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魔法少女リリカルなのは ~優しき仮面をつけし破壊者~

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無印編 破壊者、魔法と出会う
  1話:魔法と破壊者 ザ・ファーストコンタクト

 
前書き
 
原作介入です
  

 
 
 
「大丈夫か、なのは」
「ん~…ダメかも…」

俺達は現在、学校に向かうバスに乗るため、バス停に来ていた。

「お前毎回思うが、もう少し寝起きよくした方がいいぞ。後俺の部屋に勝手に入るな」
「む~、部屋に入るのぐらいいいじゃん」
「俺にとっては結構重要なことなんだよ」

そのとき丁度、学校に向かうバスがやってきた。

「ほら、乗るぞ」
「は~い…。おはようございま~す」
「おざま~す」
「あ、なのはちゃん、士君」
「なのは~、士~、こっちこっち!」

バスに乗ってすぐ、バスの奥から声をかけられた。

「すずかちゃん、アリサちゃん。おはよう」
「お~っす」
「おはよう、なのはちゃん、士君」
「士、もうちょっとしっかり挨拶しなさいよ」
「俺はいつもこんなだ」
「変わらないわね~…」

声をかけてきたのは、バスの一番奥の席に座っていた金髪の少女、「アリサ・バニングス」と、青みがかった紫色の髪をした、「月村 すずか」だ。
この二人はなのはと俺の友人だ。俺となのはが一年生の頃からずっと同じクラスの……言うならば「腐れ縁」だ。






二人との最初の出会いは、あまりいいものではなかった。

俺は一年生になる前に、前世の記憶を思い出したのだ。それと同時に、トリスと一緒に、マゼンダが入っている二眼レフのトイカメラが届けられた。因にデジタルだ。
前世の頃の俺は、写真を撮るのが趣味だったらしく、俺もそれで時々近辺を撮ってた。

一年生になって少しした頃、そのカメラで学校の周りを撮っていた時だった。
突然、パシッ!って音がした。カメラのレンズから目を離し、周りを見渡す。そこにはおどおどしているすずかと、自分の頬を抑えるアリサと、少し涙目になって手を振り切っているなのはがいた。

なのはがアリサに何か言っているが、結構距離があったからその声は俺には聞こえなかった。
するとアリサがなのはに突然飛びかかったのだ。俺は驚きながら急いで二人の間に入り止めにかかる。

『おい、止めろ二人とも!』
『うるさいわね!あんたには関係ないでしょ!』
『そうだよ士君!これは私達の…!』

二人は俺の静止を聞かず、そのまま取っ組み合いを始める。すると………

『止めてぇ!!』

後ろでおろおろしていたすずかが突然叫んだのだ。突然のことで、俺はもちろん、なのはもアリサも自分の動きを止めた。

『お願いだから…喧嘩しないで……」
『……って、何ボ~ッとしてるんだ、俺。ほら、お前ら掴んでる手を離せ!』

すずかの声でようやく俺は動き、二人の手を離させる。

『それで、お前らはなんでこんな喧嘩してたんだよ』
『『だってこの子(こいつ)が』』
『おいおい!それじゃあ話が進まねぇじゃねぇか!』

二人は俺の質問に同じように答え、お互いを指差した。
それで、改めて詳しく話を聞いた。
なのは曰く、アリサがすずかをいじめているように見えて、それを止めるために動いた、と。
アリサ曰く、元々はすずかと話のきっかけを作る為に、すずかのヘアバンドを取った、と。

すずかもアリサに、それは大切なものだから返してほしいことをちゃんと言えなかった、と自分で反省しているようで。まぁそれも一理あるんだが。

結局のところ、今回のことはちょっとした行き違いだったのだ。
それがわかったら後は速かった。なのはとアリサは、お互いに勘違いをしていたことを認め、謝罪。アリサはすずかにも謝罪し、みんな仲良く仲直り、めでたしめでたし、となった。
そしてこの喧嘩をきっかけに、三人は友達として付き合いだし、なのはとの
つながりで、よく俺も巻き込まれてたりするのだ。

