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八条学園騒動記

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第七百四十五話 清潔な場所その十一

「喜んで迎えられる前にね」
「何かあるんだ」
「そうなの」
「本当に入信するかどうか」 
 そのことをというのだ。
「かなり真剣に何度もね」
「聞かれるんだ」
「そうなるの」
「だって厳しいことで有名で」
 ユダヤ教はというのだ。
「閉鎖的って言うとね」
「かなりだね」
「そうだっていうのね」
「だからね」 
 その為にというのだ。
「もうね」
「それこそなんだ」
「入信したいって人がいたら聞くのね」
「それも何度も」
「そうして確かめるのね」
「自分達でもわかっているからね」 
 イスラエル人即ちユダヤ教徒の方もというのだ、周りから言われるだけでなく自覚もしているのである。
「自分達のことが」
「自分達のことがわかってるって」
 それならとだ、セドリックはその言葉を聞いて言った。
「客観性あるんだね」
「私達もね、色々我が強いって言われるけれどね」
「イスラエルって国自体がね」
「連合一付き合いにくい相手とかね」
 その様にもというのだ。
「言われてるけれど」
「そうしたことはわかる位には」
「客観性はあるから」
 だからだというのだ。
「結婚とか以外で入信したい人が出たら」
「何度も聞いて確認するんだね」
「ユダヤ教がどんな宗教かもね」
 このこともというのだ。
「何度もね」
「お話するんだ」
「イスラム教と違うのよ」 
 ユダヤ教徒を啓典の民と呼ぶこの宗教の信者達とはというのだ。
「あの宗教は簡単に入信出来るでしょ」
「あそこはね、夢の中でムスリムになるべきとか言われたとか言ったら」
 ウェンディが答えた。
「白馬の王子様なりが出て来て」
「それで入信したいって言ったらね」
「すぐに入信出来るわね」
「あそこの寛容さは別格だから」
 それでというのだ。
「もうね」
「そう言ったらね」
「何もなくね」 
「スムーズに入られるけれど」
「ユダヤ教は違うから」
 ウェンディに真面目な顔で話した。
「布教もしてないしね」
「他の多くの宗教と違って」
「それで入りたいなんて言う人がいたら」
 それこそというのだ。
「聞かずにはね」
「それも何度も」
「自分達のことも話して」
 そうもしてというのだ。
「確認取るのよ」
「そうするのね」
「さもないとね」
 それこそというのだ。
「自分達でも信じられないから」
「本気でここまで厳しい宗教に入りたいのか」
「そうなのかって」
「そうなの、それで入る人は」
 二人に話した。 
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