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連邦の朝

作者:連邦士官
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17話 慰霊

 
前書き
お読み頂き有り難うございます。 

 

ワイアットはこの葬式に秘策を潜ましていたそれはフィリップ三世の葬式中にワイアットが作曲したとする前世界のレクイエムの数々をワイアットが発明したとされる楽器のバイオリン等で奏でワイアット考案したとされるの合唱数々、大砲や魔法まで楽器にしてこれらの作曲や発明によりワイアットの芸術家の名声を高めつつそんな王が治める国は芸術や文化の国と外国に印象付けるために計画につけ加えたのだった。
合唱や演奏は誰がするのかというとワイアットが集め教育した孤児院の子供たちだった。

フィリップ三世の国葬が今トリスタニアで行われようとしていた。

ワイアットが式に集まった民衆や国賓に呼び掛ける。
「我が父の葬式のために遠いガリア等から集まってくれた皆様に感謝を述べます、来ていただき有り難うございます。父も嬉しいと思います、我が父フィリップ三世がいかに偉大なる人だったのかを私自身も再確認させれました。ところで我が父フィリップ三世が私やトリステイン国民にいったい何を遺したのか?それは我々の意思ではないのだろうか?」
ワイアットはおもむろに杖を抜き錬金をした。
「このような鋼鉄の意志ではない!」
ワイアットは錬金で作り出した鋼鉄に更に錬金をかけた。
「この金のような貴重で貴いそして重いだが、人々が羨み欲する意志を我々トリステインに住むものは彼からもらった我々は貴い黄金の意志を持つものであり、その黄金の意志とは如何なる相手にも怯まず怯えず恐れず立ち向かい毅然とした態度で対応する意志のことである。その様な意志をくれた我が父フィリップ三世に敬意を表し我々全員でフィリップ三世の事を思い、目を閉じかの王の英雄王の在りし日の姿を……。」
その後少しの間沈黙が訪れ会場に来た民衆や国賓は皆在りし日のフィリップ三世を思い浮かべていた。
「皆様ここまで私の話を聞いてくれて有り難うございます。」

ワイアットはそう言うと下がりマザリーニがワイアットの立っていた場所に立った。

マザリーニがフィリップ三世が生前にしたことを話そうとした時に大きな音が会場に響き渡った。

ワイアットの作曲したとされる(前世の曲をハルケギニア風にアレンジしたもの)マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム(マンゾーニの部分がフィリップ三世に変更されたもの)がワイアットの指揮のもと小型の船(観客に良く見える様に改造した空船)の上で演奏された。
船に同乗した風のメイジが集まった民衆や国賓に対して煩くなりすぎないようにまた聞こえないことが無いようにに風の魔法で調整しながら演奏を送った。

最初こそ驚いたがマザリーニは持ち直し決められていた内容に演説の様な部分と繰り返しの強調を足した。
そのフィリップ三世の偉業の解説が終わるとフィリップ三世の棺が運ばれてきた。

ワイアットの計画通りフィリップ三世に仕えていた将軍や元将軍等が指揮杖を時には指揮剣をフィリップ三世の棺の上に置き、市民を代表してワイアットの孤児院から小さな子供たちが花束をフィリップ三世の棺の上に置いた。

そして大きな影が多くでき、空を見上げると艦隊がひしめき合っていた。
そのなかには昔トリステインを恐怖させた戦艦ヴィクトリア号(トリステインの買い取りによりフィリップ三世に名前を変更)がいるではないか事情を知らない人々は混乱しそうになったがやがて気づいた。
ワイアットが乗った小型の船が隊のは先頭居るではないかとワイアットが演奏を止め手を大きくあげて、ワイアットはこう言った「我が父の永遠の安らかな眠りを祈り」手を降り下げた。
ワイアットの後ろにいた艦隊が弔砲を始め、会場に轟音が響き渡ったその轟音が止むとき艦隊が下がりその下がった場所から竜と三幻獣が空を舞い綺麗な編隊で慰霊飛行を成功させた。
まだフィリップ三世の葬式は続く。 
 

 
後書き
長かったため分割させていただきます。
お読み頂き有り難うございます。

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