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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十六話 四人の竜その十

「中身の話はそれ位にしてな」
「そうですね。とりあえずはですね」
「作戦はそれでいいな。竜のお嬢ちゃん達を狙ってスサノオが出て来た時にな」
「その時にですね」
「ああ、スサノオを倒すんだよ」
 典型的な囮戦術だった。
「それをしような」
「わかりました。僕はそれでいいと思います」
 竜司はキバットのその言葉に頷いて答える。
「そしてスサノオが来たらですね」
「一気に潰しましょう」
 英理子はにこりと笑って話す。
「それで決めちゃいましょう」
「わかりました。それじゃあ」
「話は決まりだな。しかしだ」
 ここで言ったのは名護である。彼は部屋の中、一堂を見回してから言った。
「四人の竜とはいっても三人だな」
「ああ、オニキスね」
 サフィが彼の言葉に応えて話す。
「あの人はへそ曲がりだからね」
「学園にもいないな」
「ええ、そうよ」
 こう名護に答える。
「ブラックドラゴンってああなのかも知れないけれどね」
「彼はこうして誰かと一緒にいることは少ないのです」
 マルガもこう話す。
「甲斐さんは別ですが」
「甲斐さんっていうとあの人ですよね」
 ここで言ったのは紅だった。
「学校の先生の」
「はい、あの人です」
 マルガは紅の問いに答える。
「あの人が甲斐さんです」
「じゃあ甲斐さんにもお話して」
「あと。教会からジョージ呼びましょう」
 英理子はこの名前を出した。
「戦力は少しでも多く欲しいところだしね」
「総力戦になることは間違いない」
 島はそれは確実だと話した。
「戦力は少しでも多いに越したことはない」
「ライダーは四人いるけれどな」
「それでもですね」
 キバットとタツロットが紅の頭の上で話す。
「戦力は多くないとな」
「相手も何をしてくるかわかりませんし」
「おい渡、ここはあれだよ」
 キバットはあらためて紅に話した。
「次狼やラモンにな」
「それに力さんにもですよ」
「話して来てもらおうぜ」
「そうするべきです」
「そうだね。じゃあ次狼さん達も呼んで」
「ああ、総力戦だ」
「そうして勝ちましょう」
 こう話してだった。一同は次の日学校に言った。それぞれの立場でだ。
 だが紅はその前に深夜にこちらの世界にキャッスルドランを呼び出してだ。今は封じられていないがそこを家にしている三人を呼んだのだった。
 公園の上空に巨大なキャッスルドランがある。それを見ながらだ。
 次狼はだ。首を捻りながらこう言うのだった。
「目立って仕方ないな」
「夜だからいいと思ったけれど」
「まあ昼なら洒落になっていなかった」
 次狼も紅に対して述べた。
「夜なのがせめてもの救いだ」
「そうだね。とにかく渡が僕達を呼んだのは」
「どういった事情だ?」
 ラモンと力が紅に尋ねる。三人は今彼を見ていた。
「別に話せないことでもないよね」
「俺達に力を貸して欲しいのか」
「うん、この世界での戦いだけれど」
「いいぞ」
 次狼は彼が言うより先に答えた。
「力を貸そう」
「いいんだ。今回の戦いも」
「悪い筈がない」
 次狼は微笑んでさえいた。そのうえで紅に話すのである。
 
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