「士、何ボ~ッとしてるのよ」
「んぁ?あぁ悪い悪い、少し考え事をな」

とにかく、俺達の馴れ始めはそんなだった。まぁなんだかんだ言っても、俺もこいつらといるのを楽しんでいるんだがな。










「ふぁ~…眠ぃ…」
「も~、士君はしっかり寝てるのになんであくびするの?」
「退屈なんだよ。小学校の授業なんか」

んで、所変わって学校の屋上。現在は昼休み。いつもの四人で弁当を食べる為に来ていた。

「にしても…将来、かぁ…。アリサちゃんとすずかちゃんは、もう結構決まってるんだよね?」
「家はお父さんもお母さんも会社経営だし、いっぱい勉強して、ちゃんと後を継がなきゃ、ぐらいだけど」
「私は機械系が好きだから、工学系で専門職がいいなと思ってるけど」
「そっかぁ…。因に、士君は?」

なのははアリサやすずかの将来のことを聞いて、今度は俺に振ってきた。

「平凡な小学生の俺は、アリサみたいな家柄でもねぇから、全然決めてねぇよ。だた……」
「ただ?」
「…人を守れる仕事、てぇのに興味があってな」
「人を守れる仕事?警察とか、消防士とか?」
「まぁ、そんなもんかな。まぁ何になるってのは、完全に決まってねぇけど」
「ふ~ん…」
「そう言えばなのはちゃんは?」
「やっぱ喫茶『翠屋』の二代目じゃないの」
「う~ん、それも、将来のヴィジョンの一つだと思うけど…」

すずかとアリサに聞かれ、言葉が詰まるなのは。その顔は少し落ち込んでいるような感じがした。

「やりたいことは、何かあるような気がするんだけど、まだそれが何なのか、はっきりしないんだ。私、特技も取り柄も(ベシッ)いたっ!…士君?」
「アホ。小学生で取り柄云々言ってんじゃねぇよ。人生まだまだこれからなんだぜ」
「そうだぞ!あんた私より理数系いいくせに、それで取り柄がないとは、どの口が言う訳!」

なのはが変なこと言いそうだったので、俺はデコピンをしてなのはを止めた。しかしなのはの言葉に頭に来たのか、アリサがなのはに飛びかかり、上にまたがりながらなのはの両頬を引っ張り始めた。あまりの痛さに、なのはは若干涙目になっていた。

「だって私文系苦手だし、体育も苦手だし~!」
「くふ、だはははは!おもしれ~!」
「ふ、二人ともダメだよ!ねぇ!士君も笑ってないで止めてよ~!」





その放課後、俺以外の三人は、塾の授業があるということで、俺だけ先に帰ることになった。

「ふぅ~…」
〈お疲れ様です、マスター〉
「あぁ。まぁ、お疲れと言われるほど疲れてる訳でもないけどな〉

家に戻った俺は、荷物を置き自分の部屋のベットに体を預ける。

[…助けて!]
「っ!今のは…」
〈おそらく念話でしょう。私達以外の誰かが、広範囲に向けた念話です〉
[助けて!]
「…行ってみるか。トリス、場所の特定は?」
〈だいたいですが…〉
「それで十分だ」

俺は急いで支度をし、家を出た。トリスの情報で、公園の中の林にやってきた。

「この辺りか?」
〈おそらくですが…〉

少し周りを探してみたが、異変を感じるようなものはなかった。

「…はずれ、か」
〈いえ、この辺りに魔力の形跡があります。おそらく、念話を使って助けを求めた者が何者かと魔力で衝突したのだと思われます〉
「ん~」

そのとき、俺のポケットに入っている携帯が鳴った。見ると、なのはからのメールだった。

「なのはからか。え~っと、なになに…」


【士君へ
  実はさっき、塾に行く途中林の中で怪我をしたフェレットを見つけたの!とっても弱ってて、私達の中でそのフェレットを飼えるかどうか相談してるんだけど……
  お父さん達に相談する為に、協力してくれないかな?
 なのはより】


