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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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大宴会 皆で祝え!異変後のお楽しみ!前編

「ふんふ~ん♪」

幻想郷 博麗神社

そこでは、博麗の巫女である霊夢が一生懸命と働いていた。倉庫から幾つ物の道具を取り出して、縁側に並べていた。だが驚くべき点は其れだけではない。
本来何時もグータラしている霊夢が一生懸命働いている事も十分驚ける事なのだが、あの霊夢がとても嬉しそうな清々しい顔で働いているのだ。
極力面倒な事はしない霊夢が、嬉しそうに仕事をしているこの状況を魔理沙などが見たら、何かの異変の前兆かと騒ぎ出すだろう。だが霊夢が嬉しそうにしているのは当たり前だった。

「霊夢ちゃん、そちらは進んでいますか?」
「あっお父さん♪うん、もう終わってるよ♪」

神社からエプロンをした覇狼が出てきた瞬間に、霊夢は更に煌びやかに光る笑顔へと変じ、霊夢はそのまま覇狼に向かって走って、そのまま抱きついた。
覇狼はそれに答えるように優しく受け止めて、霊夢の頭を撫で始める。
そう、霊夢がこんなにも笑顔なのは覇狼が傍に居るからという簡単な理由なのだ。
霊夢は真性のファザコンで覇狼の為、願いや頼みごとであれば例え、それが自分の不利益な物であっても満面の笑みを浮かべて、引き受ける程。更に霊夢は覇狼以外の男性には、まったく魅力を感じない。自分の中で覇狼が最も魅力がある男性と認定しているのだろう。此処まで行くと最早ファザコンではなく、依存といえるレベルではないのだろうか

「こちらも料理の仕込みが終わりましたよ。いやはや、久しぶりに気合を入れて大量の料理を作ったのもですから肩が凝ってしまいましたよ」

覇狼は肩を叩きながら、私も年ですねぇっと呟く。すると霊夢は覇狼を縁側に座らせると肩に手を当てた

「私が肩揉みするわお父さん♪」
「おや、それは助かりますねぇ。ではお願いするとしましょうか」
「まっかせといて!闇夜さんからマッサージのやり方を教ってるの」

そう言いながら、霊夢は覇狼の肩を揉み始めた。絶妙な力加減と揉み方で覇狼は気持ちよさに、溜息を吐く

「はぁ、気持ち良いですねぇ・・・こうやって霊夢ちゃんに肩を揉んでもらうとは・・・肩の凝りが溶けていくように消えていきますよ・・・」
「それは良かった♪闇夜さんから教わった甲斐があったわ♪」

っと喜びながらマッサージを続ける霊夢。闇夜が教えたっと言ったが闇夜は基本的な事しか教えておらず、ここまで指導はしていない。ここまで霊夢が上手いのは本人の才能とセンスが高すぎるとしか言いようが無い。

「そういえばお父さん、なんだかこっちにお父さん宛の手紙が来てたよ?」
「私宛にですか?ですが誰からでしょうね?手紙なんて・・・」
「えっと・・・これよこれよ、はい」

霊夢は巫女服の中から一通の手紙を取り出し、覇狼に手渡す。が覇狼は苦笑いしていた。

「霊夢ちゃん・・・貴方は立派な女性なんですから、私も男なのですから、異性がいる場所にそんな行為はすべきではありませんよ」
「大丈夫よお父さん。私はお父さん以外の男なんかに興味ないから、閃輝君とか闇夜さんは別だけどあの2人は友達だし」
「はぁ・・・霊夢ちゃんの結婚姿を見たいっと夢は暫く叶いそうにありませんね」
「だったら」

霊夢は肩揉みをしながら、覇狼の耳元へと口を近づけた

「お父さん、私と結婚しちゃう?」
「義父をからかう物じゃありませんよ。さてと、誰からでしょう・・・」

覇狼は霊夢の言葉を軽く流して、手紙の封を切って中身に入っている紙を取り出して読み始めた。霊夢はそれを見ないように、肩を凝視するように視線を逸らした、が覇狼はその手紙を読んだ瞬間に、眼つきがガラリと変わって肩に力が入り、肩が硬くなる。

