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インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~

作者:壬生咲夜
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本編
  第06話「男子特別優良枠」

 
前書き
お待たせしました。
改訂版最新話を投稿します!

※3/10(日)23時頃にご指摘を受けた場所と自分が仕事の合間に読んで変に思った箇所を修正しました。 

 
<食堂>

一夏
「なぁ、悪かったって……」

「……別に、怒ってなどいない」
一夏
「そうは言ってるが顔が不機嫌だぞ」

「生まれつきだ」
一夏
「…はぁ……」

どうも、一夏です。
山田先生にいわれた部屋に入り、部屋の豪華さに驚いているとバスタオル一枚の箒と再会した。
急いで廊下に逃げ出したら木刀で扉を穴だらけにされ、騒ぎを聞きつけた女子に囲まれそうになったところで、部屋にとんぼ返り。
既に着替え終えた箒に事情を話して、お互いのルールを決めたとろこで夕飯をまだ食べていない事を思い出し、二人で食堂に向かい現在に至るのだ。

一夏
「なぁ、箒…」

「な、名前で呼ぶな!」
一夏
「……篠ノ之さん」

「…っ」
一夏
「…はぁ……」

名前で呼ぶなと言われたから名字で呼んだのに睨まれるって
いったい、どうすりゃいいんだよ…。

隣からは一向に機嫌を直さない幼馴染。
遠くから殆ど常に聞こえてくる女子のヒソヒソ声。
どうにかならないのだろうか……。

一夏
「はぁ…」
???A
「相席失礼するよ」
一夏
「あ、はいどうぞ」

憂鬱な気分に浸っていると、目の前の机に人影ができた。
誰だろうか、いや、この状況を打破できるのなら誰でもいい。
返事をして視線を声の主へと向ける。

そこには、栗色の長髪を赤いヘアゴムで束ねた綺麗な女性()がいた。

透きとおった綺麗な肌に宝石を連想するような翡翠の瞳。
スラリとした体系で背はたぶん俺より高いのだろう。
その整った容姿に思わず見惚れてしまった。

???A
「…何?」
一夏
「えっ、あ、何でもないです!」
???A
「…そうか」

「ムッ…」

やべっ、じっと見てたのバレタって、イテテッ!? なぜ俺の足を抓るんだ箒!!

???B
「お~いキョーヤ!」
???A→キョーヤ(?)
「ああ、こっちだケイン」

箒に足を抓られていると、またもや人が現れた。
眼の前の綺麗な女性()の友人だろうか?
そう思い視線をそちらへ向けると、今度は思考が固まった。

なぜならそこに、“IS学園の制服を着た男”がいたからだ。

キョーヤ(?)
「遅かったな」
ケイン
「そういうなら自分で食器を持てよ」
キョーヤ(?)
「それはジャンケンで負けたケインが悪い」
ケイン
「ちぇっ……」

眼の前のこの男性は一体誰なんだ? 目の前の綺麗な女性()とかなり親しげに話してるみたいだから友人、もしくは恋人?

ってそれよりなんで俺以外に男がここにいるんだ?
ISは女性にしか動かせなくて、ここはIS技術を学ぶ学園なんだから俺以外は女性のはずじゃ…

一夏
「あ、あの!」
ケイン(?)
「なんだ?」
一夏
「どうしてここにいるんですか?」
ケイン(?)
「そりゃー、飯を食いにだろう」
一夏
「あ、いやそうじゃなくて、えっと…、どうして男がここに……」
ケイン(?)
「は?」

何言ってんのコイツみたいな顔をされた。

キョーヤ(?)
「もしかして知らないんじゃない?」
ケイン
「ああ、なるほど」

眼の前の二人は何やら納得顔だけど、何を納得してるんだ?


