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インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~

作者:壬生咲夜
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本編
  第05話「一夏、女子寮に向かう」 ※9/2IFストーリー追加

<IS学園内>

どうも、織斑一夏です。
俺は今、山田先生から貰った部屋の鍵を右手に握り、夕陽を浴びた道沿いを歩いて女子寮に向かっている。
なんで、もう夕方だとか、どうして家に帰らずに女子寮に向かってるのか、簡単に説明しよう。

千冬姉(A)が教室から姿をくらませたあとすぐにSHRが終わり、物凄く不機嫌そうな顔を浮かべながら教室を出て行った千冬姉(B)と疲れた顔をした山田先生。
二人が出て行ってからしばらくすると、また動物園のパンダ状態になった。
その視線を浴びている俺は机にぐったりとしていると、そこへ6年ぶりに再会した“篠ノ之箒”が声をかけてきて、彼女に連れられ屋上に向かい、そこでしばらくの間再会話をしていた。
相変わらずの性格に苦笑しつつも、変わらない幼馴染にちょっとだけ安心した。

会話の途中、ときどき顔が赤くなっていたけど…体調でも悪かったのだろうか…?

一時間目(午前中に入学式があったので、時間的には5時間目くらい)の授業では、山田先生が教壇に立ってISについての授業をしたけど、全くついてずに一人オロオロとしていたんだ。
それを不思議に思った山田先生に「織斑君、どこかわからないところあるのかな?」と質問され、正直に「全てわかりません」と答えたら驚愕と不安を混ぜたような顔をされてしまった。
そうしたら千冬姉に「事前に渡された参考書はどうした」と聞かれ、これも正直に「古い電話帳と間違えて捨てた」と答えたら、今までのとは比べ物にならない威力で叩かれてから説教をうけ、とどめに鋭い視線で「再発行するから1週間で覚えろ」と言われてしまった。

これは俺が悪いよな…。
皆が一生懸命に頑張ってここに入ったのに、その努力を馬鹿にしたようなことだし、頑張って覚えよう。

一時間目が終わった後、次の授業の予習をしようとしたら、金髪の女子に声をかけられた。
名前は、セシリア・オルコットといい、何でもイギリスの代表候補生で今期入試主席らしい。
その後、教官を倒したかどうかで一悶着あったが、すぐにチャイムが鳴りオルコットさんは自分の席に帰って行った。

チャイムが鳴って今度は千冬姉が教壇に立って授業を始めようとするが、ふと何かを思い出し、「授業を始める前にクラス代表を選抜する」と言い、推薦や立候補をとり始めた。
委員長みたいなものかな~と思ってたら、いつの間にか多数の女生徒に推薦され、慌てて辞退しようとしたら千冬姉にも却下された。
そうしたら、オルコットさんがまた絡んできて、日本の事を悪く言われついカッとなって「イギリス飯マズじゃん!」っといった具合に悪口を悪口で返してあってたらいつの間にか決闘をすることになって、最後に千冬姉が来週にクラス代表決定戦をやると締めくくったところで丁度授業終了のチャイムが鳴り、本日最後の授業が終わったのだ。

2時間目はろくに授業をやっていないがいいのだろうか…。

そして放課後、教室で勉強をしていると山田先生が現れ、俺に女子寮(501号室)の鍵を渡してくれた。
何でも政府からの通達で、自宅からの通学は危険だから今日から寮で生活するようにとのことらしい。
荷物を取りに帰ろうとしたら千冬姉に「着替えと洗面具と携帯の充電器だ。あとは後日自分で取ってこい」と大きめのバックを渡される。

必要最低限過ぎるよ千冬姉…。

他の連絡事項と一緒に山田先生から「大浴場は使えませんから」と教えられ、疑問を返したら千冬姉に呆れられ、山田先生に驚かれ、それを否定したら遠くの方で女子がキャーキャー騒いでいた。

微かに「織斑君の中学時代を…」とか「織斑君×???君」って聞こえた気がするが何だったんだろう…


一夏
「おっとここだな…」

今日の出来事を振り返っているうちに、目的の場所(501号室)に辿りついた。

部屋に入ったらゆっくり休もう。
それに、このままここに居たらまた女子に囲まれてしまう…。

[ギィッ]

このときはまさか、部屋に入ったらバスタオル姿の幼馴染と遭遇するだなんて思いもしなかったよ…。



<職員室>

織斑君と別れた後、職員室に帰って職員会議にでた私たちでしたが、これといって特に連絡事項は無く、今日はゆっくりと休む様にとのことでした。
今回は近衛君率いる“オラクル”の皆さんの騒動を事前に防げたから、朝から緊張しっぱなしだった教員の何名かが安堵の声を漏らしてます。
かくいう私も安心した側なんですけど、でもちょっとだけ残念な気もします…。

会議が終わった後は、皆さんそれぞれのことをします。
今日の分の書類や報告書を纏める方、部活に顔を出しに行く方、明日の授業で使う資料を作る方など様々で、私は明日の授業で使う資料を確認しています。

千冬
「おかしい…」
真耶
「な、なにがですか織斑先生」

作業を進めていると、突然織斑先生がそう呟きました。
一体何がおかしいのでしょうか?