「フェレット、ねぇ…」

俺はそのメールを見て、返信を書き始める。


【なのはへ
  了解。なんとかしよう。
 士より】


「これで…よし」
〈マスターも相変わらず、なのはさん達のメールにはしっかり対応するんですね〉
「ほっとけ」

俺は短くそう書き、送信ボタンを押した。

〈マスター、なのはさんが言っていた「林」とはもしや…〉
「あぁ、もしかしたらここのことかもしれないな」

トリスの言葉に俺はうなずく。
その後、何もなかったことを確認した後、すぐに家に帰った。

そして夕飯のとき……

「という訳で、そのフェレットさんをしばらく家で預かれないかな~って…」
「フェレットか~。…所でなんだ?フェレットって」

なのはの頼みに、逆に質問する士郎さん。その言葉になのはも、なのはの隣に座っていた恭也さんと美由紀さんは少しこけた。美由紀さんに至っては、眼鏡が少しずれてしまった。

「イタチの仲間だよ、父さん」
「だいぶ前からペットとして人気の動物だよ」
「フェレットって、ちっちゃいわよね」
「知ってるのか?」
「ん~と、これくらい…」
「正確には、だいたい35センチから50センチぐらい。ペットとしてだけじゃなく、狩猟用に飼われたりもするらしいですよ」
「へ、へ~」
「さすがね、士君」

士郎さんの質問のなのはの曖昧な質問に、俺はさらに情報を付け加えた。まぁ、知っているのはなのはから連絡があった後、すぐに調べたからなんだけど。

「しばらく預かるだけなら、かごに入れておけて、なのはがちゃんとお世話できるならいいと思う。恭也、美由紀、どう?」
「俺は、特に異存はないけど」
「私も!」
「世話に関しては、俺も手伝いますし」
「…だそうだよ」
「よかったわね!」
「うん!ありがとう!」

なのはの頼みも通り、フェレットを飼えるようになった。まぁなのはもうれしそうだし、よかったよかった。





その日の夜。自分の部屋にてベットの上に寝っ転がっていた。すると………

[聞こえますか!僕の声が、聞こえますか!]
「っ!今のは!」
〈おそらく昼間の時に聞こえた声ですね〉

突然、昼頃に聞こえた声が念話で響いた。俺は意識を集中させ、響く声に耳を傾ける。

[聞いてください。僕の声が聞こえるあなた。お願いです!僕に少しだけ、力を貸してください!お願い、僕のところへ!時間が…危険が、もう……!]

そこで念話が切れてしまった。俺は急いで外に出ようと準備を始め、外に出ようとした。だが、途中で外に出る格好のなのはを見つけた。

「なのは?」
〈どうしたんでしょう?こんな時間に〉
「まさか…あいつも念話が?」

なのはが家から出て、俺は自分の部屋に戻った。

〈どうしたんです?〉
「士郎さんに迷惑かけるのいやだから、窓から行く」
〈そうですか〉

俺は部屋の窓をあけ、足をかける。

「行くぞ、トリス!」
〈いつでも!〉

そして窓から飛び出す。

「トリックスター!セットアップ!」
〈 Stand by ready 〉

トリスが光り、俺の腰周りにくる。そして俺は一枚のカードを取り出し……

「変身!」

腰周りにできたものに挿入する。

〈 KAMEN RIDE―-- 〉













こんにちは、高町なのはです!突然ですけど、今私……

「何がなんだかよくわかんないけど、一体なんなの!?何が起きてるのぉ!?」

昼間に拾ったフェレットと一緒に、大きな何かから全力全壊で逃げてます!

「君には、資質がある。お願い、僕に少しだけ、力を貸して!」
「し、資質?力?」

私が抱えていたフェレットが急に話しかけてきた。

「僕はある探し物をする為に、ここではない世界からきました。でも、僕一人の力では思いを遂げられないかもしれない。だから、迷惑だとわかってはいるんですが、資質を持った人に協力してほしくて……」

そこまで言って、フェレットは私の腕から降りる。

「お礼はします。必ずします!僕の持っている力を、あなたに使ってほしいんです!僕の力を…「魔法」の力!」
「ま、魔法…?」

魔法って、あの魔法?よくアニメとかでも出てくる、あの?

