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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その十六

「この件についてはです」
「協力していきましょう」
「それがいいですね」
「エウロパの教育改革は恐ろしいものです」
「あの改革によってです」
「エウロパはかなりの人材を擁することになります」
 キロモトはこの事実を指摘した。
「そうなればです」
「エウロパはその分強くなります」
「人材が揃うなら」
 エウロパにというのだ。
「それならです」
「我々連合もです」
 李は真剣な目であった。
「是非共ですね」
「教育改革を行い」
「そしてですね」
「連合に相応しい人材をです」
「多く擁する」
「そうしていくべきです」
 まさにというのだ。
「これからは」
「さもないと」
「エウロパに後れを取ることになります」
 キロモトは李にも話した。
「そうなりますので」
「ここはですね」
「じっくりと議論をして」
「連合の教育改革を行い」
「これまで以上に優れた人材を揃える」
「そうなる様にしましょう」
「幾ら人口が多くとも」
 マックリーフは一つの事実を指摘した。
「優れた人材がいないのなら」
「意味がないですね」
「人口は人材があってこそです」
「そうです、ですから教育があります」
「教育でその人の人生が開け」
「その人の成功がです」 
 社会的なそれだけでなく人生自体のそれがというのだ。
「連合にも利益をもたらす」
「ですから」
「優れた人材を育てる為にも」
「教育は必要であり」
「常によりよい教育を見出していく」
「それが必要ですが」
 それでもというのだ。
「エウロパは」
「一気に五段階も進んだ」
「そこまでの改革を行おうとしています」
「やはりです」
 マックリーフはさらに言った。
「ギルフォード総統は傑物ですね」
「全く以て」
「しかも敵であるので」
 それでというのだ。
「厄介ですね」
「全くですね」
「相手が五段階進んできたなら」
 それならとだ、伊東がここで言ってきた。
「我々もです」
「五段階はですね」
 キロモトは伊東の返事を先読みしつつ彼女に言葉を返した、ここでのやり取りはまさに腹の読み合いだった。
「進める」
「いえ、六段階か七段階は」
「進めるべきですか」
「それでけ考えてです」
 そうしてというのだ。 
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