「はぁ…そんなことも知らずにここに来たのか一夏。IS学園は数年前から男子特別優良枠を設けているのだ」
一夏
「だ、男子特別優良枠?」


【男子特別優良枠】
IS技術を学生時代から現場に触れて学ばせる制度。
受験対象者は各校・企業から選ばれた1名のみで、入学枠は正解率95%以上を満たした上位10名まで。
最終試験終了後、その上位10名は秘密裏に日常生活を観察され、問題ないとされた者のみが学園に入学できるのだ。
入学後は男女混合の筆記試験で15位以内を維持するか、一定の技術試験をこなさなけらばならない等といった制限もある。


そ、そうだったのか…全く知らなかった。
…ん? という事は……

一夏
「も、もしかして、他にも男子は!」
キョーヤ(?)
「ああ、いるぞ」
ケイン(?)
「3年は俺を含めて3人、2年は4人、1年は3人だったかな…」

Ma zi de!?
男が俺以外にもいる…。
それを聞いただけで不安で押しつぶれそうだった俺の心は大分癒された…。
けど…、

一夏
「何で今まで見かけなかったんだ?」
キョーヤ(?)
「理由は体験した自分が良くわかってるんじゃない?」

なるほど、動くに動けなかったのか…
ん? だとしたら隣のキョーヤって呼ばれてる人は何年生なんだろう?
やっぱ、同じく3年生なのかな…

一夏
「あの――」
???
「あ~、きょ~ちゃんにケイ君だ~」

俺が目の前の男性に質問しようとしたとき、妙に間延びした声に遮られた。

キョーヤ(?)
「はぁ~い本音」
ケイン(?)
「久し振り♪」
???⇒本音
「久しぶり~♪」
キョーヤ(?)&ケイン(?)&本音
「「「イェーイ♪」」」

突然現れた袖の長い制服を着た小柄の少女は、俺の前の席に座っている二人に声をかけたと思いきや三人でハイタッチを始める。
一緒に付いてきたであろう女性二人は置いてけぼりを喰らっているがいいのだろうか…ってあれ? そういえばこの子どっかで見たような気が…

女生徒A
「え、本音知り合い?」
女生徒B
「誰々?」
本音
「ん~とね、きょ~ちゃんとケイ君だよ~」
女生徒A・女生徒B
「「いや、わからないわよ」」

全く持ってそう思う。

ケイン(?)
「アハハ、相変わらずだね本音は♪」
キョーヤ(?)
「まったくだ」
本音
「えへへ~」

間違っても褒めてはいない。

本音
「ここ座ってもいい~?」
キョーヤ(?)&ケイン(?)
「「いいともー!」」
本音「わ~い♪」
女生徒A&女生徒B
「((なんだかわからないけどナイスよ本音!!))」

先輩方の返事を聞き、その隣に座るのほほんとした女の子。
なんだかすごいマイペースな子だな。
その子が席に着くを見て、友達の二人があわてて俺たちの席に着く。
ちゃんと座ると気に「失礼します」と一声かけるのを忘れずにだ。

女生徒A
「それで本音、誰なの?」
本音
「え~っとね~――」
キョーヤ(?)
「あ~、本音。自分達で言うよ、な」
ケイン(?)
「ああ、そうだな」
本音
「は~い」

友人の質問に答えようとしたが先輩方ににさえぎられてしまう。
そのせいか、なんだか少し残念そうな表情を浮かべるのんびりとした少女。

ケイン(?)→ケイン
「んじゃ、まず俺からで、IS学園整備科3年、ケイン・バスカーク。よろしくな!」
キョーヤ(?)→鏡也
「そんでもって俺は近衛鏡也。同じく整備科3年で総合技術部“オラクル”の部長をやっている」

あ、やっぱり3年生なんだ。
そういえば、学年によってリボンやネクタイの色が違うらしいけど…改造服のせいか二人とも付けてないな。
因みにバスカーク先輩はブレザータイプで近衛先輩はチャイナドレスみたいな改造服を着てる。

ところでオラクルってなんなんだ?

本音
「オラクルはね~、機械のエキスパートさんが集まった凄い所なんだよ~」

なるほど、そうなのか…。

本音
「私は~布仏本音だよ~。オリム~と同じ1組で~す」

あ、そうか!
どこかで見かけたと思ったら、SHRで二人の千冬姉が現れたときに1人間延びした声を出してた子じゃないか!
って“オリム~”って俺のことか? よし、ならば俺は君のことを“のほほんさん”と呼ぼう。

