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ソードアート・オンライン~冥界を司る女神と平和の創り手~

作者:ほにゃ~
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第3話 銃の世界へ

「詩乃。ここのやり方は?」

「そこのやり方は」

今、俺達は近所の区立図書館で勉強をしている。

正確に言うと、詩乃が俺に勉強を教えている。

何故かというとこの前行われた小テストで俺が0点を取ったからだ。

そして、教科担任から次の小テストで平均点を取らなければ放課後、補習授業をすると言われた。

流石にそれは敵わんので詩乃に泣きつくことにした。

そのため今ここで勉強中だ。

「よくこの学力で編入試験受かったわね」

確かに。

俺の成績は中の中というすごく普通の成績だった。

「でも、頭が悪いってわけじゃないわね。一回教えたらすぐにできるし」

「それは、うちの先生たちの教え方がわるいんだよ。一言で済むような計算式を

小難しく解説なんてするから、余計に分かり難いたらありゃしない」

「それは同感ね。」

「それに、そこそこ名の通った都立高って言うけど俺が通ってた公立中と何にも変わらねえし」

「それ、私も思った」

そんな話をしているうちに今日の勉強は終わった。

「私、2階の閲覧室に少し行くけど秋人はどうする?」

「俺、インターネット室を少し利用する」

「なら、1時間後に入口前に集合ね」

「OK」

詩乃と別れ俺はインターネット室を利用するためにカウンターへ向かった。





インターネット室に入ると俺はすぐ近くのパソコンを起動させ、あるサイトを開いた。

サイト名は《ガンゲイル・オンライン》 通称GGOと呼ばれるものだ。

GGOはアメリカにサーバーを置く《ザスカー》が運営しているゲームで

世界大戦によって荒れ果てた遠い未来の地球を舞台とし、

剣と魔法ではなく銃火器による銃撃戦をメインに据えたものだ。

プレイヤー達は筋力(STR)、敏捷力(AGI)、耐久力(VIT)、器用度(DEX)、などの

6つのステータスと数百種類のスキルを自由に選択・上昇させて、

自分だけのビルドを構成していく。

GGOでは、日本で稼働しているVRMMORPGで唯一ゲーム内通貨を電子マネーに換金することが可能で、

これによって生計を立てている『プロゲーマー』までも存在している。

通貨単位は『クレジット』で100クレジット=1円即ち100分の1のレートで課金される。

『トッププレイヤー』にもなると月に20万~30万程稼ぐ。

銃の種類は実弾銃と光線銃があり、実弾銃は現実に存在する銃器で、

光線銃は架空の名称と形になっている。

現実に存在する銃を使っているため大多数はガンマニアであったりする。

実を言うと俺もガンマニアでGGOをプレイしている。

もっともここ3週間はやっていない。

まぁ、やってなくともGGOでの情報は気になるのでこうしてちょくちょく調べてたりしている。

どうやら、遺跡ダンジョンの奥で強力なクリーチャーが出たらしい。

今日あたり久々にダイブするか。

他にも色んな情報を調べ、パソコンの電源を落とす。

カウンターに使用許可書を返却し入口へ向かう。

入口には既に詩乃が待っていた。

「悪い、待たせたな」

「ううん、今来たとこ」

図書館を後にし、そのまま二人でスーパーに向かい今日の晩飯の材料を買う。

自室で服を着替え詩乃の部屋に行き、二人で晩飯を作る。

「ねぇ、もし、私がまた銃を握ったらどう思う?」

晩飯を食べていると詩乃がそんなことを聞いてきた。

「急にどうした?」

「もしもの話よ。私がまた銃を握ったらって話」

俺は少し考えてから質問に答えた。

「なんか理由があるんだろうから銃を握ってんだろうって思うかな。

まぁ、何があっても俺はお前の友達だ」

そう言ってまた箸を進める。

「そう、ありがと」

詩乃もそう言うとまた箸を進めた。




後片付けを終え、詩乃と適当に食後の会話をしてから部屋に帰った。

時間は21時か。

よし。

アミュスフィアを装着してベットに横になる。

ちなみにアミュスフィアとは少し前にナーヴギアと言う世界初のNERDLES技術を

用いた家庭用ゲーム機の後継になるゲーム機だ。

ナーヴギアを作ったのは茅場昌彦で、彼はソレを使いSAO事件を起こした。

SAO事件は1万人のプレイヤーをSAOと言うゲーム内に閉じ込めその世界でHPが0になると実際に

現実でも死ぬというものだ。

ナーヴギアから発する電磁波を使い脳を蒸し焼きにして殺す。

ナーヴギアを頭から外すだけでも死ぬ。

恐ろしい事件だ。

アミュスフィアはナーヴギアのセキュリティの強化版で脳を蒸し焼きにする程の電磁波を起こせない。

説明はこのへんにして、そろそろダイブするか。

「リンクスタート」

唱えると白い放射光が視界を塗りつぶし、俺の意識を肉体から切り離す。

目を開けると懐かしい光景が目に飛び込んでくる。

「久しぶりだな」

男にしては若干高めの声が響く。

腰に懐かしの重さを感じ周りを見渡す。

「それじゃあ、狩りに行くか」

足を遺跡に向け進める。

この世界で俺は椎名秋人でなはい。

《漆黒の流星》シュート。

それが俺の二つ名と名だ。 
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