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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その二十二

「中央政府と各国政府の対立があってな」
「そして各国政府間でもですね」
「対立があり」
「その妥協案に走り」
「間違った政策になることもありましたね」
「民主主義はこれ以上はなく愚かでもある」 
 それもあるというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「これ以上はなく賢明でもある」
「ですから間違った政策も出ます」
「そうしたこともありました」
「そうだった、だが今回はそうはならない」
 ガラサは確かな声で言った。
「連合特有のあの複雑な対立が見られないからな」
「左様ですね」
「あの対立がありますと」
「途中調停者が出ませんと」
「有力なそうした人物が出ませんと」
「まとまらずな」
 その議論がだ。
「それでだ」
「意見がまとまらず」
「まさに玉虫色になり」
「どっちつかずの政策になったりして」
「そうしてです」
「失敗しますね」
「そうなるからだ」
 だからだというのだ。
「そうした対立があるとな」
「失敗しますね」
「ですがそれでもですね」
「今回は違いますね」
「キロモト大統領自ら出ていてです」
「積極的に動いていますし」
「キロモト大統領は敵としては確かに厄介だ」
 ガラサは政治的に対立している者として述べた。
「やはりな」
「味方ですと」
「非常に頼もしいですね」
「そうした方ですね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「あの御仁が味方でだ」
「それで、ですね」
「頼もしいですね」
「今回は」
「調停者にもなってくれて」
「政策をまとめてくれますね」
「その能力は高い、指導力が違う」
 これがというのだ。
「並の政治家とはな」
「政治家それも国家元首になるとです」
「指導力が必要ですね」
「それが第一の資質にもなります」
「まさに」
「リーダーシップがないとだ」
 国家元首はというのだ。
「駄目だ、これはそう簡単には備わらない」
「左様ですね」
「政治家であっても」
「容易にはです」
「備わらないです」
「かなり備えるのが難しい能力の一つです」
「知力や政治力は学ぶと備わる」
 自分でそうした努力を行えばというのだ。 
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