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IS-インフィニット・ストラトス-~運命の先へ~

作者:タキゲン
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その名はガンダムAGE-2
  第4話 進化するガンダム

 
前書き
今回はバリバリに戦闘のみです!
そしてセシリア戦ではこの曲を聴きながらお楽しみください。
「ガンダムAGE-2~運命の先へ」 

 
「―――――ユーリ・アスノ、ガンダムAGE-2行きます!」

僕はそう掛け声をかけてピットから飛び出していった。
そして僕の目の前にいたのは蒼い機体だった。
セシリア・オルコットさんの機体。イギリスの第3世代型IS、「ブルーティアーズ」。
BT兵器の試作型とされている。それの一番機らしい。

「あら、あなたも専用機持ちでしたのね。
どんな機体であろうとこのブルーティアーズに敵う敵なんていませんけど」

まだ高飛車ぶってるよ。他人の実力を知らない絶対に足元をすくわれる典型的なパターンだ。

「そんな他人の実力を知らないで・・・・足元すくわれても知らないよ?
同じ専用機持ち、簡単に負けるわけにはいかないんだよね!」

そう言いながらビームライフルを構える。
すると向こうも同じようにレーザーライフル、スターライトMk.Ⅲを構えてきた。

「では、これでおしまいですわ!」

そう言ってオルコットさんがレーザーを放ったと同時に試合開始の合図が鳴った。
でも僕はそうそう簡単には当たりたくないので回避行動に移った。

「最初の一撃を回避するなんて、素晴らしいですわね」

「伊達に専用機持ちやってないよ。そんな見え見えな攻撃に当たる必要なんてないからね」

そして僕は左手にビームサーベルの柄を握り、ビームを発振させた。
右手のライフルは最初のうちは使わないようにしてね。

「わたくしに近接戦闘を挑むというのですか?この勝負もう決まりましたわね」

「それは僕の動きを見てから言いなよ」

僕は一気に加速して彼女の側に接近した。
オルコットさんはスターライトMk.Ⅲで僕を狙うけど、回避しながら地道に距離を詰め逆袈裟斬りを喰らわせた。
オルコットさんに一撃を加えたあと僕はその場から離脱した。
するとさっきまで僕がいた場所に四方向からレーザーが飛来した。

「危なかったー」

「くっ!気づかれてしまいましたか・・・・」

そう、僕はオルコットさんを斬りつけた時にオルコットさんの肩のあたりにあった非固定浮遊部位(アンロックユニット)がないことに気づいたんだ。そしてそれがBT兵器であることを理解した。

「さあ、ここからはわたくしの反撃の番ですわ!ブルーティアーズの奏でるワルツで踊りなさい!」

オルコットさんはそう言い放ってBT兵器、ブルーティアーズを四方八方から放ってきた。
でも僕はその中をうまく飛び回り、四機あるブルーティアーズのうち一機を右手のビームライフルで撃ち抜いた。それを皮切りに残りを撃ち抜いていった。

「なっ!ブルーティアーズがっ!」

「先にBT兵器を潰せば、なんとかなるからね。
それにセオリー通りの狙い方だったから読みやすかったよ」

「でも、まだ負けたわけではありませんわ!ブルーティアーズがなくてもわたくしの勝ちは決まっていましてよ!」

そう言ってスターライトMk.Ⅲを僕に向け放った。
僕は同時にビームライフルを放ち、レーザーとビームが当たり、相殺し――――――なかった。
僕のビームはDODS(Drill-Orbital Discharge System)効果により回転するため普通のレーザーやビーム兵器に比べ威力が高い。そしてAGE-1も同じライフルを扱っているがAGE-2はそれよりも出力が高くなっている。
このビームライフルの名称は「ハイパードッズライフル」。
それの効果でレーザーを拡散させブルーティアーズのスターライトMk.Ⅲを撃ち抜き破壊した。

「きゃああああああ!なんなんですのそのライフルは!」

「これ?これはハイパードッズライフル。ガンダムAGE-2のメイン武装のひとつさ!説明はこの試合が終わってからね!」

オルコットさんは狼狽えてるね。
でもここがチャンス!僕は両手にビームサーベルを展開。
彼女に向かって突撃する。でも彼女は狼狽えていても多少の冷静さはあったんだろうね。

