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夢幻水滸伝

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第三百四十七話 オクラホマの攻防その五

「勝負するか」
「あいつもおる、そしてあいつの相手はな」
 自身の神具のナグルシとアイムール、二つの棍棒を出して言った。
「おらっちしか出来ん」
「それで、ですね」
「ガーランド様はですね」
「今は」
「あいつの相手をする、出来る限り持ち堪えてもらうが」
 前線はというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「限界が来れば」
「その時はですね」
「撤退や、オクラホマシチーまでな」
 こう話してだった。
 ガーランドはスタインベックに向かった、そうして一騎打ちに入った。オニールはその状況を見て自身が率いる将兵達に話した。
「よし、ガーランドさんはスタインベックさんに任せて」
「そうしてですね」
「オニール様はですね」
「このままですね」
「攻めてくわ」
 ダイナマイトを投げつつ言う、神具は数十キロ先の敵の陣地にまで届きそこで大爆発を起こした、彼はその爆発を見て言った。
「いや、飛ばそうと思ったら数百キロ先まで飛ばせる」
「星の方のお力なら」
「そのことも大きいですね」
「この度は」
「そや、砲撃とや」
 それと、とだ。オニール自身も言った。
「変わらん位の距離でな」
「あの威力です」
「半径数キロは吹き飛ばします」
「恐ろしい神具ですね」
「オニール様の神具は」
「ただのダイナマイトやない」
 自分で言うのだった。
「最高レベルの術以上のや」
「威力があり」
「しかも何度も使える」
「非常に強力な神具です」
「そや、これでや」
 ダイナマイトの力でというのだ。
「敵の前線を攻撃する、他の攻撃も合わせてな」
「そうしてですね」
「敵の戦力が極限まで落ちたところで」
「突撃ですね」
「それに入りますね」
「機械化部隊を先頭に立てて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「騎兵隊も進み」
「歩兵も続く」
「そうして攻めますね」
「そうしてくで」
 ダイナマイトだけでなく術も放ちかつ指揮も執りつつ言った、そしてだった。
 ここだと思った時に機械化部隊を動かした、その突撃で防衛ラインを突破した。
 ガーランドはそれを見てだった、苦い顔で指示を出した。
「こうなってはしゃあない」
「撤退するか」
「ああ、無念やがな」 
 一騎打ちをしているスタインベックに答えた。
「そうするわ」
「そうか、しかしな」
「そう簡単にはやな」
「こっちもさせる訳にはいかへん」
 こうガーランドに言うのだった。 
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