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対決!!天本博士対クラウン

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第三百六話


                第三百六話  先生の使い魔
「えっ、犬!?」
「それに猫も」
「鳥も蛇も」
「物凄く多いけれど」
「まさかこの動物達って」
「先生の」
 六人はその動物達を見て言う。そして今田先生もここで言うのだった。
「はい、先生の使い魔ですよ」
「やっぱりそうなんですか」
「この動物達が」
「使い魔ですし同居人です」
 それでもあるというのだ。つまりは。
「先生の家族です」
「お一人じゃなかったんですね」
「こんなにいたんですか」
「はい、先生は家族が大勢いるんですよ」
 にこりと優しい笑みを浮かべて六人に話すのだった。
「二十はいるでしょうか」
「使い魔が二十って」
「流石先生」
「そこまで同時に使い魔にできるなんて」
「凄いですね」
「今日子ちゃんもそうですよ」
 何とそれはだ。今日子先生もだという。見れば何時の間にかである。今日子先生の周りにも今田先生と同じだけ多くの種類と数の生き物達がいた。その生き物達も当然使い魔達である。
「ほら、こうして実際に」
「うわ、本当に」
「しかもあっという間に来たし」
「凄いですね」
「先生達が御願いすればすぐに来てくれるんですよ」
 今田先生の言葉である。
「とてもいい子達ですよ」
「だから寂しくないんですね」
「これだけの使い魔達がいるから」
「家事もしてくれますし」
 それもだという。使い魔はそうしたこともできるのだ。魔女達にとっては非常に頼りになる存在なのである。そして友達でもあるのだ。
「いつも一緒なんですよ」
「私もですよ」
 今日子先生もだという。実際に六人にはその使い魔達がアイスにお茶を出してきた。食べてみるとそれはである。美味しかった。
「お茶もよく冷えてるしね」
「やっぱり先生にまでなるとね」
 華奈子と美奈子はお互いに話す。
「使い魔も違うのね」
「そうね」
「あたし達もね」
「ここまでいかないと」
 使い魔の能力は魔女の能力に否定する。そこからも先生達の力の凄さを実感する先生達だった。そしてだ。ここで先生達はあらためてその力を発揮するのであった。


第三百六話   完


                 2010・8・5 
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