「ブルーティアーズはまだありましてよ!」

そう言って腰から二発のミサイルを放った。
距離的にいけばもう回避なんてできなくて、彼女は直撃だと思ったんだろうね。
笑顔になっていたよ。残念ながら当たらないんだけどね。
僕はアンロック・ユニットに隠されている二門のビームバルカンでミサイルを撃ち破壊した。
その為、爆煙で僕とオルコットさんは互いに見えなくなる。
多分、オルコットさんのことだ。直撃して勝ったと思っているに違いない。
僕はそんな爆煙の中からビームサーベルを構えながら飛び出した。

「はあぁぁぁぁぁぁっ!」

そして彼女に右手の袈裟斬りから入り―――――

「あ、あなたは一体何者なんですの!?」

そのまま右逆袈裟斬りをして―――――

「僕?僕は!」

左袈裟斬り―――――

「ガンダムAGE-2の装者!」

左逆袈裟斬り――――

「ユーリ・アスノだぁぁぁぁぁっ!」

そして斜め十文字斬りがとどめとなった。

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

僕は斬った勢いで地面に降り立ち、ビームサーベルを払いながら発振を止めた。
そして、僕が顔だけ振り向いた時にブザーが鳴った。

「勝者、ユーリ・アスノ!」

僕はオルコットさんの下へと向かった。
オルコットさんはISを解除しており項垂れていた。

「オルコットさん、大丈夫?」

「え、ええ。大丈夫ですわ・・・・」

「そう、ならよかった。でもこれで一つ学べたね。君だけが強いわけじゃないって事が・・・・」

「はい・・・・痛感いたしました・・・・」

「じゃあ、僕はピットに戻るよ」

そう言って僕は次の試合に備えてピットへと戻った。
今回の戦闘データを元にAGEシステムは何を導き出すのかが少し気になりはしたが今は一夏との試合だ。

それから三十分後――――――――
僕と一夏はフィールドに立っていた。
一夏の機体は白かった。ただそう思った。本当に真っ白で綺麗な機体だった。
一夏専用の機体、名を「白式」と言う。

「待たせたな、ユーリ!」

「そんなことないさ。君と戦えるなんて嬉しい限りだよ」

一夏は近接ブレードを僕はハイパードッズライフルを構えた。
そして試合開始の合図が鳴り響き、僕はハイパードッズライフルを放った。
でもさっきの戦闘を見ているためかあっさりと回避された。
これではそうそう当たってはくれそうにないと思い彼と同じ土俵で戦うことにした。
ドッズライフルを量子変換して格納しリアアーマーからビームサーベルを両手に握った。

「うおぉぉぉぉぉっ!」

一夏が突っ込んで来るのを僕はビームサーベルで受け、そのまま鍔迫り合いに持っていけるかと思った。が―――――ビームサーベルが一夏の近接ブレードと接触した瞬間、ビームが消え僕にダメージが入った。しかもシールドエネルギーが半端ないくらいに削られた。

「ぐわぁぁぁぁぁっ!」

僕はそのダメージに少しだけ恐怖した。
近接戦は僕には分が悪いので遠距離戦でどうにかしようと思った。

と言っても、ハイパードッズライフルはそんなに連射が聞くものではないのでどうしようかと思っていた矢先―――――AGEシステムが反応した。
先程の一夏の一撃とオルコットさんとの戦闘で僕が近接をメインに戦ってたのでデータが溜まったんだろうね。AGEビルダーで高速整形して、それがAGE-2の拡張領域(バスロット)に転送されてくる。
ここで一つだけ説明しようか。
ガンダムAGE-2の単一能力(ワンオフアビリティー)を―――――――
本来なら一次移行(ファーストシフト)では発動しないのだがこの機体は一次移行(ファーストシフト)単一能力(ワンオフアビリティー)を発動することができるんだ。後で知ったんだけど一夏の「白式」もそうらしい。
そしてガンダムAGE-2の能力はAGEシステムの恩恵なのか武装を一々外から量子変換せずに拡張領域(バスロット)に格納してくれるのだ。これはAGEビルダーで開発された装備のみに限られるけどね。
ここまで言えばわかるでしょう。ガンダムAGE-2の単一能力(ワンオフアビリティー)はそのままなんだよね。
「AGEビルダー」と「ガンダムAGE-2」この二つを合わせて単一能力(ワンオフアビリティー)を発動させる事になるんだ。
単一能力(ワンオフアビリティー)、「AGEシステム」。
第2世代機のAGE-1、「ガンダムAGE-1」も同じ能力を備えている。

