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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その三十六

「非常にだ」
「困ったことになりますね」
「非常に生きにくいです」
「仕事でもプライベートでも」
「どうしても」
「逆に味方が多いとだ」 
 それならというのだ。
「何かと助かる」
「左様ですね」
「敵は少ないに限ります」
「そして味方は多い」
「それがいいですね」
「そうだ、個人もそうならな」
 ガラサは冷静な顔で話していった。
「人もだ」
「然りですね」
「その場合も」
「そして国家も」
「それは同じですね」
「まして我々は既に敵がいる」
 それも必要だという彼等もというのだ。
「そうだな」
「エウロパですね」
「あの国ですね」
「確かにあの国がもうあります」
「敵が」
「それで他に敵を持つなぞだ」
 それこそというのだ。
「意味がないところかだ」
「国益を損ねますね」
「まさにそうなりますね」
「だからですね」
「敵を持つべきではないですね」
「そうだ」
 そうなるというのだ。
「まさにな」
「だから我が国の商品を売っても」
「我が国だけが利益を得るのではなく」
「相手にも利益をもたらす」
「その様にしていきますか」
「そうする、国益は求めてもだ」
 確かにそれが第一でもというのだ。
「目先ではない、広くかつ先を見てだ」
「そのうえで、ですね」
「国益は求めるべきですね」
「何といっても」
「それが出来ないなら二流だ」
 政治家としてというのだ。
「精々な、もっと言えばな」
「さらに下ですね」
「二流よりさらに悪い」
「三流やそうしたレベルですね」
「そうした政治家ですね」
「そうだ」
 こう言うのだった。
「そしてそれがわからないなら支持者もだ」
「精々二流で」
「三流かそれ以下ですね」
「そうした程度ですね」
「最早」
「よくいる、紛いものを本物だと信じ込んで喜ぶ」
 ガラサはこのことは冷たい目で述べた。
「よく見れば違うとわかるが」
「それでもですね」
「それを見る力すらなく」
「それで、ですね」
「騙されますね」
「そうなる、カルト教団に騙されるのもだ」
 このこともというのだ。 
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