| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十話 教会の仕組みその十八

「詰所に来ることはいいことよ」
「こちらも教会と関係があるというかですよね」
「おぢばでの奥華の人達の場所だからね」
 言うならば旅館でかつもう一つの大教会です。
「物凄く大事よ」
「おぢばに帰ってきたら皆さん寄りますし」
「お泊りもね」
「するからですね」
「だからね」 
 本当にです。
「詰所も重要で」
「ここに毎日来ることはですか」
「いいことよ」
「じゃあ尚更です」 
 私を見て言ってきました。
「そうさせてもらいます」
「それじゃあね、ただ若しもよ」
 新一君を見て言いました。
「私がいなかったどうなの?」
「先輩がおられない詰所ですか」
「そうよ、何でか私のお顔見に来てるっていうけれど」
 私なんか見て何になるのと思いながら尋ねました。
「いなかったらどうなの?」
「もう一日一回ですね」
 私を見て答えました。
「その時は」
「一回なの」
「はい、毎日お邪魔させてもらいますが」
 それでもというのです。
「一回ですね」
「そうなのね」
「二回ですが、今は」
「何でそこで一回なのよ」
「先輩がおられないと」
 やっぱり私を見て言います。
「物凄く寂しいですから」
「それでなの」
「先輩がおられないと」
「一日一回になるのね」
「そうなりますね」 
 笑顔での返事でした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