女生徒A⇒癒子
「えっと、同じく1組で本音の友人の谷本癒子です」
女生徒B⇒ナギ
「か、鏡ナギです」

ふむ、茶色の髪をふたつのおさげにしているのが谷本さんで、黒のロングの子が鏡さんっていうのか…。
同じクラスなんだから覚えておかないと…。

鏡也
「それでそっちは?」
一夏
「あ、はい。織斑一夏です。で、こっちが…」

「………」
一夏
「おい、箒…」

「…篠ノ之箒」
ケイン
「ふ~ん、よろしく」

先輩に対してその態度はダメだろう…。

ケイン
「なあなあ、二人はそれなりに親しいみたいだけど……、もしかして恋人?」

「っ///」
一夏
「ハハハ、違いますよ。単なる幼馴染です」

「………(ギロリ」

そう言ったら、箒に睨まれてしまった。
なんでだ?

ケイン
「(はは~ん、なるほどね…)」
鏡也
「(鈍感だな。それも重度の)」
癒子&ナギ
「((織斑君って鈍感なんだ……))」
本音
「(鈍感さんだ~)」

一人不思議そうにしてると、他の5人から呆れられた目をされた。
本当になんでだ?

一夏
「えっと、それをいうのならバスカーク先輩はどうなんですか? えっと近衛先輩とかなり親しいみたいですけど…」
鏡也&ケイン
「「はい?」」

とりあえず、現状を打破するため適当に呟いたがコレはないだろう俺
初対面の人に失礼だろうが。

ケイン
「俺とキョーヤが」
鏡也
「恋人同士?」

ええい、もうなるようになれ!!

一夏
「えっと、違うんですか?」
鏡也&ケイン
「「………」」

うっ黙りこくってしまった…。
やっぱ失礼だったかなって何だ左側からやけにキラキラとした視線が!
ハッ! まさか、これが恋話を期待する女子の視線なのか!
右隣に座っている箒もどうでもいいフリをしてるけど、しっかりと聞き耳を立てているみたいだし…


鏡也&ケイン
「「…プッハハハハ♪」」

などと考えていたら、急に大きな笑い声をあげる先輩方。
えっ? 今何かおかしな所ってあったっけ?

本音
「あ~、やっぱり勘違いしてるね~」
癒子
「え、何が?」
ナギ
「どういうことなの?」

のほほんさんは一人納得顔をしてるけど、本当にどういうことなんだ?

ケイン
「アッハハハ! 確かに黙ってみてればかなり美人だもんなキョーヤ」
鏡也
「クククッ、残念ながら俺は“男”だよ」

一夏
「………………えっ?」

一年生's
「「「「「「「「「「ウソォォォォオオッ!!!!????」」」」」」」」」」

本日最大と思われるほどの大絶叫が食堂から鳴り響いたのだった。


 
 

 
後書き
【あとがき】
中途半端となりますが、ここで一度切らせて頂きます。
改定前と違い、ケインの登場を数話早くして会話も多少変えてみました。
何かご指摘や質問などがありましたら、ぜひ教えてください。



【オマケ】
ケイン
「よっしゃぁぁぁああ! 改定前より速く名前が明らかになったぜ!!」
部下A
「いいな~ケイン先輩…」←最近、別サイトでようやく本名が出た
部下B
「ずるいわよケイン」←最新話でも未だに明らかになっていない
寡黙な男子←同時期に登場したけどあまり出番が無い
「………」
作者
「まぁ、食堂でのエピソードが終わったら当分出番がないけど」
ケイン
「あるぇ!? ∑(゚Д゚)」
部下B
「( ゚∀゚)<ざまぁ♪」
寡黙な男子
「(・Α・)…プギャー」
部下A
「あ、アハハ…(^д^;)」

ナギ
「あ、私の名前が変わってる」
癒子
「ホントだ」
作者
「どうやら“夜竹”ではなく、“鏡”の方だったみたいなので修正しました」

オリキャラs
「へ~」

作者
「あと、作中に入学している男子生徒について書いてありますが、適当な人数です。一応、ある程度の設定は決まってますが、出演の予定はほとんど…てか全くありません」

男子生徒s
「「「「「「おいっ!?」」」」」」

作者
「それでは、これにて失礼します」

男子生徒s
「「「「「「ちょっ!? まっ、話を――」」」」」

[ブッt…]

オワレ

 
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