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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その二十一

「我々もだ」
「どうしてもですね」
「そこが問題となり」
「議論は時間がかかる」
「そうなってしまいますね」
「そうだ、もうそれはだ」
 このことはというのだ。
「避けられない」
「左様ですね」
「連合の強みですが」
「議論からよい知恵が出るのは」
「それはいいことですが」
「しかし議論には時間がかかる」 
 どうしても、そうした言葉だった。
「しかも連合は人が多い」
「政府の数も多いですし」
「その議論は時間がかかりますね」
「それぞれの意見があり」
「そこから最良のものを出すことは」
「時間がかかる、だがそれでもだ」
 そうした状況があってもというのだ。
「しかしだ」
「結論は必ず出ますね」
「教育改革については」
「そうなりますね」
「そしていい政策が出る、今回は行けんが一致しているしな」 
 既にというのだ。
「改革を行うことでな」
「エウロパのそれを見て」
「連合に相応しいそれを出し」
「そして連合はそこから発展する」
「そのことは決まっていますね」
「そうだ、各国政府も中央政府もだ」
 それぞれ立場は違うがというのだ。
「それでもな、ならこれからはな」
「議論を進め」
「そして具体的な政策を出し」
「それぞれの政府で審議し」
「議会で通れば」
「それで進む、何年もかかるだろうが」
 それでもというのだ。
「それは行われる、連合はエウロパとは違う」
「ああした上意下達の国ではなく」
「国家元首の総統の権限が強い国でもないです」
「中央集権国家でもありません」
「その為議論は時間がかかります」
「どうしてもそうなります」
「しかし人が多くいてそれだけだ」
 まさにとだ、ガラサは述べた。
「議論が重ねられてだ」
「いい案が出る」
「これまでそうでしたし」
「これからもですね」
「そうなっていきますね」
「連合は議論には時間がかかる」
 兎角そうした国だというのだ、連合は議論については時間がかかる国だ。このことはエウロパと比較にはならない。
「しかしそれを出すとな」
「それならですね」
「もうその後は動きます」
「そうした国ですから」
「だからこそですね」
「もう議論に時間がかかることはな」
 このことはというのだ。
「当然のことだ、だが」
「必ずいい政策が出る」
「審議の後で」
「そうなりますね」
「今回はな、玉虫色になり間違った政策も出るが」
 連合の政治ではこうしたこともあった。 
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