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星河の覇皇

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第八十六部第三章 学園の理事長としてその二十三

「少なくとも数百年はない」
「その間は」
「やはり人口が違うしな」
「国力もですね」
「全く違う、技術もな」 
 こちらもというのだ。
「三百年も開いている」
「それではですね」
「追いつくだけでもだ」
「かなりの歳月がかかり」
「超えるとなるとな」
「数百年ですか」
「少なくともな、しかしその数百年の間にだ」
 そのエウロパが連合を超えるだけに必要な歳月の間はというのだ、それこそ数多くの世代を経てのことである。
「連合もだ」
「発展しますね」
「人口も増えてな」
「国力が上がり」
「技術もだ」
「上がるので」
「こちらが努力していればな」
 連合がというのだ。
「まずは」
「超えられることはないですね」
「そうだ、まずな。だが連合は大きくなり続ける国だ」
「それも迅速に」
「だから焦って成長を急ぐことはな」
 このことはというと。
「決して悪いことではない」
「連合にとって」
「そうだ、ギルフォード総統は起爆剤かも知れない」
 連合にとってというのだ。
「我々はより成長していくことだ」
「発展ですね」
「そうしていくことだ、教育もな」
 こちらもというのだ。
「そうなっていくことだ、そして軍の教育も」
「改革していきますか」
「そう考えている」
 実際にというのだ。
「これから教育部と話していく」
「そうされますか」
「これからな」
「軍の教育改革ですか」
「システムは常にチェックし」
「至らないところがあれば」
「それを改善してだ」
 そうしてというのだ。
「よりよいものにしていく」
「それは教育も同じですね」
「そういうことだ、それとだ」
「それと、といいますと」
「サハラのことだが」
 八条は今度はこの地域のことを話した。
「シャイターン主席はやはり一時とはいえ倒れたな」
「そうなのですか」
「ここ数日采配がおかしい」
 ティムール軍のそれがというのだ。
「それを見るとな」
「あの方は倒れられましたか」
「その様だ、それでだ」 
 そのうえでというのだ。 
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