「うがぁあああ!」
「っ!?」

そんなことを考えていると、空からさっき襲ってきた毛むくじゃらの生き物(?)が降ってきた。私は急いでフェレットを抱えて、道路の脇に逃げて電柱に背中を預ける。

「お礼は、必ずしますから!」
「お礼とか、そんな場合じゃないでしょう!?」

恐る恐る道の真ん中を見る。そこにはさっきの何かがいて、地面の道路にめり込んでいた。

「うがぁぁ…」
「どうすればいいの!?」
「これを!」

フェレットに言われた通り、くわえていた宝石を手に取ってみると……

「温かい…」
「それを手に、目を閉じて、心を澄まして、僕の言う通りに繰り返して!」

こうなったら、この子の言う通りにするしかない…のかな…?

「いい?行くよ!」
「…うん……!」

「我、指名を受けし者なり」
「…我、指名を受けし、者なり…」

「契約のもと、その力を解き放て」
「えっと…契約のもと、その力を解き放て」

「風は空に、星は天に」
「風は空に、星は天に」

「そして、不屈の心は!」
「そして、不屈の心は…」

「うがああぁぁぁ!!」
「っ!?」

言われた通りに繰り返していたら、毛むくじゃらの何かが地面から抜け出して、私達を襲ってきた。

「し、しまった!危ない!」

気づいたときにはもう、何かが私に向かって突っ込んできていた。私は思わず目を瞑る。

〈 ATACK RIDE・BLAST! 〉

「うがああぁあぁぁ!?」
「……え…?」

でも、私には何も起こらず、代わりにどこからか銃声がして、毛むくじゃらの何かが離れていった。
銃声がした、私の後ろを見ると、そこにはマゼンダ色のラインが入った人がいた。











「ふぅ、間に合ったか」

俺はライドブッカーのガンモードをしまいながら襲われていた人の元に向かう。

(その襲われていた人ってのが、なのはだとは思わなかったけどな…)

「あ、あの…!」
「…嬢ちゃんはここから逃げな。できるだけ遠くに…」
「で、でも…!」
「もしかして、あなた魔導士ですか!?」
「魔導士かどうかはわかんねぇ…け…ど……」

普通に質問されて普通に答えていると、なのはでも俺でもない声が聞こえていることに気づいた。声の主を探していると……

「あの…聞いてます?」
「…お前なのか…?」

なのはの膝の上にいるイタチのような…いや、これはおそらくフェレットだな。そいつが話しかけてきていた。おいおい、この世界はこんな動物がしゃべれるのかよ……

「あの…!」
「…とにかく、逃げてくれ。ここはなんとか…」
「でも、あれは魔導士じゃないと!」
「…どうしてだ」
「魔導士じゃないと、封印ができないんです!」
「封印?」

俺は聞き慣れない言葉に顔をしかめる。そのとき、またなんか変なのがこっちに突っ込んできた。

「あ、あぶ…」
「大事な話の途中なんだ。邪魔…するなぁぁぁ!!」
「ぐがぁあ!」

その襲ってきた奴を、俺は右のアッパーで吹っ飛ばす。やっぱ戦闘はいい。なんかもやもやしていたのをすっきりさせてくれる。

「ふ、ふぇぇ!?」
「で!その封印ってのは、お前はできるのか?」
「僕にはできないけど、彼女なら…!」
「…わかった。じゃあ、俺が時間を稼ぐから、準備を!」

俺はそう言って毛むくじゃらの何かに向かって走っていく。

〈…いいんですか?あんなのに任せて〉
「いいわけじゃねぇが、やれるんなら、やってもらた方がいい。ていうか、あれはネズミか?」
〈何でしょうね〉
「うがぁああ!」
「うがうが五月蝿ぇんだよ!」
「がぁああ!?」