僕は即座にAGEシステムの力を使い、新たに作られた武装を展開させた。
すると、僕の腕や脚についている装甲が分離(パージ)され新たに四肢が量子展開され装着した。
腕のパーツは変わらないけれど肩の非固定浮遊部位(アンロックユニット)は日本の武士と呼ばれる人たちが纏っていた鎧の肩当てみたいなものに、そして脚部は更に細くなり全体的にスマートになった。
そして脚と肩の非固定浮遊部位(アンロックユニット)はワインレッドに染まっていた。
この装備を「ザンテツ」と言い装備が変わったAGE-2も名称が変わった。
「ガンダムAGE-2ザンテツ」、近接格闘特化型の機体になった。
武装は「ザンテツブレード」と呼ばれるノーマルのビームサーベルよりも出力が高く、両手で構えなければ十分な性能が発揮できない日本刀型のビームサーベルだ。

ハハハハハ、みんな驚いているよ。
いきなり四肢を離して新たな四肢を装着しているんだから――――――
僕も最初AGE-1で見たときは驚いたよ。それと同じだね。

「な、なあユーリ。それ、一次移行(ファーストシフト)なのか?」

一夏がみんなを代表するかのように聞いてきた。

「違うよ。これはこの機体の単一能力(ワンオフアビリティー)だよ」

「それがワンオフ!どうなってんだよ一体!」

「驚いてくれるのは嬉しいけど、今は戦闘中だよ!説明なら後でいくらでもしてあげるよ!」

僕はそう言いながら一夏に向かってザンテツブレードを構えながら突っ込んだ。
一夏もすぐに気を取り直して僕に突っ込んでくる。
そして今度はさっきみたいにビームが消えることはなくちゃんと鍔迫り合いに発展した。

「ちっ!さっきみたいに斬れねぇのかよ!」

「さっきみたいに斬られたら、新しい装備になった意味がないよ!」

僕と一夏は鍔迫り合いから離れ静の動きに入った。
シールドエネルギーを見るともう150くらいしか残っていなかった。
ビームを発振させたりしているからエネルギーはそれなりに喰うんだよね。
今はザンテツブレードもビームを切っているけどね。
多分、一夏もそうなんだろうね。そんな顔してるもん。
一夏としてはさっきの一撃で勝負をつけたかったんだろうね。でも出来なかった。
一夏のあの剣は自分のシールドエネルギーを犠牲にして相手に大ダメージを与えているんだろうね。

「なあ、ユーリ。次で決めねぇか?」

「いいよ。僕も同じことを言おうと思っていたところだからね」

そして僕たちはそれぞれの武器を構えた。
僕たちは最高の一撃を最高のタイミングでぶつけるために動いた。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

接触は一瞬――――
お互いに剣を振り抜き背中を向き合わせて立っていた。
まだ構えは崩さない。でも勝ったのは―――――

「勝者、織斑一夏!」

一夏だった―――――― 
 

 
後書き
はい、いきなり進化させました。
今回のウェア「ザンテツ」はPSP版「機動戦士ガンダムAGE UNIVERSE ACCEL/COSMIC DRIVE」に登場するオリジナルのウェアです。
やっぱり対一夏戦では近接戦がいいなと思いこのような選択にしました。
近いうちに「ダブルバレット」や「アルティメス」も出していきます。
お楽しみに!

そして感想を書いてくださった方、ありがとうございます。
それを励みに頑張りたいと思います! 
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