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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その五十

 教授は番組で対談しているキャスターに言った。
「連合はエウロパに負けていいのか」
「違いますよね」
「はい」
 断じてというのだ。
「そのことは」
「若し負けますと」
「最悪です」
 キャスターにこう前置きして話した。
「再びです」
「大航海時代や帝国主義時代の様に」
「エウロパの軍門に降って」
「植民地になりますね」
「そして私達は奴隷にされます」
 そうされてしまうというのだ。
「貴族達に」
「それは断じて」
「貴方も嫌ですよね」
「私達は市民です」
 三十代程のキャスターは答えた。
「やはり」
「それならです」
「教育もですね」
「しっかりとです」
「していくべきで」
「エウロパがそうしてきたのなら」
「エウロパのそれをですね」
 教授に問うた。
「そのまま」
「入れるべきです」
「相手の武器をコピーしますか」
「あの改革は確かに凄いです」
 このことは事実でというのだ。
「ですから」
「絶対にですね」
「あれを採り入れ」
 採用してというのだ。
「連合全体をよくしましょう、そうすれば」
「エウロパに負けないですね」
「敵が優れた武器を持てば」
 それならというのだ。
「こちらもです」
「持つべきですね」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうすべきです、しかも我々が行えば」
「エウロパ以上にですか」
「出来ますので」
 だからだというのだ。
「そのまま採り入れるべきです」
「そうですか」
「あの男は侮れません」
 教授はその整った知的な顔を怒らせて言った。
「ギルフォード総統は」
「優秀ですね」
「そうした人物が敵というのは」
「私達にとっては嫌なことですね」
「連合にとっては」
 まさにというのだ。
「そう思います、ですから」
「あの男のやり方をですね」
「採り入れることもです」
「必要ですね」
「あの男がエウロパを発展させるなら」
 それならというのだ。
「我が連合そしてカンボジアはです」
「エウロパ以上に発展することですね」
「そうすれば」
「エウロパに負けないですね」
「今カンボジアはエウロパと同じ位の総生産ですが」
「その総生産も」
「さらに増やし人口も」
 これもというのだ。 
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