千冬
馬鹿共(オラクル)の事だ。あいつらが事前準備を潰された程度でこうも大人しくするだろうか…」
真耶
「か、考えすぎですよ…」
千冬
「だと、いいのだがな…」

そう呟くと、一人思案に暮れてしまいました。
確かに彼らが大人しいことは少し気になります。
何だか私まで不安になってきてしまいました…。

けど…、その書きかけの報告書を私に回さないでくださいね?




【IFストーリー:再登場】

放課後、教室で勉強をしていたら山田先生が現れ、女子寮の鍵を貰った。
鍵を貰ってすぐ、千冬姉が俺にバックを差し出す。
どうやら千冬姉が家から必需品を持ってきてくれたらしい。

……家の惨状が気になるな。
多分、荒れに荒れてるんだろうな………なるべく早く家に帰るろう。
…うん。

さて、何が入ってるのかな~。
まさか、充電器と洗面具と着替えだけなんてないよな…………いや、ありえそうだな。


渡されたバックから中身を取り出すと…


◆色んな女性の姿がパッケージのDVD
◆円形の何かが入った薄い紙袋
◆“聖書”と書かれた薄い本


一夏
「……何だコレ」
麻耶
「ハワワワ…///」
千冬(偽)
「何とは何だ。必要だろう?」
一夏
「何にだよ!!!???」
千冬(偽)
「何ってナニさ」


この駄姉は何を考えてるんだ?
こんなもの女子校に持ってきたら――


「このAV、武道を嗜む幼馴染モノだわ」
「こっちは勝気な幼馴染モノね」
「…織斑君って幼馴染がいいのかしら?」
「でもこっちはお嬢様と男の娘があるわよ」
「こっちは軍人系と生徒会系ね」
「選り取り見取りね…」

ほ~らやっぱりこうなった。

「織斑君サイテー」
「まぁまぁ、しょうがないよオトコノコだもんね」
「私たちをオカズにされないだけましよ」
「むしろ私は千冬様に食べられたい!!」

ち、ちがうぞそこの女子たち。それは俺のじゃないんだ。
だからそんなゴミ虫を見るような眼をしないでくれ

あと、最後の子は黙れ


千冬(偽)
「フハハハ、気にするなお姉さんからのささやかな入学祝だと思ってくれ」

あ、わかった。
こいつ偽物だ。
絶対にそうだ。

千冬(偽)
「っ!? (バッ」

[ブォォォォンッ!!!!] [メキャッ]

ヒィッ!?
シ、シュッセキボガキョウタクニ…
メッチャ、ササッテルワネ
アレ、ホントウニシュッセキボ?


千冬(本物)
「な゛~に゛をしてるのかな貴様は」
一夏
「ち、千冬姉!?」

こ、今度は本物……ですね。
その鬼のような形相と物凄く恐ろしいオーラは千冬姉本人しかだせませんよね。
さっきまで周りにいた女子が揃って隅の方に避難して震えてるし…
アハハ、青を通り越して白になってるぞ?
まさに“顔面蒼白”だな。


ってアレ? 偽物の方の千冬姉が見当たらないぞ
ん? メモ書き……




『てへぺろ☆(ゝω・)』




う、うぜぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええ


千冬(本物)
「……おい、織斑」
一夏
「ヒィッ!? ち、千冬姉それは俺のじゃないんだ!!!」


千冬
「なぜ、姉弟モノが無いのだ?」

一夏
「知るかぁぁぁあああああ!!!!!」


オワレ




 
 

 
後書き
というわけで一夏が女子寮に向かうまでのお話でした~
まぁ、以前のとあまり変更点はありませんね。
明日からまた仕事が忙しくなるので、先に投稿しました!

さて、まだまだ先の話ですが、臨海学校とかどうしよう…
無理やり絡ませるか、あるいは臨海学校編は楯無らと報告時に聞いたことにするか…


ご意見・ご感想等がありましたら、よろしくお願いします。
 
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