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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その三十九

「それこそだ」
「何かあればですね」
「我々はいがみ合いますね」
「連合という国は」
「各国政府同士でいがみ合い」
「国内でも様々な勢力の議論があります」
「そんな中で対立を引き起こす様な政策を行えば」
 そうすればというのだ。
「それこそだ」
「国益を損ねますね」
「そう考えますと」
「対立は避けて」
「双方が利益を得るべきですね」
「そういうことだ、そうしていても対立が起こる国だ」
 連合とはというのだ。
「ならな」
「出来るだけ避けていって」
「そうして円滑に国益を得ていく」
「そうしていいきますね」
「我々としては」
「そういうことだ、また対立してもだ」
 そうなってもというのだ。
「もう一方では手を結んでだ」
「協力しますね」
「国益を求めて」
「それも連合ですね」
「この国の姿ですね」
「今の教育もだ」
 これの問題もというのだ。
「そうだな」
「はい、まさに」
「この件では中央政府も各国政府も同じです」
「エウロパの教育改革を見て」
「そうしてですね」
「そうだ、こうしたことも普通だからだ」 
 それでというのだ。
「我々はな」
「対立は出来るだけ避けていき」
「例え対立はしてもですね」
「もう一方では協力する」
「そうしていきますね」
「そういうことだ、共に食事をしながら政治的に対立する話をする」
 その様なこともというのだ。
「連合の常だな」
「まさに」
「対立はしてもです」
「共に食事を摂る」
「そうもしていきますね」
「それが連合という国だ」
 こう言うのだった。
「そのことも忘れないことだ、ではな」
「はい、これからもですね」
「国益を求め」
「そのうえで動いていきますね」
「そうしていこう」
 ガラサは最後にこう言った、そうしてだった。
 彼の仕事をしていった、彼も彼のすべきことをしていた。
 エウロパの教育改革は連合にかなりの衝撃を与えていた、それでだった。
 連合では政治家や官僚達が動き彼等が言う通り知識人達もこのことについて話をした、だがそれでもだった。
 その議論をスマホで観つつカンボジアのある大学生は友人に話した。
「今話してるおばさん大学の教授だけれどな」
「アンコール大学のだろ」
「ああ、すげえ頭いいんだよな」
「アンコール大ってあれだぞ」
 友人は彼に話した。
「我が国でトップクラスだろ」
「プノンペン大に並ぶ位のな」
「そんな大学の先生でもこれかってな」
「俺今思ってるよ」
 こう友人に話した。 
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