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連邦の朝

作者:連邦士官
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第7話 外交

 
前書き
毎度お読み頂き有難う御座います。

ワイアットの運命の出会いとは?

では本編をお読みください。 

 
今日のワイアットの予定は、朝一番でアルビヨンの高速新鋭戦艦ヴィクトリアに乗り込み、 ある程度の距離を過ぎた所で、甲板に備え付けた竜籠に乗る。

そして、竜籠でトリスタニア王宮に行き交通許可書を貰い受け、ラグドリアン湖の湖畔であり、トリステインとガリアの中間地に昔から存在する砦とそれに連なる城郭を改造した外交館、その名もアルガリトリニュウムに行く。

そこでの私の仕事は、御披露目と情報収集これが、今日のワイアットの予定である。

ワイアットはまず始めに、着替えの服と儀礼用の剣と杖を選ぶのだった。

「ふむ、中々きまらぬないそのこと我が身をもって、一つに行くか
しかし、ジョークは置いといて私の高度な戦略の為に必要で重要な
御披露目で、私としては、来た令嬢にお誘いされる程度には
着飾らないな。」
ワイアットは紳士だ、紳士は常に礼儀とその場に合った服装を忘れ
無いのが、紳士ならではだった。
だが、少しワイアットは勘違いしている、普通の貴族と王族は
儀礼用の剣は持たず、儀礼用の杖だけである。
それだけでも目立つのに、ワイアットの容姿はアルビヨン王族譲りの
美男子、この場合はワイアットの年齢からいって美少年と言っていいものだ
更に、ワイアットが自らこだわり装飾した儀礼用の剣と杖に
デザインした服も相まってお伽噺から飛び出て来た幻想的な王子か英雄に
見える要は、かなり目立つのだった。

そして、ワイアットは準備を終えて謁見の間に来た。


「私、グリーン!只今準備終了しました。」
ワイアットは威勢良く自身の準備終了を告げる。

「グリーンお前は終わったか、後はマーベリックが
仕事の受け継ぎと竜籠の調整だけだな。
グリーン、竜籠で船場まで行き、トリステインに挨拶しにいくぞ
我が祖国たるアルビヨンの魂がこもった、新鋭艦ヴィクトリアでな。」

「父上、今回のパーティー参加はつい先月完成した新鋭艦の処女航海と
トリステインに対しての挨拶程度の新鋭艦ヴィクトリアによる
威圧いや、御披露目と我が国アルビヨンの素晴らしさをわかって貰う
のが理由ですか?」
ワイアットは、砲艦外交と揶揄され批判の対象となりかけていた連邦
とテレビに出ていた我が祖国イギリスの屈辱的加入を思い出した
植民地だったアメリカに我が祖国イギリスは負けたと当時だが
今思えば、あれは我が祖国イギリスの素晴らしく高度な外交的勝利
だったかも知れんなと思いに浸っていると、ジョージ二世はワイアット
の問いに答えた。

「グリーン、まぁその理解でよい。マーベリックが来たようだ籠に乗るぞ。」
ジョージ二世はワイアットに促した。

「はい!父上。」
ワイアットは歩きながら竜籠とはいかほど揺れるものなのか想像していた。

城門前にマーベリックを乗せた竜籠が到着し待っていた。

兵士や住民が歓声や敬意を払う中、
ワイアット達二人をのせた馬車が街道を通り城門前に到着した。

「父上、熱気が凄いですね。民衆はなぜこんなに歓声を?」
ワイアットが今までで一番凄い感じ、ジョージ二世に質問した。

「お前は、知らぬかも知れんが、今日は新鋭艦ヴィクトリアの
就航祝って国民に休暇を与えたからだ。」

「そうだったのですか、父上。」
ワイアットは正直、ジョージ二世は経営者に向いていないと思った。

やがて歓声が聞こえなくなり馬車から外を見ると
馬車は止まった、マーベリックやその他のものが忙しく動き、
マーベリックは扉の前に立ち、近くにいた護衛の兵から一人選び
馬車の扉を開けさせた。

「陛下、殿下お降り下さい。ささ、準備は出来ています。」
マーベリックはそう言いジョージ二世とワイアットを急かし馬車
から降ろす。

マーベリック、ジョージ二世、ワイアットはやや早足で竜籠に乗り
込んだ。

其から会話の無いまま船場に着いた。

マーベリックが「足元にお気を付け下さい。」といい、ワイアットはお降りた
ワイアットが次の瞬間目にしたのは、巨大な帆船これ程迄に巨大なものを見るのは
昔の記憶にはなく、前世の記憶にしかないような艦体を見て、ワイアットは歓喜した

私の予想よりも造船技術が優れているようだ素晴らしい。

「殿下、これがアルビヨンという国です、あとこのヴィクトリア級は2隻着工しています
我がアルビヨンは、陸で他国に負けるとも艦隊力で敵を寄せ付けないのです。」
マーベリックは自慢気にそう言いヴィクトリアを見上げた。

「父上は、この船に対して如何なるお考えで?」

「グリーン、5年に一度この位の新鋭艦の設計と就航が我が祖国アルビヨンでは、あるのだ
慣れないと、我が真のアルビヨン王族にはなれん。」
ジョージ二世はワイアットに自信溢れる笑顔でそう言いワイアットを驚愕させた。

ジョージ二世は、ワイアットがヴィクトリア級以上のものをすぐに作り得るアルビヨンに
驚いていると勘違いをした。

ワイアットはジョージ二世が話した事実に混乱する
私の予想では、このヴィクトリア級は一隻に付き国庫の中を綺麗にするには十分すぎる
ものと見える、我が祖国イギリスも圧倒的な国力を持つ地球連邦も新造艦ましてや、
旗艦規模の戦艦を戦時でもないのに量産はせんぞ!全くアルビヨンと言う国は
予算管理と利益計算概念がないのか?
大規模な植民地もないアルビヨンはこのままでは破綻する。
その前に、私ワイアットは離脱しよう。
志を新たに決めるのだった。
 
 

 
後書き
長くなってしまったので話を分割しますお許しください。

ワイアットの空白の二年は、己の修行と服装のデザインなど
に費やされていました。
ワイアットは、目標を再確認しました。

感想をよろしくお願いいたします。 
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