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星河の覇皇

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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その七十七

「教育を施してな」
「そうしてですね」
「優れた人材にしてな」
「その人材で、ですね」
「エウロパは強くなる」 
 そちらでも国力を高めるというのだ。
「人材面でもな」
「それは当然のことですね」
「ただ人がいるだけでは駄目だ」
「そこからさらにですね」
「教育を施してな」
「優れた人材に育てますね」
「エウロパの為のな」
 その国力となる、というのだ。
「そうした人材になってもらう」
「左様ですね」
「だからだ」
「教育は、ですね」
「絶対だ、最早読み書きが出来る位はな」
「何でもないですね」
「それ以上だ、高等教育を受け」
 そしてというのだ。
「高度な学識や技術を備えてな」
「エウロパの優れた人材になってもらいますね」
「政治家や官僚、学者、軍人に限らない」
 必要な者はというのだ。
「技術者、職人、勿論農業や漁業でもだ」
「そしてサービス業でもですね」
「優れた人材を育ててだ」
「働いてもらってですね」
「エウロパの力になってもらう」
「そうなってもらいますね」
「あらゆる分野で優れた人材を育ててだ」
 そしてというのだ。
「働いてもらってだ」
「エウロパの力になってもらいますね」
「そうだ、そしてだ」
「エウロパは強くなり」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「そうした人材をさらに増やしてな」
「エウロパの力になってもらい」
「やがてはな」
「連合を、ですね」
「超える、あの国には人口でも総生産でも資源でも技術でも負けているが」
 それも圧倒的と言うのも馬鹿馬鹿しいまでにだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「優れた人材が多いとな」
「その分ですね」
「国力になるからな」
「教育にも重点を入れますね」
「教育には努力も予算も惜しまない」
 全く、というのだ。
「それは必ず返って来るからな」
「だからですね」
「それはな」
 何があってもというのだ。
「力を注いでいく、そして常に見直してだ」
「その教育自体を」
「常に改善もしていく」
「そしてよりよい教育をですね」
「施していってだ」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「よりよい人材を育てていきますね」
「そしてそれは大学までではない」
「一生ですね」
「人間の一生は大学で完成されるか」
「いえ」
 カミュは一言で答えた。 
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