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星河の覇皇

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第八十六部第三章 学園の理事長としてその九

「暗黒宙域を踏破しようとしている」
「何十万光年もの距離を」
「その様にな」
「かなりの距離でもですね」
「踏破してな」
 そしてというのだ。
「そのつもりでだ」
「いよいよですか」
「それに入ろうとしている」
「そうなのですね」
「サハラ進出は失敗した」 
 これはというのだ。
「そうなった、しかしな」
「それでもですね」
「彼等にはもう一つの道があった」
「それが暗黒宙域の先ですか」
「そうだ、これまでは踏破は無理だと思われていた」
 それはというのだ。
「到底な」
「それが、ですね」
「挑むことになった」
「果たして出来るでしょうか」
 由良は八条で怪訝な顔で問うた。
「彼等は」
「踏破をだな」
「果たして」
「人間不可能と思えばな」
 八条は由良に答えた。
「それまでだが」
「それでもですか」
「出来る、必ずそうだと思えば」
 その時はというのだ。
「知恵も出る、連合はそうして進歩してきたが」
「エウロパもですか」
「同じ人間だからな」
 それならというのだ。
「必ずだ」
「出来ますか」
「そうだ、何でもエウロパは中継地をもうけていき」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「先にですか」
「進んで行く様だ」
「人口惑星やスペースコロニーですか」
「そうしたものを築いてな」
「中継基地にして」
「そうしていって徐々にだ」
 まさにというのだ。
「蛙の様にな」
「暗黒宙域を進んでいきますか」
「どうやらな」
「そうですか」
「島となる星はないが」
 それでもとだ、八条は由良に話した。
「今はそれを築ける」
「人類の文明の進歩ですね」
「それも大海原にな」
「銀河というそれに」
「そうだ、それがだ」
 まさにというのだ。
「人工惑星でだ」
「スペースコロニーですね」
「そういったものを築いてな」
「中継基地として」
「そこから先に進み」
「また基地を築く」
「そうしていってだ」
 そのうえでというのだ。 
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