仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第十二話 ワームと運動会と体操服その五
「この戦いは間違いなく大きな戦いになる」
「はい。何か僕の呼び名何時の間にか決まってますけれど」
「その戦いにおいては力を集結させなければならない」
「それはわかります」
明久もだ。それはだった。
だが、だ。それでも彼はこう言うのだった。
「けれど何か人増えていません?」
「それは誰のことですの?」
文月学園の体操服姿でハンマーを持っている兼続が明久に突っ込みを入れた。
「怪しい人がいるとでも。まさかそれは」
「君のことなんだけれど」
明久は呆然としながらその兼続に突っ込みを入れる。それぞれのクラスで分かれたクラス対抗の運動会でだ。彼女はF組に入れられたのだ。
「ええと。何者なのかな」
「わたくしの名前は直江兼続。侍でしてよ」
「侍なんだ」
「ええ。神代さんと同じくわたくしの世界から来ていますのよ」
「そうなんだ」
「そうですわ。それにしても」
ここでだ。兼続はだ。D組の方を見てだ。そのうえでそこにいる美春を見て言うのだった。
「あの娘、以前に何処かで」
「会ったことあるの?」
「そんな気がしますわ」
「そうなんだ」
「ええ。気のせいかしら」
「多分気のせいじゃないと思うよ」
それはそうではないとだ。明久は兼続に述べた。
「まあ僕にもよくあることだしね」
「そうですの」
「色々なつながりがあるものだからね」
だからあるというのだ。
「僕もひょっとしたら僕に似てる人と会っていくかも知れないし」
「ううん、そうですのね」
「まあとにかく。君も一緒に戦ってくれるんだね」
「戦ってあげますわ」
こう答えるのが兼続だった。胸を張っての言葉だ。
「感謝しなさい」
「まああまりあてにはしないでおくか」
雄二はそんな兼続を見てあっさりと述べた。
「こいつはかなりの馬鹿だ」
「そうじゃな。勉強はできるかも知れぬが」
秀吉もその兼続を見て言う。
「こ奴は賢くない」
「相当酷い頭の持ち主じゃな」
「あの小さい女の子はそうでもないみたいだがな」
雄二はBクラスのところにいる幸村を見ていた。
「相当切れるな」
「とりあえず運動会はしていこう」
ムッツリーニはこのことについては冷静だった。
「半ズボンだからこれといって撮影することはない」
「半ズボンは駄目ですの?」
「ブルマ万歳・・・・・・」
ぽつりとだ。兼続にも答える。
「半ズボンを決めた奴は万死に値する」
「俺への撮影はフリーダムだ」
神代だけが胸を張っている。
「さあ、好きなだけ撮るのだ」
「あの、そういえば神代さんって」
「凄く大きくないですか?」
美波と瑞希は席から立ち上がった神代を見て言う。
「一体どれだけあるんですか?」
「私より三十センチは高いと思うんですが」
「一八〇程か」
神代は考える顔になり顎に右手を当てて述べる。
「俺は」
「うち一五六なんですけれど」
美波がこう言うとだ。神代はこう彼女に返した。
「百五十ではないのか?」
「それは中身ですから」
美波本人ではないというのだ。
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