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星河の覇皇

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第八十六部第三章 学園の理事長としてその八

「そうしたものだ」
「左様ですね」
「それで私もしない、今後もな」
「そして国防省としては」
「これからもだ」
 八条の後もというのだ。
「すべきではない、絶対にな」
「そう言われますね」
「今もな、しかし」
「しかしといいますと」
「これを守ることは難しい」
 どうしてもというのだ。
「多くのスポーツチームを見てもわかることだ」
「見ているとですね」
「これで大丈夫かとな」 
 その様にというのだ。
「思う、それはだ」
「当然のことですか」
「人としてな、それでどうにかせねばと思い」
「口を出しますか」
「現場にいなくてもな」
「そうなりますね」
「しかし現場は実際にその場所にいるのだ」
 その中にというのだ。
「それでよくわかっている」
「その場所についても」
「だから任せるべきであるが」
「どうにかせねばとどうしても思うので」
「難しい」
 人情としてというのだ。
「そこでの自制はな」
「そうなりますか」
「何度も言うが戦場のことは軍人達に任せるべきだ」
「国防長官としては」
「軍の最高司令官である大統領もな」
「その地位にある人達なら」
「動いてはならない」
 絶対にというのだ。
「そう言う」
「それでは」
「そこも弁えたうえでな」
「軍隊もですか」
「整えていく」
 その様にするというのだ。
「我々はな」
「そうですか」
「そしてだ」
「エウロパに対しますね」
「そうする、そしてそのエウロパ軍だが」
 今度はこの軍の話をした。
「暗黒宙域にいよいよだ」
「あの場所にですか」
「入ろうとしている」
「銀河系の外の」
「そこにな」
「そして何十万光年先の場所にですか」
「別の星雲にな」
 そこにというのだ。
「辿り着こうとだ」
「していますか」
「大航海時代の様にな」
 その時代の様にというのだ。
「遥かな距離を踏破してな」
「多くのものを掴むつもりですか」
「今度はプレスター=ジョンの国は求めていない」
 かつての大航海時代の様にだ。
「最初からだ」
「富に新天地をですね」
「求めてだ」
 そうしてというのだ。 
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