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連邦の朝

作者:連邦士官
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第19話 戴冠式

 
前書き
ワイアットがついにトリステイン王になります。 

 
フィリップ三世の葬式から3ヶ月が経ちワイアットの戴冠式がトリステイン王宮にて行われた。

「リッシュモン、マザリーニ、エスターシュ、ヴァリエール、グラモン、モンモランシ集まって貰ったのは他でもない諸君らこの語らいがトリステインを動かしているのはわかっているだろう?この前の我が父フィリップ三世に大きな恩を関わらず遅れて来たクルデンホルフ大公国を名乗り、多くの貴族に金を貸していた傲慢貴族のクルデンホルフ偽大公はこの会議で伯爵降格と借金取り上げでなりを潜め更に我々が進める貴族の議員化に進むことも出来たのもこの会議あってだと私は思う。そこで私はこの会議を賢人会議としてある程度時間が経つまでに政策を考え更にある程度時間が経ったら賢人会議の政策単独決定を議会制にしてわからぬように織り混ぜ、この会議を秘匿し予てより諸君らに説明してきた三権分立と立憲君主制と下院に臣民を入れることにより各国との差を見せつけ各国から移民を集めてトリステインの国力を高めるのだ。先の私の演説と条約により5年位は時間を保てたのでその間に国力向上の為に王家の威信をあらわすような由緒ある品以外国庫の宝物を売ってしまおうと思う。」
ワイアットは一気に言うとリッシュモンを見た。

「今、陛下が話したことは我々全体が目的とするもので、これからの軍や政治は鉄鋼等の資源と資金今まで以上に人員が必要ですので人材確保強化の為に士官学校、政治学校、研究機関の新たな発足最後に新法を作ります。そして貴族の皆さんにはある決断をして貰います。」
リッシュモンは会議場にいた全員にそう告げた。

「リッシュモン君、その新法や決断とは?」
エスターシュは興味深げに聞いていたので質問しなかったがその動きの中で場を察してヴァリエール公爵が聞いた。

「それはまずは新法の方から説明させて頂きます。新法のまず一つめは戸籍法を作ります、戸籍法とは何処の地域にどんな民が何人居るかを説明書のような体で書簡を作り書き残して置くわけです。地方地域により担当官を決めて地域担当長官一人、地方担当官だいたい十人体制で行きたいと思います。二つ目の新法ですが、グリーン陛下は個人的に孤児院を建設運営していますが、我がトリステインも孤児院を建設運営したいと思いますしかし、陛下の孤児院の規模のものを大量に建設する余裕はいくらクルデンホルフから武具取り上げや借金の契約書を取り上げ、借金を背に救済策として土地で支払って貰ったりして国領が増えたとしてもありませんので最初は三ヶ所に作るだけとします。そして三つ目ですが国が知っているメイジや没落貴族、あなた方貴族の方々にある法を作ります一夫多妻制です。夫一人に対し妻が何人もいる状態です。ただし一人目は必ずトリステインの出身で二人目以降は、トリステイン以外ではないと認められませんが王族と公爵家は例外ですので安心を話を元に戻しますが三人まではトリステイン貴族の義務です。子供の数も四人以上が基本的な義務ですのでグラモン伯は良いとして、モンモランシの次代は頑張って欲しいですね。最後に四つ目は、独身税の投入と国立婚姻斡旋所の設立、母親褒賞です。まぁ独身税と国立婚姻斡旋所の二つは説明しなくて良いとして母親褒賞は母親が三人以上産むと貰える褒賞金のことですさらにはお産の時に死んでしまったりするので各地に医者と水メイジが常勤している病院の設立、医者は今はまだ簡易的なものですが研究機関の設立と時間の経過で集まった情報とグリーン陛下が修行中覚えたり水メイジとしての考察等をまとめたものを教本としますので徐々に技術と数は増えて来ます。問題の水メイジの確保ですが没落貴族と平民メイジや先の土地の支払いでも借金が残っているトリステイン貴族から捻出しますので余り国庫は痛みません。我々やトリステインの暗部やトリステイン商人達による世論や風潮の操作で多妻や子沢山は国家に対する貢献、特に子を沢山産んだ母はトリステインの母として崇められる対象にしましょう。決断については陛下からお聞きください。」
リッシュモンはワイアットの方向に向き直った。

「まず先の母親褒賞には謳い文句のようなものが必要であろう。決めたぞ産めや育てや祖国を愛するならだな。それは終いにして決断とはなエスターシュ、グラモン、ヴァリエール、モンモランシ諸君らには家督を子供に譲り隠居して他国の目をごまかしトリステインの為に尽くして貰いたい。」

「陛下がそう言うのであれば私達も年ですしよろしいのですが、派閥は一体どうなるのですか?」
ヴァリエールが聞く

「それは簡単だ。隠居していても二人の影響力は対してして変わらないからな、馬鹿な貴族に派閥は守って貰おう。それくらい奴等は切迫した状況だからな。」

「陛下、わかりました。このエスターシュは引退しましょう。皆はどうする?」
エスターシュが、全員に聞く各方向から「同意する。」等の声が挙がった。

こうしてワイアットの考え通りの賢人会議の専門が会員ができた。
 
 

 
後書き
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