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対決!!天本博士対クラウン

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第二百六十六話


              第二百六十六話  シュミレーション
「僕はね」
「ええ、それで」
「旦那はどう考えてるんだよ」
「まずはライゾウの言った通りのことをするんだよ」
 こう華奈子とライゾウに話すのだった。
「最初はね」
「イメージするのね」
「そう、そしてそれをね」
「それを?」
「書いておくんだよ」
 そうするというのである。
「イメージした美奈子さんの動きをね」
「ノートにでも?」
「そうだね、ノートが一番いいね」
 そのものずばりといったことだった。
「ノートに美奈子さんの動きを想像したものを書いておくんだ」
「それだけ?」
「勿論それだけじゃなくてね。書いておいてそこからさらに想像していって」
 そうしていくというのである。タロの話もかなり重要だった。
「色々考えていくんだ」
「ああ、シュミレーションね」
 華奈子はそれを聞いてこう述べた。
「つまりは」
「そういうこと、シュミレーションするんだ」
 それこそまさにタロの言いたいことであった。
「書いていってね。これでどうかな」
「成程、イメージとシュミレーションね」
 華奈子はタロの話を聞いても頷くのだった。
「それをしていってね」
「つまりそういうことだよな」
「それでどうかな」
 二匹はあらためて彼女に問うた。
「考えてみたんだけれど」
「そうね、じゃあ」
「これでいいんだよな」
「決まりってことで」
「ええ、決めたわ」
 にこりと笑って答えた華奈子だった。そして言う言葉は。
「まあ勉強は苦手だけれどね」
「たまには頑張るんだな」
「そうだよ」
 このことについてはこう言うのだった。
「勉強もたまにはね」
「頑張るしかね」
「全ては魔法の為ね」
 実のところ華奈子もわかっていた。それならばであった。
「やるわ。それじゃあ」
「ああ、じゃあな」
「決まりだね」
 こうして話は決まった。華奈子はノートにイメージとシュミレーションを細かく書くことになった。それが勉強であった。


第二百六十六話   完


                 2010・2・20 
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