら自分が立っていたのはどこかの草原。
...シャレになってない...。
自分の姿を見ると、いつもきている学ランだった。
携帯で警察に連絡を...!
そこでポケットに手を入れ気付く。
...あれ? 携帯が...ない...。
いつもはズボンのポケットに入れてるのに何も入っていない。
パニックに陥りながら全身のポケットをくまなく探したが、どこにも携帯はなかった。
「と...とにかく落ち着こう...!記憶をたどって...」
そう思いながら地面に座り目をつむる。
途端に昨日の記憶が戻ってきた...。

―☆―☆―☆―

「さて、始めるかな」
そう言いながら僕は、『ギャスパルクの復活』を始めた。
時間は6時。帰ってきてどうにか回復した足で部屋に向かい始めたのであれから10分も立っていないだろう。
今回僕がやりたいのは、装備集めとスキル集め。それを同時にできるクエストを昨日見つけたのでそのまま続きだ。一刀流、二刀流用の武器、スキル集めは終わったけど、あの二人にも言ってないセイヴァーの最大の特徴、四刀流。これ専用の武器とスキルがまだないのだ。それを手に入れるためのクエスト。内容はただの人探し。ただ、場所が曲者なのだ。
『ナイトメアマウンテン』名前からわかるように山だ。
山頂にその人がいるのだが、山頂に着いたと思っても、どんどんまた上の層ができていく。
そしてもう、敵の強さが異常だ。
僕の今のHPは992なのだが、一撃で400食らう。セイヴァーはちょっとだけ回復魔法を使えるのだが、それでも回復が間に合わない。しかも一人じゃないと入れないのだ。
なので、今までためたお金を全て回復アイテムにつぎ込んで99個体勢できている。
今、もう4回山頂に着いたが全部先ほど述べたようにどんどん上の層ができていく。
すでに回復アイテムも20を切っている。
まさに悪夢のような場所だ。まぁ、苦労した甲斐あってレベルが89になったが。
こうやっている間に回復アイテムが5個切ったけど。
と、次の階層に進むワープポイントを見つけた。
頼む...!次で最後であってくれ!
「頼む!」
口に出しながらワープポイントに入る。
その先にあったのは、家だった。
「よっっっっっしゃぁああああああああ!」
思わず全力で叫んでしまう。
中に入ると、そこには老人のNPCがいた。
そこで流れるクエスト完了の効果音。
同時に老人のNPCから話しかけられる。

『ワシを見つけられたか。なら、これを託しても大丈夫じゃな。精々精進しろよ若者!』
そう、NPCが言い終わると同時に目の前からNPCが消え、代わりに二足の靴と巻物が二つつ出てきた。
とりあえず靴のほうから調べる。

『光足剣・イザナギ を手に入れました』
『光足剣・イザナミ を手に入れました』

どうやらこれが武器らしい。どういうことなのだろう。
次に巻物を調べる。

『雷蹴 を覚えました』

どうやら一個目の巻物で覚えられるのはこれだけのようだ。

二つ目は...っと。

『四刀流とは、2刀流+両足の攻撃を加えた剣術である。もともと、人は腕の力より足の力のほうが強く――』

面倒臭かったので後は流し読みをした。

『四刀流・隼 を覚えました』
『四刀流・燕 を覚えました』
『四刀流・閃 を覚えました』
『四刀流・暁 を覚えました』
『テンペスト を覚えました』
『奥義・螺旋 を覚えました』
『秘奥義・瞬 を覚えました』

こっちは対照的に沢山覚えた。

ま、ためしとして、とりあえず装備してみるか。
そう思い、とりあえず靴を装備してみる。

と、そこで急に眠気が僕を襲った。
時計を見れば9時。
昨日寝てないし、当り前か...。
体を引きづりながら、学ランを着たままベッドに入る。
その瞬間に意識が消えうせた。

―☆―☆―☆―

ふむ...。原因は不明か。
目を閉じたまま思う。

「...お...ら!」

ん?この声聞いた覚えが...
そう思いながら目をあける。

「おい!蒼空!って、やっと起きたか」
「って、大地か」
誰かと思った。...って、ん?
「大地、その上の、何?」
蒼空の上にへんなものが浮いていた。
たとえるならさっきまでやっていた『ギャスパルクの復活』の、HPゲージとかみたいに...。
...よくよく見ると、

『ダイチ』

という文字と、ゲージが書かれている。
...え...? どういうこと?
「蒼空の上にもあるよ?」
そこで聞こえるまたもや聞き覚えのある声。
「波音?」
「うん」
波音には

『ナミネ』

と言う文字と蒼空と同じようなゲージがあった。

「どうやら俺ら、『ギャスパルクの復活』の世界に来ちまったみたいなんだ」

「Why? I'm――」
「落ち着け」
「ぶごっ!」
「あ、蒼空のHPが減ってる」

混乱してたところで鳩尾に一発肘を入れられた。
痛すぎる...!
「お前、心の中でステータスウィンドウお表示するように思ってみな」
「? う、うん。わかった」

反疑い状態で心の中で(ステータスウィンドウを表示)と念じてみる。
と、目の前に出てくる何か。
...え? これ僕の『ギャスパルクの復活』のステータスじゃないか...!
「な?そういうことだ。とりあえず、お前が寝てる間に小屋を見つけたからそこに行くぞ」
「...う、うん」
そう言いながら立ちあがり、付いていく。
とりあえずステータスウィンドウからアイテム欄へ行く。
すると、装備していたものも、持っていたものも全てなくなっていた。
あったのは、現在装備中の『シャツ』と『学生服(上)』、学生服(下)』と『靴』だった。
ゴールドは0。
ま、もとからゴールドは0に近かったからいいけどさ。
スキルはどうだろう。
そう思ったため、とりあえず一つのスキルを発動させる。
「...『雷蹴』」
と、両足が雷を帯びる。どうやら正常に発動するようだ。
心の中で解除を命じる。途端に雷が消える。
ついでにどんなスキルかしれたからよかった。
「おい、蒼空、着いたぞ」
「あ、うん」
視線を移すと、そこには小屋があった。
妙にナイトメアマウンテンの頂上にあったあのおじいさんの小屋に似ていたが。
と、そこには、ソラ、と書かれた宝箱があった。
間違いなく、僕のアバターネームと一緒だ。
「お前あてだよ」
大地に言われる。
「わかった」
そう短く言い、箱を開けた。
そこには...

『光足剣・イザナギ を手に入れました』
『光足剣・イザナミ を手に入れました』
『双刀・天叢雲 を手に入れました』

僕の使っていた武器たちが入っていた。
「おぉぉぉぉおお!」
驚いて声を上げる僕。
早速装備する。
...そういえば、
「大地と波音のは?」
「俺たちのはもう入手済みだ」
そう言いながら武器をとりだす大地と波音。
なら安心だ。
「じゃあ、どこ行く?」
「ん~確か、ここメルダの町の近くだよな」
「確か...ね」
「じゃあ、ひとまずメルダに向かおうぜ」
「「わかった」」
ちなみに順番は僕、大地、波音、大地、僕&波音。

とりあえず行くところは決まったし、後は情報集めだよなぁ...。
どうやったら戻れるかわからないし。
とりあえず、二人と合流できたし、それだけはラッキーだ。
そう思いながら僕は歩きだした。


 
 

 
後書き
技名が中二なのは許して! 
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