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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その三十

「発展する、無論他の産業にも力を入れるが」
「造船業を第一とする」
「それを軸としますか」
「そうしますか」
「そうだ、造船業に自動車に航空機とだ」
 ガラサはさらに言った。
「重工業、いささか古典的だが」
「そうしたものを造っていきますね」
「そちらに力を入れる」
「そしてですね」
「メキシコを今以上に発展させますか」
「そうする、得意分野があるなら」
 それならばというのだ。
「やはりな」
「それを活かすべきですね」
「何といっても」
「そして発展すべきですね」
「そこからですね」
「そうだ、もっともこうしたものは六大国も得意だ」
 造船なり自動車なりはというのだ。
「どの国もかなりの規模になっていますな」
「全く以て」
「優秀な船舶を数多く造れます」
「そして市場に出してきています」
「無論大きな利益を受けています」
「それを見るとだ」
 まさにというのだ。
「苦労するが、しかしだ」
「それでもですね」
「得意分野を発展させ」
「そして国家もとしますね」
「我がメキシコもな、連合の市場は広いのだからな」
 今度はそちらの話をした、連合の魅力として四兆もの人口と圧倒的な経済規模による市場の巨大さがある。
「六大国のどの国も売っていない」
「その市場にですね」
「進出して」
「そしてですね」
「利益を得ますね」
「連合の市場は一つだが広い」
 ガラサはまた連合の市場のことを話した。
「それ故にだ」
「六大国のどの国も進出していない市場がある」
「左様ですね」
「それぞれの分野で」
「そこが狙い目ですね」
「まず自国内で売る」
 そうするというのだ。
「六大国は自分達自身が巨大な市場だ」
「売り手であり買い手である」
「それでまずは自国内ですね」
「そこで売りますね」
「製品を」
「そうする、そしてその他の国にだ」
 他国の市場にもというのだ。
「売るな」
「そうなりますね」
「実際にどの国もそうしています」
「そして利益を上げています」
「その様にしています」
「そして造る数には限りがある」
 ガラサはこのことも指摘した。
「どれだけ多く造ってもだ」
「その数には限りがありますね」
「どうしたものでも」
「無限ではないですね」
「流石に」
「宇宙ですら限りがある」
 一体どれだけの広さがあるのかわからないこの宇宙もというのだ。 
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