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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その七

「人の言わないことを言うのがいい」
「そう思っている知識人もいるな」
「そうですね」
「それがインテリゲンチャだとな」
「常識を無視した発言をして」
 そしてというのだ。
「それが頭がいい、物事をわかっている」
「そう勘違いしている知識人もいます」
「それは違う、愚かなことはな」 
 そうしたことはというのだ。
「あくまでな」
「愚かなことですね」
「そのことは変わらない」
 全く、というのだ。
「だからだ」
「それで、ですね」
「そうした知識人の発言はだ」
「気にしないことですね」
「そしてこのこともだ」
「エウロパの教育改革を連合でもそのまま取り入れる」
「そう言う意見はだ」
 それはというのだ。
「もうだ」
「これといってですね」
「聞かなくていい、何度も言うが連合とエウロパは違う」
 上司はさらに話した。
「だからだ」
「そのことをわからなくては」
「意味がない、知識人は常に学んでいてだ」
 そしてというのだ。
「深い学識と教養を備えている」
「そうとは限らないですね」
「全く学ばずにだ」
「見ただけで考えずですね」
「言っている知識人もいる」
「そうしたものですね」
「テレビでも新聞でも雑誌でもインターネットでもだ」
 何処でもというのだ。
「そうしただ」
「知識人がいて」
「おかしなことを言っている、政治家や官僚ならおかしな発言は責められるが」
「知識人はですね」
「言論や学問の自由ということでな」
「不問に処されますね」
「幾ら叩かれてもだ」
 その発言がおかしくてだ。
「しかしだ」
「発言は出来ますね」
「それ自体はな」
「左様ですね」
「だからだ」 
 それでというのだ。
「知識人は無責任な発言を続けてもな」
「許されますね」
「批判されてもな」
「それは無視も出来ますね」
「大学の教授でもな」
「辞任してもですね」
「まだだ」
 それでもというのだ。
「舌はある」
「だからですね」
「発言は出来る」
 それ自体はというのだ。
「それでだ」
「言い続けてですね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。 
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