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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その五十一

「増やし教育もです」
「発展させて」
「もうです」
 それでというのだ。
「エウロパ以上にです」
「大きな国になる」
「それがいいかと、しかし」
「しかしといいますと」
「何でここであの男が出て来たのか」
 ギルフォード、彼がというのだ。
「それはです」
「連合にとっては迷惑ですね」
「エウロパにとっては英雄とのことですが」
「英雄は敵には出て欲しくないですね」
「そう思います」
「全くですね」
 キャスターも同意して述べた。
「連合に出て欲しいですね」
「もう何人でも」
「敵にとっての英雄は最大の脅威ですね」
「ブラウベルグもそうでしたね」
 教授は連合では最大最悪の悪人とされているエウロパの国父の名前も出した。
「そうでしたね」
「これ以上はないまでに」
「どれだけ連合は先を制されたか」
「そう思いますと」
「英雄は敵には不要です」
 絶対にというのだ。
「連合にこそ必要です」
「全く以て」
「ただ。英雄は求めても」
 教授は暗い顔になり話した。
「しかしです」
「得られるものではないですね」
「授かりものでしょう」
 英雄はというのだ。
「天からの」
「神仏からのですね」
「そうかと。突如として現れ」
「そして見事に働いて」
「その国を救ってです」
「栄えさせますね」
「そうした存在ですから」
 それ故にというのだ。
「望んでもです」
「得られるかどうか」
「それは人にはわかりません」
 絶対にというのだ。
「まさに天の配剤であり」
「神仏のお働きですね」
「そう思います、それと」
 それにとだ、教授はさらに話した。
「敵に英雄が出ても」
「それでもですね」
「諦めないことも」
 このこともというのだ。
「大事かと」
「それが今の連合ですね」
「そうです、ギルフォード総統は確かに英雄ですが」
 それは事実であるがというのだ。
「こちらが束になれば」
「英雄が相手でもですね」
「わかりません」
 対抗出来るかも知れないというのだ。
「ですから」
「優れた人材をですね」
「連合は持つべきでひいては」
 教授はさらに言った。 
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