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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ

作者:鳥人間
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第1-4 スペシャル

新たに現れた機体は、カラーリングが緑をメインにした機体たちであった。恐らくリニア系と思われる射撃武装をしていた。
しかも、現れたのはキャリーベースの後方から現れてきたのであった。

「ひゃっほ~~ッ!AEUのエース!パトリック・コーラサワーとはおれのことだ!!ドンパチやってるんなら俺様の腕前を見せてやるぜぇ!」
「あれは、ヘリオンにイナクト!!と言うことは、AEUの部隊!?でも、ジェネレーションブレイクの予兆なんて!?」
「・・・あれは、恐らくシークレットユニットですね。」

困惑する楓に対してテンプルは、説明を始めた。

「楓達も出会うのは初めてでしたね。あれは、ジェネレーションシステムが保持しているデータが実体化した物です。ですので、本物ではありません。しかし、その性能とパイロットの腕は本物と同じです。」
「では、あのイナクトのパイロットは、パトリック・コーラサワーで間違いないですね。」
「知り合いですか?艦長?」
「私の世界のMSとパイロットの1人です。彼の性格は・・・あれですが、パイロットとしての能力は高く、どんな戦場であろうと必ず生きて帰ってくる″不死身のコーラサワー″とも言われてます。」
「そ、そんな人が攻めてくるって・・・!」

コーラサワーは、イナクトとキャリーベースに向かってきてヘリオンもそれに着いてきていた。

「これは、少し不味いですね。天宮隊は前方の敵で精一杯でしょうし・・・このままでは・・・」
「艦長!私達が出ます!」

すらと、格納庫で待機していた美穂から通信が入った。

「私と智恵理ちゃんであの人達を足止めします!」
「駄目よ!あなた達はまだ実戦経験がない!天宮隊の援護無しに出すわけにはいきません!」
「だけだ、このままだと・・・」
「・・・艦長。俺も出よう。」

すると、和也が出撃すると名乗りでた。楓は驚きつつも和也を見返した。

「和也さん!?良いのですか?」
「ああ。まだ、全部が全部信じたとは言えないが現状の把握は出来てる。それに、統合軍と連絡つけられない現状今この船が落とされる訳にはいかないからな。後、助けてくれた恩もあるしな。」
「ありがとうございます。では、よろしくお願いいたします。臨時として美穂と智恵理の両名を預けます。」
「了解した!」

そう言って、和也はブリッジから格納庫へと移動していった。楓は直ぐに格納庫の整備班に連絡を取る。

「肇。彼の機体は、出せますか?」
「問題ないです。元々、損傷も少なかったから出せます!」
「分かりました!美穂と智恵理は彼が来るまでその場で待機してて下さい。そして、彼が来しだい彼の指揮下に入って。」

数分後、数多くは格納庫へとやって来た。そこには、自分の機体であるリゼルが待機されていた。そこへ、整備服を着た少女が呼んできた。

「お待ちしてました。貴方の機体は何時でも発進できる状態です。」
「ありがとう。君が、整備してくれたのか?」
「はい!私は、整備長をさせれもらってる藤原肇と言います。」

簡単な挨拶を済まして和也は早速MSに乗り込んだ。すると、モニターに2人の少女が通信を入れてきた。1人は先程医務室で出会った小日向美穂であった。

「あ、あの!よろしくお願いします!」
「は、初めまして!わ、私は緒方智恵理って言います。」

2人は、少し緊張ぎみであった。無理もない。彼女達は、実戦はこれが初めてになるのだから。

「2人共よろしく。後、あまり緊張しなくていい。指示は俺が可能限りするしフォローもする。緊張しすぎると反応が遅れて撃墜させれてしまうぞ。」
「「は、はい!隊長!!」」
「(隊長・・・か。)」

和也は、自分達の隊長を思い出していた。まさか、自分が隊長と呼ばれる日が来るとは思ってなかった。
そして、MS達がカタパルトデッキに移動して発進シーケンスが開始される。

「リゼル。発進・・・どうぞ!」
「天宮和也・・・リゼル発進する!!」
「小日向美穂!ガ、ガンキャノン行きます!」
「緒方智恵理。ジム改!い、行きます!」

発進合図の後、和也達は順次に発進していった。
和也達は、発進後直ぐにキャリーベースの後方へと移動すると既に目視出来るくらい敵機が近付いていた。

「智恵理は、センター。美穂は、バックに。俺が、フォワードでいく!敵は空を飛ぶ事もできるMSだ。確実に1機づつ片付けていくぞ!」
「「了解です!」」

和也の指示で2人はそれぞれのポジションについて1機のヘリオンにマシンガンを同時に放った。

「・・・」
「コイツも持ってけ!」

和也は、2人に合わせてクレネードランチャーを発射する。マシンガンとクレネードの連携攻撃には流石に耐えられなくヘリオン1機はそのまま爆発した。

「中々、やるじゃねぇか!たがな、俺は模擬戦闘負けなしのスペシャルなんだよ!」

コーラサワーは、リニアライフルを構えてジム改に向かって射撃行動に入った。

「は、速い!」

智恵理は、コーラサワーの動きに着いていけず翻弄されてしまいリニアライフルの弾が直撃しようとしていた。

「させない!」

しかし、その間に和也が入り込みシールドを使って防御した。

「あ、ありがとうございます。」
「コイツの相手は俺がする!君達は、残りの1機を!」
「コイツ!俺様とやり合う気か!上等!!」

和也は、シールドを構えながらビームライフルで牽制していってコーラサワーを誘導していった。

「美穂ちゃん!私が、引き付けるから後はお願い!」
「うん!さっき見たいにやれば・・・」

智恵理は、マシンガンで残ったヘリオンの気を自分に向けていく。美穂は、智恵理のお陰で慎重にヘリオンに狙いを定めていく事ができ、照準が完全に一致した時、量産型ガンキャノンの両肩に搭載されている240mmキャノン砲を発射した。

「・・・ッ!」

ヘリオンが、気付いた時にはもう遅く砲弾はヘリオンに直撃して爆発していった。

「やったよ!智恵理ちゃん!」



「くらいな!」
「あまい!」

コーラサワーの射撃を和也は回避していく。コーラサワーの腕は確かであったが回避していくにつれて攻撃が雑になっていき乱れが出始めた。

「確かに、腕は立つみたいだけど、この程度で乱れるなら!」
「俺は!!模擬戦闘で・・・」

和也のビームライフルで攻撃していくと着実に命中していった。始めは左腕、右足と次々と撃ち抜いていった。

「負けなしの・・・」
「これで!!」

和也は、ビームサーベルを抜いてブースターを全開にして一気に距離を詰める。

「スペシャル様なんだよ!」

コーラサワーは叫びも虚しく和也は、イナクトを一刀両断した。一刀両断されたイナクトはそのまま爆発していった。

「ふぅ。」
「隊長!こっちは終わりました!」

すると、美穂から通信が入る。どうやら、上手くいったようであった。

「キャリーベース。こっちは、何とかなった。向こうの様子は?」
「苦戦してるようだけど、新しいガンダムのお陰でようやく1機撃墜・・・って!?また、ジェネレーションブレイクが起きるの!?」

リゼルのレーダーにも新たな熱源反応を関知していた。それは、鷺ノ宮隊のいる方向であった。

「このままだと数で負ける!俺達は急いで彼らの元に向かうぞ!」
「はい!」
「了解です!」

和也達は、直ぐに前線の弦達の方に向かっていった。 
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