また突っ込んできた奴を、俺は小ジャンプからの右回し蹴りを放つ。それを食らった毛むくじゃらは、道路でバウンドしながら離れていく。

その瞬間、俺の後ろからピンク色の光が差し込んできた。俺は驚きながら後ろを見ると、ピンク色の固まりがあった。その光が晴れた場所には、白い服に身を包み、杖のようなものを持っているなのはがいた。

「成功だ!」
「へ、へ、ふえぇ!?な、何これ~!?」
「おいおい、マジかよ……」

なのはの突然の衣装チェンジ。というか、何だあの衣装は。

「っ、きます!」
「あっ!」

さらに突然俺の後ろからネズミもどきが空中を飛ぶ。俺も不意をつかれたから、対応できなかった。そのネズミもどきはなのはに向かっていた。なのはは、驚きのあまり、杖をネズミもどきに向ける。

〈 Protection 〉

すると杖から何やら音声が聞こえ、さらになのはの前にピンク色のバリアみたいなものが現れた。そしてそれがネズミもどきを弾いた。弾かれたネズミもどきの破片がばらまかれ、それが当たって一本の電柱が倒れる。

「ふぇ、ふぇぇ!?」
「すげぇなぁ、おい…」

これが…魔法か……

「今です!封印を!」
「でも、どうやって…!」
「さっきみたいに、攻撃や防御などの基本魔法は、心に願うだけで発動しますが…より大きな力を必要とする魔法は、呪文が必要なんです!」
「呪文?」
「心を澄ませて。心の中に、あなたの呪文が浮かぶはずです!」

それを聞いたなのはは目を瞑る。静かに、自分の心を探るように。

「うがあぁぁ」

そこに空気を読まないネズミもどき。どうやら無事再生出来たようだ。今度はただ突っ込んでくるのではなく、自分にある触手のようなものでなのは狙ってきた。
だが、なのははそれに動じず、杖をネズミもどきに向ける。

〈 Protection 〉

再びなのはの前にピンクの壁ができる。それは触手の進行を妨げる。

「リリカル、マジカル!」
「封印すべしは忌まわしき器、ジュエルシード!」
「ジュエルシード、封印!」
〈 Sealing mode Set up 〉

なのはは高らかにそう宣言すると、杖の一部が変形する。そしてそれと同時に、ピンク色のリボンのようなものが出てくる。それはネズミもどきに向かっていき、ネズミもどきを縛り上げ、動きを止める。

「ぐおぉぉぉ!」
〈 Stand by ready 〉
「リリカル、マジカル、ジュエルシードシリアルⅩⅩⅠ(21)、封印!」
〈 Sealing 〉

さらに放たれたピンク色のリボンが、ネズミもどきの体を貫く。体を貫かれたネズミもどきは爆散し、その姿を消した。そして、そこに残っていたのは、青い色の石だった。

「あれは…?」
「ジュエルシードです。レイジングハートで触れて」

そう言われ、ジュレルシード成毛のに近づくなのは。それを杖、レイジングハートを向ける。すると地面に転がっていたジュエルシードが急に浮かび上がり、レイジングハートの中に収まった。

〈 Jewelseed Number ⅩⅩⅠ 〉

レイジングハートからそう音声が聞こえると、なのはの着ていた服が消え、家を出た時の服になった。

「あ、あれ?終わったの…?」
「はい、あなたのおかげです。ありがとう…」
「あっ、ちょっと!」
「大丈夫だな、気を失っただけだ。それよりお前、早く逃げな。警察がもうじきやってくる」
「ふえぇぇ!?」
「まぁ、気をつけて帰れよ」

そう言って、俺はライドブッカーから一枚のカードを抜き取る。

「あ、あの!」
「ん?」
「あなたは…いったい……」
「俺か?そうだった、まだ名乗ってなかったな…」

そのカードを挿入しようとしたとき、なのはから声をかけられた。ここはやっぱりあれしかないでしょ。

「通りすがりの、仮面ライダーだ。覚えておけよ」
〈 ATACK RIDE・INVISIBLE 〉

俺はそう答え、カードを挿入し発動する。これで俺の姿は周りから見えなくなった。

さて、急いで家に帰りますか。俺がいなくなったの気づかれてなければいいんだけど……

 
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