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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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16-7

 私に厳しいことを言い渡して、お母さんは次の日、帰って行った。その日から、じっちゃんもばっちゃんも言葉少なになってしまったのだ。紳おじちゃんも帰りが毎日遅くって、私なんかに構っている間が無いのかもー。ただ、山本さんとヨッさんは私の顔を見ると気に掛けてか 楽し気に話し掛けてくれているのだ。

 まわぁまんまーとの話をたっ君とか泉希、璃々に話すと、みんながウチにおいでよって言ってくれたけど、たっ君とこには、もちろん そんなことになったら もっと 大騒ぎになるし、二人のとこにお世話になるわけにもいかないことはわかっていた。私は、ふと 思い出して、たこ焼き屋さんのおばちゃんのとこに行ったんだけど

「みゅんちゃん あのね わたしゃー 嬉しいよー 思い出してくれて そりゃー わたしゃー 独り暮らしで みゅんちゃんの一人ぐらい 面倒見れるさー 張り合いも出るだろうしね! でも 順番が違うよ! 先に そのお父さんの実家さー きっと 向こうだって大歓迎だよ 可愛い孫のことだもん もしも 仮に ダメだって言うんなら わたしゃー 喜んで みゅんのこと大事にするよ みゅんのお母さんも おそらく、いい機会だと思ったんじゃぁないのかえ? 母親がね 自分の娘を見捨てるようなことするわけないのよ 本当なら その水島さんのとこに行くのが一応、筋だったんだろう?」

「そうだよねー おばちゃん みゅうみゅんは たこ焼きが毎日食べられるって 眼が眩んでた うふっ なんか あそこんちは馴染みがないせいか、敷居が高くってさー でも みゅうみゅんが感じているだけなんかもー 今から お願いしてくるね」と、向かった。

「まぁ 実海ちゃん あがんなさいなー」と、ばっちゃんは突然に驚くことも無く招いてくれた。

「絢ちゃんが来てくれてね 聞いたわ ウチは大歓迎よ! 今 ウチの人と二人っきりでしょ 毎日が張り合いなくってネ ウチの人は歩いて写真を撮ってあちこち行くので、出掛けるけど、私は何にも趣味がないでしょ 毎日 ぼーっとしてるのよ だから、実海ちゃんが来てくれると、楽しみが増えるわー 基司の部屋使うといいと思ってね 少し、リフォームしておくわー 押し入れをクローゼット調にして、床もフローリングなんだけど冷えるからもう少し温かいのにね それと ベッドもカーテンなんかも可愛らしいのに変えるの」

「はぁ すみません お世話になります」と、頭を下げていたら

「どうして謝るのよー そんな他人みたいなー ウチは男の子ふたりだったでしょ だから、ウチの人もすごく楽しみって言っているの 可愛いお洋服なんかも一緒にお買い物に行きましょうね」

 その後も、私が来たら・・・と、いろんなことを話してきて、散々話しまくっていた。と、卒業式が終わったらお世話になりますと言って帰ってきた。お母さんは、あんなに厳しいこと言っていたけど、ちゃんと私のことを考えていてくれたのだ。私は、もっともっとお母さんに感謝しなければいけないのだと、帰り道に思っていた。

 そして、受験日の当日には、朝陽と栞奈が居たのだ。私は、自分がばたばたしていたので、彼女達のことは頭になかったのだ。

「朝陽・・・栞奈も ここ 受けるの?」

「そうやー みゅんも泉希も璃々も行くんやろ? ウチ等も同じとこって決めたんやー また キャンキャンズできるやろぅ?」

「なんでー あんた等 西の丸に・・・」

「アホッ 中学に入って、みゅんに出会った時 決めたヤン 気が合うネって それと 一緒のクラブでねって だから、今度も皆揃って 合格して やるんやろ? もう一度 前ん時と一緒やー」

「朝陽 わかった! 揃って合格して また やろうネ!」

 卒業式までの間。私達の送別試合を河川敷公園のグラウンドでやることになっていて、私達のチームは美鈴と鈴花がフォワードに入って全員3年生で組んでいた。だけど、私達が圧倒していて、前半が終わって、26-0でリードしていた。後半になって、ようやく、向こうのスクラムから出したボールを輝姫がブラインドサイドを突いて、美鈴のタックルを受けながら麗にパスをしてトライしていたのだ。後輩達の得点はそれっきりで、47-5で終えていたのだ。

「輝姫 あん時 ブラインド突いたの良かった これからも どんどん仕掛けていきやー」

「うん みゅん先輩を追っかけます」

「まぁ 追っかけんでもええけど・・・あっ そうや 輝姫とこはうどん屋さん?」

「ああ おばあちゃんがね 駅前から退いて 辞めちゃったんや おばあちゃんも亡くなったけどネ」

「あっ そう たこ焼き屋のおばちゃんが 昔 輝姫をそのうどん屋さんで見たって言っていたよ 可愛らしい子だったってー」

「えー そーなんですかぁー じゃぁ ウチもたこ焼き 常連になろうかなー」

「そうだね みゅうみゅんも 北河内に行くことになったら 通学も歩きだから・・通うと思うよ」

「えっ じゃぁ あそこで先輩に会うことってあるかもしれませんネッ」

 私の中で希望の夢が また 膨らみ始めていたのだ。まわぁまんまー みゅうみゅんは、もっと勉強も頑張って 卒業する時には、今度は心配かけないようにするね と誓っていた。 
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