ソードアート・オンライン ～人形使いの集い～　フェアリーダンス

今日も１日、レーザープリンターを積み込む仕事が終わって帰宅
まずはスパイダーマンでALOに「リンクスタート」

今日は何やってるのかなと同盟掲示板に目を通すとボス狩り情報が掲載されていた
野良のボス狩りに参加できないのであれば、身内だけでイベントを企画しようって事になったようですね
アホですね、抗争を2つも抱えてる真っ最中だってのに、あんな危険なものに手を出そうだなんて
フィールドボス狩り中は休戦だとでも思ってるのな？
そんなわけで行ってみよう

やっぱりあいつら退屈してたのかな、集まること集まること「燃える闘魂同盟」の３ギルドで参加者49人だ
普通ならこんな大人数を相手にわずが7人で突っ込むなんて事はありえないわけだが今日は行っちゃうよｗ
実はシャルルが先日マスターした自爆魔法を試してみたいのだそうな

指揮者がフィールドボスの前で討伐方法、作戦・戦略を説明している
そして強化魔法を掛けてカウント「５・４・３・２・１・ゼロ！」でボスに攻撃開始
剣戟が輝き、飛来する魔法の曳光、炸裂するエフェクトが派手派手しい
ドン、バキ、ガン、キラキラ、シュバーン、ドカドカ！　と戦闘音も喧しい

まだだ、飛び出すのはまだ早い、もう少し待つ、ある程度進んで興が乗った頃合を待つ、そして

　　　　　　　　　　　　　　　　　「アッターック！」

一斉に飛び出して後衛職を襲う、視界に入ったウンディーネを片っ端から取り囲んで殴る蹴るの暴行を加え
アバターが砕け散って死亡、リメンライトがユラユラと燃えている
ボスとの戦闘中にヒールが止まったアタッカーのHPが凄まじい勢いで減りだし
アバターが砕け散って死亡、ボスはそのまま次のアタッカーに向かって行く
ボスに殴られ始めたアタッカーのHPがまたまた凄まじい勢いで減っていきアバターが砕け散って死亡
その間にも我々は逃げ惑うヒーラー職を屠って行く、ボスと俺たちの奏でる死の協奏曲と
次々と倒れて行く敵対勢力の悲鳴の合唱が不協和音を成している
しばらくすると平静を取り戻したアタッカーが何名か我々に向かってくるが取り囲んでフルボッコにする

頃合を見計らったシャルルが「メガンテいっきま～す！」とか叫びつつ密集している敵の群れに突撃
自爆魔法を炸裂させるべく敵の密度が最も高い場所へＧｏ！
実は敵の密集してる場所というのは同士討ちの可能性があるので攻撃を躊躇ってしまい
逆に一番安全な場所でもあるのだ

でも、だが、しか～し、ここで事故発生
シャルルが突っ込んで行ったタイミングで運悪くボスが範囲攻撃スキルを放つ
赤黒いエフェクトが周囲の空間に炸裂し、巻き添え食ってシャルル死亡

　　　　　　　オｗｗヤｗｗｗビｗｗンｗｗｗ無ｗｗ駄ｗｗｗ死ｗｗにｗｗｗ

ヒールの支援が無い状況で耐えられた敵プレイヤーが半分、残り半分が屍を野に晒す
仕方ないのでシャルルの代わりに俺が突っ込んで自爆魔法のスペルを詠唱する
直後に俺の全身を、深い紫色のエフェクト光が包む
これが闇属性魔法の輝きであることに気付いた燃える闘魂同盟の連中が息を飲む
たちまち、複雑な立体魔方陣が展開する、その大きさからしてかなりの高位呪文である事がわかる
通常はあまり目にする機会のない闇魔法ゆえ、咄嗟にはそれがどのような効果を持つものなのか判らない者も多いだろう
魔方陣はいくつかの軸を作って回転しつつみるみる巨大化し、周囲にいる燃える闘魂同盟の奴らを包み込んだ
複雑な光の紋様が一瞬、小さく凝縮し次いで恐ろしいほどの閃光を放なち、皆があまりの眩さに思わず顔をそむける
次いで「パン！！」という天地が砕けたかと思うほどの爆音が轟き、エリア全体が激しく震動した。
白く飛んだ視界が回復するのに一秒ほどかかり、爆心点の煙がはれるとあれほど密集していた闘魂同盟の群が壊滅
恐ろしいほどの威力だ
範囲攻撃魔法でこれほどのパワーを持つ呪文は、風魔法はもちろん火属性魔法にも存在しないだろう
あたり一面にはユラユラと燃える無数のリメインライトが灯篭流しのようになっていた

爆心から離れた場所にいた数名が生き残っていたようだが、MBZの他のメンバーが残敵掃討して戦闘終結
7 vs 49の戦いに圧勝という大快挙
俺とシャルルはリメインライトを蘇生させてもらい、意気揚々と帰途につくのであった

気づくと02：00で眠くなったのでログアウト、シャワーを浴びて寝る