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妖刀使いの滅殺者

作者:雨の日
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第8話

 
前書き
今回はちょっとした前振りでふ
キリトとヒースクリフのバトルはかなり省略させていただきました… 

 

「キーリート!一狩り行こうぜ!」

キリトのホームに出向き、ハイテンションで狩りに誘う。がキリトは対照的に何やら落ち込んだ様子で現れた

「レイか…」

「ど、どうした?なんかこれからアスナがkob一時脱退を掛けて化け物みたいな神聖剣と決闘するみたいな顔してんぞ?」

「ほとんど合ってんじゃねぇか!?」

「マジか!?かんで言っただけなのに!?」

「感!!??」

て、茶番やってる場合じゃねぇ!キリトがヒースクリフと決闘かよ!?
おもしろそ、サチも呼んで見に行こう。そう思ってサチにメールした
ちょうどその時、後ろからアスナが登場した

「レイ君?なんで君がここに?」

不思議そうな顔をされても困るんだが…
とりあえず素直に理由を言っておこう

「狩りに誘いに来た」

アスナはキリトを何故か睨み、俺には輝かしい笑顔を向けてくれた

「ごめんねぇ。昨日団長に一時脱退をはなしたら売り言葉に買い言葉のトントン拍子で決闘が…」

キリトと狩りにいけないのは残念だが、面白そうなことが起きているようだ
キリトからはThe反省中のようなオーラがにじみ出ていた

「キリト君、行くよ」

「は、はい…」

完全に尻にひかれた様子のキリト。きっとなにかされたんだろうな…
と、ちょうどそこにサチが合流した

「ごめんごめん。またせたかな?」

「いんや、全然。こいつらの夫婦漫才で暇が潰せたしな」

最後の方はサチにだけ聞こえるように言った。二人に聞こえたらおそらく俺もタダじゃすまんだろう…

「あ!サチぃ!久しぶり!」

「アスナ!久しぶりー!」

早速ガールズトークが始まってしまった。おそらくこの二人がトークを始めるとてこの原理でも動かないだろう
余談だが、この世界でもてこの原理は存在している

「でね、キリト君が――」

「うちも結構あるある――――」

流石にこれ以上ここで立ち話もあれなんで、闘技場にむかって歩きだした
しばらくの間俺とキリトの間には無言の空気が流れていた
結局闘技場につくまでキリトは落ち込んでいた

「ん、じゃ、頑張れよ。黒の剣士様」

「私たちは客席から応援してるよ!」

「あぁ…」

キリト大丈夫かぁ?
キリトとアスナと別れ、場内に入る。闘技場はすでに大勢の人で溢れかえっていた。しかもちゃっかり売店まで出してるし

「おっ。師匠にサチじゃねぇか」

その声の主は武将髭が立派なクラインだった。隣にもThe壁のエギルが

「お前らもキリトvskob団長を見に?」

「はい。クラインさんとエギルさんも?」

サチは年上には必ずと言っていいほど敬語をつける

「あぁ。そうだ!かけねぇか?」

「何で?」

「勝敗をだよ」

俺は内心、ヒースクリフが勝つだろうと確信していたから迷った
そんな俺の気持ちを悟ったのかサチが

「あんまり掛けごとはちょっと…」

「え!?そ、そうか…」

クライン…弱点女子
これ確定

「お!そろそろ始まっぞ!」

エギルの言葉で俺達の視線は中央に向けられた。そこにはキリトとヒースクリフ。この世界トッププレイヤーのにらみ合いがすでに始まっていた

「がんばれー!」
「二刀流―!」
「負けんなよヒースクリフぅ!」

大歓声のなか、刻一刻とカウントダウンが進んでいく
そして――

『デュエル!』

ライトエフェクトと同時に二人が地を蹴って駈け出した
そっから先は一瞬でも気を抜くと見失いそうな速さの試合が繰り広げられた

「やべぇな…」

「キリの字、また速くなったな…」

「あのスピードに着いていけるアスナとレイもやっぱり凄い!」

今のは上からエギル、クライン、サチだ。俺は二人の動きを観察するので手いっぱいならぬ目いっぱいです

激しい攻防の中、二人の体力はガードによる微ダメージで減っている。そしてついに戦況が大きく動いた
キリトが防御を捨てた。あの構えは捨て身の上級スキル≪スターバースト・ストリーム≫だ。鮮やかな青いライトエフェクトを帯びてシステムにそって剣が弧を描く。上に下へ斜めや右、高速で次々と斬撃が放たれる。ヒースクリフはお得意の盾でなんと一撃一撃をしっかり防いでいる。その攻防に観客の歓声はさらに大きくなった
正直、二人の戦いを全部見えてるのは10人と居ないだろう。あの二人はそれだけ速く的確な戦いを繰り広げている

「こりゃあキリトが勝てるな…」

俺がつぶやいた時キリトの斬撃がヒースクリフの盾を抜いた。誰もがキリトの勝ちを確証しただろう。だが、次の瞬間世界が「ぶれた」
ヒースクリフの盾がコマ送りのように動きキリトの剣を弾き飛ばす。そしてヒースクリフの剣がデュエルを終わらせるのに十分なダメージだけをキリトに浴びせた

「オォォオオォォオォ!!」
「すっげーー!」
「やっぱkob団長は最強だぁ!」

闘技場の熱気が最高潮に達した。ヒースクリフは武器を納めキリトに何か言ってから観客全員に聞こえるように驚きの事を告げた

「今日はこれだけで終わる予定だったのだが、我が血盟騎士団の副団長アスナがデュエルの申込みがあった。この世界最強と名高い滅殺者とのデュエルをここで執り行う!」

「ハァアアアァ!?」
 
 

 
後書き
レイ「なんでアスナと…」

雨の日「まぁまぁ、いいじゃないか」

レイ「……」すたすた(どっかに歩いて行っちゃった音)

雨の日「れ、レイさーん?どこいっちゃうのー?…ありゃりゃ」

雨の日「えぇと、レイさんがどっか行っちゃいましたが、次回もお楽しみに!」
 
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