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妖刀使いの滅殺者

作者:雨の日
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第15話

 
前書き

今回はレイVSキリトです!
…とくに書くことないんでさっそく本編いきましょー! 

 


「でも、まだ俺の言葉は受けてもらってねぇぞ?」

握手の手にさらに力を込めた
するとキリトの顔から血の気がさぁっと引くのが見て取れる

「な、なにをなさるおつもりで…?」

俺は出来る限りの笑顔を浮かべた

「レイ…顔怖い…」

「心外だねぇ。とびっきりの笑顔じゃないか」

とは言っているが内心は悪の笑みだ
手を素早く動かしてウィンドウを操作する。そして

「え?」

―――決闘申請・初撃決着

「え?じゃねぇよ…構えろよぉ。剣士は口じゃなくてコイツで語るもんだろ?」

腰の刀とキリトの剣を指差して言う

「…わかった。本気で行くぞ?」

「ったりめぇだ、手ぇ抜いたら死ぬと思え…」

「ちょッレイ!?」

サチが驚きの声を上げたが俺がそれを手で制した

「…サチ、そこで見てろ。これが男と男、いや、剣士と剣士の会話だ」

静かにサチが頷き数歩下がった。キリトがそれを確認して決闘を承認する
上空にカウントダウンが表示される。俺とキリトはジリジリと後退しながら間合いをとる。そして――

デュエル!!
紫のエフェクトが四散するのと同時にキリトが剣を抜く。俺は黒印には手をかけず、その場で空手のような型をとる
キリトの剣は垂直に振り下ろされ見事なまでに頭部を狙ってきた。しかし俺はその斬撃に合わせて手を突き出し、剣が振り下ろされる直前にキリトの腕をつかみ剣の軌道を逸らす

「くっ!?」

「あめぇぞキリト!」

そのまま手をさらに突き出して体術スキル≪砲波≫を発動させる。このスキルは両手の拳によって相手を突き飛ばす簡易的だが使い勝手の良いスキルだ
キリトは俺のスキルが発動したその刹那に体を90度捻って直撃を避け、突き飛ばされないように踏ん張る。そして剣を体の横に真っすぐ構え、しなる鞭のようにして俺のわき腹を狙ってくる。しかし俺は未だ黒印を抜かずキリトの斬撃に対して受け身を取りつつ攻撃を受ける。そしてここに来てようやく黒印を抜き放った。鞘から解き放たれた黒印は斜め一直線の軌跡を描きながらキリトの胸をかすめた。肉を切らせて骨を断つ戦法をンwらってのだが肉を切らせて肉を切る位しかダメージを与えられなかった
もちろんキリトはその攻撃を喰らっても尚全く動じない。振り切った剣を再び同じ軌道に乗せて俺の体力を削りに来る。が、その攻撃はあまりにも単調で読むことなど造作も無かった

「見えてるぞ?」

「違う。見せてるんだ」

その言葉の意味を理解するよりも早くキリトの剣が淡い光を帯び始める
水平直線3連撃スキル≪サイド・スリー・カット≫。右に一振りからの左に大振り。最後は一回転で勢いを付けての斬撃。速度にして高速。距離にして広範囲。正に絶対絶命。しかし俺はその程度ではあきらめないし負けはしない。黒印を逆手に持ち左手を右腕に添える。すると黒印は緑色のライトエフェクトに包まれて動き出した
そして――

「!?」

キリトが確信していたであろう勝利のイメージを覆した
≪サイド・スリー・カット≫を上下2連撃大振り高速スキル≪天地・下≫のモーションでかわして見せた。このスキルの動きは上に大きく切り上げてしゃがみながら下に斬り下げる。キリトの≪サイド・スリー・カット≫は「水平」に動くスキル。つまりしゃがんでしまえば当たることはない。俺のスキルはキリトのそれよりもはるかに速い。その差を利用してかわして見せたのだ

「…レイの反応速度には驚かされっぱなしだ」

「お前限定だ。ほかのやつのスキルは見てからじゃかわしきれねぇよ」

軽い会話をしてから両者大きく距離をとる。着地と同時に再び接近する。今度は俺が先に動いた
黒印を正面にぴたっと構え二連撃スキル≪氷雷・風≫のモーションを発動する。ライトエフェクトに包まれた黒印は×の字を描きながらキリトに襲いかかる。キリトは剣を両手で持ち、俺の斬撃を弾きに来た。が、俺の長年鍛え上げてきた筋力値が牙をむく
一撃目で剣を弾き飛ばし二撃目で太ももを切り裂いたのだがキリトの咄嗟の反撃≪乱脚≫が俺の攻撃のダメージを軽減させた。≪乱脚≫は体術スキルでダンスで言うパワームーブの動きをする。そのスキルの威力が俺の攻撃の威力を軽減させたのだ
≪乱脚≫からの硬直時間の方が一瞬はやく解け、剣に再び光が宿る
≪バーチカル・アーク≫をこの勝負の決着に選んだのだろう。≪バーチカル・アーク≫が徐々に迫ってくる。流石の俺も少し危機感を抱いき、無意識にガードの体制になった。と

「はぁ!?」

「あ、ラッキー♪」

キリトのスキルが黒印に触れた途端「消えた」。その事実を確認するや否やキリトは文句を言いながら、俺は自分の強運に感謝しながらたがいに大きく後ろにとんだ

「おい!今のって!」

「しょーがねーだろ!俺にだって何時発動すんのかわかんねぇンだから!」

俺とキリトも会話を聞いていたサチは何のことやら、と言った顔をしている
そして、さらに戦況は動く
キリトの鍛え上げられた敏捷度が物をいい、音速にも等しい速さで突っ込んできた

「やべぇ!?」

咄嗟に黒印の柄を突き出した。すると運よくキリトの剣が柄に当たった
カウンタースキル≪明鏡止水・歪≫が発動する。キリトは自分のしでかした事に気がつき慌てて回避行動に移るが時すでに遅し。目視不可能な速度と回避不可能な射程をもった≪明鏡止水・歪≫がキリトの体を捉える

「…やっぱレイにはかなわねぇ」

俺は口角を少し上げてキリトの体力をイエローに変色させた
 
 

 
後書き
サチ「おぉ、更新速度守ってるねぇ」
雨の日「大変なんだぞ!毎日学校での休み時間にネタ作って家に帰って打ち込むの!」
サチ「へぇー。その割に駄文だよね?」
雨の日「…」
サチ「あ…ごめん!言い過ぎた?」
雨の日「謝ってくれたのはうれしいけど疑問詞はつけないでほしかったな――」
サチ「謝っただけいいじゃん?」
雨の日「もう、いいです…。てな訳で(どんな訳だよ…)次回もお楽しみに!」 
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