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東方守勢録

作者:ユーミー
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第五話

数分後


俊司の推測を元に調べを進めると、過去の異変でも情報が力に勝った例が多数発見された。さらに深く調べていくと、少人数VS少人数や個人VS個人ではあるが、現状に似た内容あることが判明した。

どうやら俊司の推測は正解に近いらしい。そこでパチュリーは新たな対策を練ることを決意した。


「進展があった以上なにか対策を練らないと意味がないわ。とりあえず、私たちにも外来人の戦い方について学ばないといけないわね」

「それなら、俊司さんや悠斗さんに聞くのが一番だと思いますよ」

「悠斗?」

「もともと革命軍の方なんですが、私達に協力してくれてるんです。まあ、そのせいで軍に裏切り者扱いされてひどい仕打ちを受けてしまったんですが……」

「へぇ……そういう人もいるのか……世の中は全くわからないんだぜ」

「で?君は?」

「俺は……そうだな……」


俊司は考えた挙句、自分の持っていたハンドガンを机の上に置いた。


「妖夢にはもう話したけど……こいつの基本的な使い方を教えるよ」

「あいつらが使ってる武器ね」

「ああ。いろいろと種類があるんだけどさ、これはハンドガンっていう分類に入るんだ。片手でも使用可能で全体的に扱いやすい。小回りもきくから緊急事態でも対応できるのが強みなんだ。ただ、その分火力が低いうえ弾数も少ない。メインの弾薬が切れた時に使う程度かな」

「へぇ……」

「あとは……」


そこからだいたい三十分ほど、俊司は銃をメインに話を進めた。

ほとんどの人は興味深そうに話を聞き、メモを取るなどをして対策できるようにしていた。若干一名をのぞいて……


「……くぅ」

「……魔理沙?」

「へっ……ああ、なんでもないんだぜ?」

「なにが何でもないよ。あなた今寝てたでしょ?」

「そんなことないんだぜっ!変なこと言わないでくれよっ」


と言っていたが、誰がどう見てもごまかしているようにしか見えなかった。


「まったく……で?その武器の対処法は?」

「戦闘事態を近距離に持ち込ませることかな?弾幕を張るのもいいけど、弾の速度なら確実にこっちの方が上になる。あとは、わざと中距離戦にして、相手の弾が切れるまで耐え続ける。まあこれは……みんなもつらいからお勧めはしないけどね」

「近距離戦なら、美鈴や妖夢の間合いになるわね……それに合わせて私たちもサポートできるようにすれば、有利に進めることもできるってことかしら?」

「そういうことだな」

「なにやら話がすすんでるみたいじゃない?」


そう言って現れたのは不気味な笑みを浮かべるレミリアと、お茶を持った咲夜。そして、俊司をみながら目を輝かせる金髪の少女だった。


「ねえお姉様。なんでこんなところに外来人がいるの?外来人は敵じゃないの?」

「ええそうよフラン。彼は敵じゃない……味方よ」

「へぇーそんなんだ」


フランはそう言いながら俊司の元に駆け寄り、マジマジと彼の目を見つめた。


「名前は?」

「里中……俊司」

「俊司……俊司お兄ちゃんだね。私フランドール・スカーレット。フランって呼んでね?」

「ああ……よろしくフラン」

「うん」


元気よく挨拶するフラン。俊司はそれを見てどこか懐かしそうな顔をしていた。


「どうしたんですか?俊司さん」

「ああ……ごめんごめん。妹のこと思い出してさ……」

「妹さん……ですか?」

「あいつ元気にしてるかな……」


俊司は軽く天井を見ながら、ここに来ることになった日のことを思い出していた。






俊司が幻想郷に行った当日


この日の朝、部活の朝練がなくなったにも関わらず俊司は朝早くから起きていた。


「はぁ……習慣ってこわいなぁ……」


とは言ったものの二度寝をすることもなく、俊司は冷蔵庫からパンなどを取り出し朝食を作り始めた。


「とりあえず今日は当番だし、あいつの分も作っておくか……」


俊司はコンロに火をつけると、卵を4つほど使い目玉焼き作り始めた。

二年前からある事情で頻繁に食事を作ることになり、俊司の料理の腕前はなかなかといったところまで上達していた。まあ、自炊しているわけでもないのであまり意味はないのだが。

そうこうしていると、二階から高校生くらいの少女が眠たそうに降りてきた。


「……あれ?お兄ちゃん起きてたの?」

「ああ、鈴おはよう」


降りてきたのは俊司の妹『里中 鈴』である。俊司の二つ年下で今年高校生になったばかりの少女で、俊司とは結構仲が良かった。


「朝練なかったんじゃないの?」

「ああ、習慣で起きちゃって……」

「そうかー。そりゃあ仕方ないよね。じゃ、シャワー浴びてくるね」


鈴はそう言って風呂場に向かった。



約三十分後


朝食も食べ終り何もやることがなくなった俊司は、少し早いが学校に向かうことにした。


「もう行くの?」

「ああ、やることないし」

「わかった。あ!そうそう、今日は早く帰ってきてね!」

「なんで?」

「この前の大会で優勝したのはどこの誰かさんでしたよねー?」

「ああ……それがどうした?」

「もう!お祝いするから早く帰ってきてってこと!」


鈴は少し恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう言った。


「そういうことか……ありがとな」

「……はいはい。じゃあ行ってらっしゃい。お兄ちゃん」

「行ってきます」


と言って俊司は家を出るのであった。

その日の帰宅途中紫と出会い、幻想郷に連れて行かれてしまうのだが……






現代


「あいつ怒ってるだろうなぁ」

「なにがよ」

「え……ああ、何でもないですよ」


俊司がいろいろと思い出にふけっている途中にいろいろと話は進んでしまったらしく、レミリアたちはお茶を飲みながら話をしていた。


「さてと、休憩したらどうするの?」

「とりあえず永遠亭に戻ります。いろいろと情報もはいって……ん?」


レミリアと話していると急にポケットが震え始める。

何かあるのかと取り出して見ると、出てきたのは携帯であった。


「それは?」

「外の世界にある携帯ってやつです。だけど……なんで反応して……あ」


心当たりと言えば、数日目ににとりに携帯を貸していたのを俊司はすっかり忘れていた。またなにかいじったんだろうと思い、俊司は携帯を開く。

そこには着信を示す画面が写っていた。

疑問に思いながらも通話のボタンを押し通話に出る俊司。



「もしもし……?」

「あ、もしもし俊司さん?きこえますかー?」



電話の相手はなんと文だった。


「文?なんで電話なんて……」

「まあ、あらかた察しはついてるでしょうに。それよりも、今大丈夫ですか?」

「ああ……大丈夫だけど……」

「じゃあ、簡潔に内容を説明しますね。私たちの推測では、早苗さんは人質を取られてるって話でしたよね?」

「そうだな」

「どうやら……それは外れみたいです」

「え……」

「はい。とりあえずよく聞いてくださいね」


文は一息入れて衝撃的な事実を言い放った。



「守矢神社にいるのですが……神奈子様と諏訪子様がいらっしゃいました」 
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