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妖刀使いの滅殺者

作者:雨の日
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第20話

 
前書き

ゴールデンウィーク、結局どこにも行きません(誰も誘ってくれないし)でした。実にさびしい連休でした… 

 
安置を出てしばらく歩くと策敵に≪ランクラン≫の反応があった
どうやら次の角を右に曲がると2匹いるようだ
サチとシリカにも伝えゆっくりと近づく。T字路を飛び出し先手必勝!のよていだったんだが…

「???」

俺達が目にしたのは本来ならば赤い鉱石で出来た体の≪ランクラン≫が全身の鉱石を真っ白にして壁に倒れこんでいる姿だった

「えぇと…?」

「レイ、これは…」

「あきらかにクエスト系のイベントだな」

「ピィ…」

武器を納めて倒れている≪ランクラン≫に近づき何らかの動きを待つ。と

『≪ランクラン≫からクエストを受注しますか?』

来た
これはクエストだ。おそらくこのクエストを終わらせないと≪ランクラン≫はこのダンジョンに現れないだろう
サチとシリカにも同じようにクエスト受注表示がされているだろう。俺は2人に「受けよう…」といって、yesを押した

『グルルウゥ、ドゥウゥア、アッア』
訳「助けてくれるんですね、ありがとうございます」

「話、長いかな?」

「さぁな、とりあえず黙って聞いとこう」

俺らの事そっちのけで≪ランクラン≫は話を進める

『ドウゥンドゥウン』
「実は…」以下略

5分ぐらい話をきいた結果
この山に突如謎の岩男現る
我ら≪ランクラン≫鉱石食えず困ってる
このままじゃこの山が岩男のものになる
助けて!

だそうだ

「とにかく急ぎましょう!リズさんも待ってることですし」

「そうだな。とりあえずその岩男ぶっとばせばいいんだろ?」

「簡単に言うねぇ。レベル的なもので私たちだめだったらレイ、よろしくね」

確かにサチとシリカのレベルがた足りない可能性は十分にある
実際、クエストとは言えボス級モンスターは現れる階層+6以上のステータスを持っている。このダンジョンがギリギリの2人には少し荷が重いかもしれん
だが、俺ならこの階層のボスぐらいソロでいけるだろう

「了解、任せとけ」

そう言って、クエストマーカーが示す場所に向かう
敵に会うかな?と思っていたのだがその場所までの道のりには何故か敵が現れず、あっさりと辿りついた

「…なにも起きなかったですねぇ」

「ちょっとつまんないかな…?」

「ピィッ」

「そういうなっての。んじゃ扉オープンといきますか」

扉に手をかけそっと開ける。中は鉱石だらけで至る所に色んな鉱石が溢れかえっていた
その奥に体中を鉱石で固めた巨大な「岩男」、カーソルを合わせると≪THEROCKMAN≫と表示された
≪THEROCKMAN≫はなにやら食事中のようで俺達に背を向けている。お陰でばれていない

「サチ、シリカ、まずは先手必勝といくか」

「…はい」

「わかった」

「ピィ!」

奴に気付かれないようにゆっくり近づいて3人+1匹はソードスキルを発動した
俺は≪氷雷・風≫。サチは≪スライドダンス≫。シリカは≪ダガーライド≫。ピナは≪ダブルバブルボム≫
それぞれかなりのダメージを持つ高レベルの技だ
4つの技が≪THEROCLMAN≫の背中に吸い込まれる。と全4本の体力バーの一本が3分の1減った

「ゴゴゴオオォォ!?」

俺達の存在に気付き、剛腕な腕が飛んでくる。しかし俺達はその攻撃より一足早く後ろに跳んだのでダメージは無い。そして俺、サチ&シリカの2手に分かれ、両サイドから攻める
が、奴の腕が左右に伸び、回転しだした。俺は、どっちかの方を狙うと読んでいたので予想外の攻撃に対応が遅れた
黒印を目の前に構え腕をガードする。しかしまたも予想外な事が…

「ぐ、ふぅう!?」

≪THEROCKMAN≫は俺の筋力を超えた筋力を持っていたのだ
当然俺のガードは崩れ吹き飛ばされる。それはサチ達も同じで、遠くに倒れているのが見える
今奴の追撃が来れば間違いなくレッドゾーンに落ちる!
そう危惧したが、追撃は来なかった。見ると≪THEROCKMAN≫の動きはかなり遅く、亀といい勝負と思える速度だった。それを好機とみた俺達は再び斬りこむ
サチとシリカが奴の背後を陣取り、連撃を見舞う。≪THEROCKMAN≫はそんな事お構いなしで俺にターゲットを向けていた。そしてゆっくりだが大きな拳が迫ってきた。その拳を横に跳んで避ける。そして堅いであろう腕を斬る。しかし体力バーを見ると、ダメージは微々たるものだが与えられている。どうやら防御力はそこまで突出しているわけじゃないようだ
その時ターゲットがシリカとサチに切り替わった。右足を振り上げ2人を豪快に踏みつぶそうと構えたとき、シリカの声が聞こえてきた

「ピナ!ボム!」

ピナがその声に呼応して「シリカ達に」ボムを打つ。その速さは≪THEROCKMAN≫よりも早く、サチとシリカを吹き飛ばした
しかし、≪THEROCKMAN≫の振り上げた足は止まることなく2人を狙っていた。俺は地についている方の足を≪疾風雷神・斬≫で斬る。と、バランスを崩された≪THEROCKMAN≫はそのまま狙いを狂わせ何もないところに足を振りおろしていた
一見有利に見えるが、実際は防戦だ。このままでは一撃もらってピンチ!がオチだ

「くっ…サチ、シリカ!一旦引け!作戦会議だッ!!」

「わかった!」

「ピナ!よろしく!」

ピナが飛び立ち≪THEROCKMAN≫の注意をひいてくれた
その間に作戦を立てる

「レイ、あの攻撃防げそう?」

「難しいな…。受け流すならいけるが受け止めるのは…」

「そっか…どうする?」

「あの、このタイミングで何なんですが、私のダガーだと攻撃があんまり…」

それもそうか。あんな岩だらけの体に小さなダガーが効くとは到底思えない
俺は少し目を閉じ、思考の海に意識を委ねた
実際の時間は1分、体感では5分程の時間が経って、俺はある流れを思いついた

「…うし、作戦決定だ」
 
 

 
後書き
レイ「やっと20話だなぁ・・・」
サチ「このちょうしでどんどん行ってみよーー!!」
雨の日「応!!誰からも遊びの誘い来ないし学校でも特に部活ないからどんどん更新していくぜ!」
レイ&サチ「・・・なんか、かわいそうな理由だ―・・・」 
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