「お、お父さん?肩に力入れられたら揉めないわよ?」
「・・・それはすいませんでした」

覇狼の肩から力が抜かれ、霊夢は不思議に思いながら再びマッサージを始める。肉体的にはリラックス状態ではあるが覇狼の眼つきは依然と鋭いままだった。手紙の差出人と内容を見た時、覇狼は怒りにも似た黒い感情が沸きあがって来た。その差出人は、『天照大御神』と記されていたのだ。

天照大御神。日本の神様の中で最も有名な神。太陽、光、慈愛、真実、秩序を象徴する最も尊い神で
天皇の祖先であるとされている。そして、嘗て覇狼と敵対した神々のうちの一柱が天照であった。

『龍刃 覇狼様へ。まもなく神々で開かれる宴会があるのですが、是非とも貴方に参加していただきたいのです。この宴会には貴方のご友人も参加する予定で御座います。是非ともご参加してください。
やはり、貴方はあの時の事をまだn

覇狼は途中まで読んだ所で、手紙をビリビリに破いた。そして、握り潰して手の平の中で高温を発して燃やし手紙の存在を消した。勿論、霊夢に認識出来ない様にだ

「お父さん?どんな手紙だったの?」
「いえ、大した事ではありませんよ。閃輝君からです、たまにはこう言ったやり方も悪くないだろうっだそうです」
「なぁんだ、何かと思って不安になっちゃったよ」
「さて、もう良いですよ霊夢ちゃん」

覇狼は肩揉みを止めてもらい、肩を動かすととても軽くなっていて覇狼はその軽さに驚いていた。

「おおう?これほどまでに肩が楽になるとは・・・助かりましたよ霊夢ちゃん」
「本当!?私、お父さんが喜んでくれるのが一番の幸せよ!!」
「そうですか、では夜の宴会に備えてもう少し頑張りましょうか」
「うん!」

そういって、2人は宴会の準備に入った。覇狼は天照から来た手紙の事など頭からもう消えていた。
その様子を境界を通じて見ていた紫は、呆れたように溜息をついた

「覇狼ってば、相変わらずねぇ・・・」

共にスキマにいた藍は若干驚いていた。覇狼があそこまで怒りに満ちた目をするとは思わなかった

「紫様・・・何故、覇狼はあそこまで・・・しかもあの天照大御神からの直々の手紙を破るなど」
「確かに普通じゃしないわよね。でも彼は普通じゃない、覇狼が本気出しちゃえば、天照大御神を葬り去る事も簡単でしょうね」
「そ、それほどなのですか!!?」

紫の言葉は藍に、嘗てないほどの衝撃を与えた。覇狼の実力が高すぎるのは藍も重々承知している。だが天照大御神を葬り去る事が出来る程とは思わなかった

「当然よ。覇狼は私達より生きている月日、いえ次元が違う物。彼の年齢は約40億を楽に超えているでしょうね。少なくとも、彼は地球が形成された時から生きていたそうよ」
「よ、40億!!?それはもう、この星が出来上がった時に生きていたというのですか!!?」
「ええ、境界を使って見たけど紛れもない事実よ」

藍は開いた口が塞がらなかった。覇狼が只者ではない事も、力が凄まじいのも解っていたがそこまでの物だとは理解出来なかった。寧ろ理解してしまったら頭が可笑しくなってしまう気がした
紫は、スキマから宴会の準備を進めている覇狼を見ながら言った

「もう彼はこの星の守護神、っというより仮代わりと言っても過言じゃないわね。そして、彼の竜達は元々この星を監視し、異常が起きた時の対処を命じられていたそうよ。だけど、今までは目立った異常もなく此処まで生きた。それと藍、前に覇狼が怒った時の話はしたわよね?」

藍は動揺しながら頭を縦に振る。

「え、ええ。愚かな行いをした神が覇狼の逆鱗に触れ、覇狼が本気の力を使ったと」
「ええ、それが覇狼と数多の神々との戦いの原因になったのよ。ま、この話はこのぐらいにして宴会に持っていくお酒を選びましょう」
「あ、はっはい」

紫は藍を連れて、スキマの中を通って自宅に戻って行った 
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