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オズのエマおばさん

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第一幕その七

「今度は主賓はエマおばさんなのよ」
「前回はヘンリーおじさんでね」
 今も一緒にいるトトも言います。
「それでなんだ」
「今回はエマおばさんなの」
「二人一緒だけれどね」
「そこは違うよ」
「そして前回は海と川で」
 ドロシーはこのこともお話しました。
「そしてね」
「山と平野の幸って考えてるんだ」
「面白そうだね」 
 カルロスはそのお話を聞いて笑顔になりました。
「それにいいことだよ」
「そうよね」
「おばさんとおじさんをおもてなしするなんて」
「このこともいいことだね」
「本当にね」
 恵梨香達四人も言うのでした。
「おじさんが主賓ならね」
「今度はおばさんというのは」
「今度も二人一緒で」
「山と平野というのも」
「そうだよね、ドロシーさんらしい素晴らしい考えだよ」
 カルロスも言うことでした。
「本当にね」
「そうだよね、それじゃあね」
「私達は賛成ということで」
「ドロシーさんのお考えに」
「手を挙げさせてもらいましょう」
「僕も賛成だよ」
 モジャボロも言ってきました。
「やっぱり平等じゃないとね」
「駄目よね」
「うん、だからね」
 ドロシーにそれでと答えます。
「そちらに行って来たらいいよ」
「私も賛成ということで」
 魔法使いはすぐに手を挙げました。
「そうさせてもらうよ」
「それではね」
「勿論私も賛成よ」
「私だってね」  
 ベッツイとトロットも言ってきました。
「そうさせてもらうわ」
「こんないい考えないわ」
「こんないい善行はないよ」
 こう言ったのはキャプテン=ビルでした。彼とハンクも一緒にいてこれまでは静かに食べていたのです。
「是非やるべきだよ」
「全くだね」
 ハンクはキャプテンの言葉に頷きました。
「いいことはすべきだよ、しかもね」
「しかも?」
「その善行は独りよがりのものでなくて」
 そうであってというのです。
「暴走もしていなかったら」
「いいわね」
「やるべきだ」
「そう、独りよがりだったり暴走したら」
 オズマはまさにと答えました。
「もうそれは善行ではなくなるわ」
「悪いことよね」
「まずはよく考えて」
「落ち着くことね」
「そうよ、若しそうした状態でやることを正しいと言うなら」 
 オズマは強い声で言いました。
「駄目よ」
「独りよがりは駄目で」
「冷静さもね」
「常にないと駄目よね」
「そうよ、だからね」
 オズマはさらに言いました。
「これからもね」
「ええ、正しいことをしていきましょう」
「皆がね」
 笑顔で応えたドロシーでした、そしてです。
 皆でケーキも楽しみました、その後はお風呂に入って寝ました。そして日の出と共に起きたのですが。
 起きて今宮殿にいる皆で朝ご飯を食べた時にです、カルロスはふとこんなことを言いました。
「あの、皆毎日お風呂に入っていますね」
「ええ、それで冒険の時は川や湖で水浴びをするわね」 
 オズの国一の冒険家のドロシーが応えました。
「そうね」
「そうですよね」
「温泉もあるしね」
 オズの国にはです。 
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